オペラやオペレッタについて調べる資料をご紹介します。
「オペラ作品の内容について知りたい…」、「このアリアがどのオペラに入っているのかを知りたい…」、「作曲家、演出家、プロデューサーの経歴や主要作品を知りたい…」、といったオペラに関する様々な「知りたい」に答えてくれるのが、オペラを扱った事典類です。
オペラ、ミュージカル、バレエを含む音楽舞台芸術を総合的に扱った事典から、オペレッタ、オペラコミック、ロシア語圏のオペラを扱った個別的な事典まであり、それぞれの歴史や発展について詳しく知りたいときにも利用できます。
◆全般(日本語)
*一冊でわかる オペラガイド126選. 山田治生[ほか]編著. 成美堂出版, 2000, 223p.(WR03-846) [参 766.1]
オペラの解説書。
上演頻度の高い作品を中心に126曲を選び、上演データ、物語のあらすじ、見どころなどを解説。全編カラー版で、舞台写真なども多く掲載している。
イタリア、ドイツ、フランスなど国別に分け、作曲家ごとに作品が配列されている。
末尾に五十音順の作曲者名索引と演目別索引がある。
*オックスフォードオペラ大事典. ウォラック, ジョンほか編著. 平凡社, 1996, 861p. (WS01-373) [参 766.1]
オペラの総合的な事典。1992年に刊行された"The Oxford Dictionary of Opera"の日本語翻訳版。原書の請求記号はS07-963。
取りあげられている作品、作曲家などはヨーロッパだけでなく、アメリカ、オーストラリア、南米、スラブ、ロシア諸国に及ぶ。
項目は、オペラの歴史に関する事項から作品、作曲家、歌手等、台本作家、オペラ作品の原典、有名なアリアなどの曲名、登場人物名、オペラに関する専門用語まで多岐にわたる。
全体は<項目編>と<資料編>に分けられ、<項目編>は五十音順に配列されている。<資料編>は「参考文献」「和文索引」「欧文索引」の3部からなる。
「欧文索引」は「作品名」「人名」「アリア」がそれぞれ原綴から検索できるようになっている。
*オペラ・オペレッタ名曲選. 新版, 音楽之友社編. 音楽之友社, 2015, 223p. (W18-932) [参 766.1]
オペラ・オペレッタの解説書。
ヨーロッパのオペラハウスで上演頻度の高い76人の作曲家による173曲を収録。オペラだけでなく、オペレッタも取り上げているところが特徴。
作曲者名の五十音順に配列。携帯に便利なハンディ・サイズで、簡潔にオペラの内容が理解できるように、ストーリーを要約してある。末尾に索引がある。
*オペラ鑑賞辞典. 中河原理編. 東京堂出版, 1990, 425p. (WR01-028) [参 766.1]
オペラの解説辞典。
158作品を収録。特に日本人作曲家による作品を多数含むのが特色。作曲家ごとにその略歴、おもな仕事を紹介し、作曲年代順に個々の作品に触れている。内容は、その作品の「概説」、作曲され初演をみるまでの経緯についての「成立と初演」、幕を追って物語を紹介する「鑑賞」から成る。
*オペラ辞典. 浅香淳編. 音楽之友社, 1993, 686p. (WR02-070) [参 766.1]
オペラに関する総合的な辞典。
収録項目は3,300余り。作曲家、声楽家、指揮者、演出家、台本作家、劇場支配人、パトロンから、歌劇場、音楽祭、作品名、登場人物、用語、概念の叙述に至るまで、あらゆる項目を幅広く記載している。配列は五十音順。
巻末に欧文索引(アルファベット順)がある。
*オペラ事典. 戸口幸策ほか監修. 東京堂出版, 2013, 540p. (WR06-433) [参 766.1]
日本人の筆による、オペラ史全体を見渡せる解説書。約300の作品を含む、全1,300余項目からなる。
企画・編集にあたり、次のような視点で9名の研究者が書下ろした。1.収録作品は、主要なレパートリはもとより、日本で上演実績のある、CD・DVD等の紹介が多いなど、実際の上演や鑑賞に繋がる可能性の高い作品を取り上げている。2.あらすじは、オペラは音楽作品であると同時に演劇作品であるという認識から、読み物として通読できるものとする。3.人名については、作曲家の紹介に留まらず、台本作家・原作者・歌手・指揮者など、オペラ作品の創作と上演の歴史に大きな影響を与えた人物を紹介する。4.用語については、オペラの成り立ちや背景、上演の実情、劇場の理解に有用と思われる用語を取り上げ、特に台本・劇作法に関する用語の充実に努める。
項目は五十音順。
*オペラ全集. 宮沢縦一ほか編. 芸術現代社, 1979, 618p. (U01-241)
作曲家の生年順。作曲家72人。作曲家名(カタカナ、原綴、生没年)、邦題、原題、台本、作曲年代、初演、登場人物、概説と特徴、物語。
巻末にアリア・タイトルの欧文索引あり。
*オペラの時代. 宮崎滋監修. 音楽之友社, 1993, 269p., (クラシック音楽の20世紀, 第5巻)(WR05-283) [参 766.1]
20世紀のオペラを多角的に捉えた一冊。
全体は4章からなる。第1章「劇場の二十世紀」では、イタリア、ドイツ、オーストリアなど、世界の代表的な歌劇場の成立から変遷の歴史、また世界の代表的なオペラ・フェスティバルの概要と特色が述べられている。第2章「オペラの上演 歌手と指揮者」では、20世紀を代表するオペラ歌手47人と指揮者17人、第3章「オペラを観る 演出と演出家」では9人の演出家がとりあげられている。第4章「20世紀のオペラ作品」では38作品について、内容が紹介されている。
*オペラ・ハンドブック. オペラハンドブック編. 新版, 新書館, 2002, 221p. (WR03-964) [参 766.1]
オペラ鑑賞の手引きとして、オペラに携わる様々な人物を紹介する。
全体は4部からなり、「Ⅰ 作曲家」54人、「Ⅱ 歌手」91人、「Ⅲ 指揮者」47人、「Ⅳ 演出家」23人、あわせて215人について、略歴、代表的な作品、作風、芸風などが述べられている。
巻頭に「国別目次」、巻末に付録として「オペラ用語集」、「オペラ劇場&カンパニーリスト」「作品名索引」「人名索引」がある。
*オペラ・ハンドブック. 堀内修ほか編. 改訂版, 三省堂, 2009, v, 287p. (WR05-361) [参 766.1]
17世紀初頭のオペラの成立から今日の世界オペラ事情まで、オペラの魅力を総合的にとらえ、解説した小事典。
全体は4部からなる。第1部「オペラの魅力」ではオペラの原作と台本、舞台美術やオペラ歌手について記載。第2部「名作の鑑賞」では、40人95作品を作曲家の国別、時代順に並べて解説している。第3部「オペラの教養を深める」ではオペラの歴史、種類、声の種類と歌手、役柄について解説。第4部「用語、・資料篇」では、オペラ人名事典、オペラの用語、世界のオペラハウス・音楽祭が記載されている。巻末に「オペラ年表」「索引」がある。
*オペラ名曲百科. 永竹由幸. 音楽之友社, 1980-1984. 全2巻. (上: U00-213, 下: U03-618)
国別、作曲家の生年順、初演順。作曲家132人。邦題、原題、原作、台本、作曲、初演、演奏時間、登場人物、解説、あらすじ。下巻の巻末に、欧文による曲名索引、作曲家別曲名索引あり。
上:イタリア、フランス、スペイン、ブラジル
下:ドイツ、オーストリア、ロシア、チェコスロヴァキア、ハンガリー、ポーランド、イギリス、アメリカ、日本
*オペレッタ名曲百科. 永竹由幸. 音楽之友社, 1999, 421, 65p. (WR03-387) [参 766.1]
オペレッタの解説辞典。
ドイツ、オーストリア、フランス、イタリア、イギリスの43人の作曲家、126作品をとりあげている。各国ごとに作曲者の生年順とし、個々の作品は、初演年順に配列されている。内容は、原作者、台本作者、作曲者、初演年月日、登場人物、解説、及び各幕ごとのあらすじとなっている。
冒頭に「オペレッタの歴史」と題する概説、末尾には収録された作曲者別オペレッタ作品表がある。
*歌劇大事典. 大田黒元雄. 増補版, 音楽之友社, 1974, 825p. (U00-495) [参 766.1]
オペラに関する総合的な事典。1962年に初版が出版され、本書はその増補版。
オペラの作曲家、歌手、指揮者、台本作者、評論家、歌劇興行者、歌劇団、劇場、音楽祭、歌劇に関する用語、有名なアリア、歌劇に現れる舞曲、歌劇の題材になった戯曲および小説とその作者など、広範囲にわたる項目を含む。補遺として「歌手18人」、「邦人作曲家の歌劇」などの項目が追加されている。
項目の配列はアルファベット順で、巻末に五十音順の索引がある。
*新オペラ鑑賞事典. 多田鏡子. 有楽出版社, 2012, 397p. (WR06-076) [参 766.1]
オペラを鑑賞するにあたり、「オペラと呼ばれる作品には、全体としてどのような演目があるのか」、そして「その中で、これから見ようとしている演目はいつの時代の、どのような特徴をもつものなのか」を知るための事典。
各作曲家の活躍した年次に沿い、作曲家のプロフィールとその代表作を紹介している。各オペラ作品ついては、1.作品成立までの経緯、原作や台本作家の名前、2.主な登場人物の立場と背景、そして役柄の声域、3.簡潔なあらすじ、4.見どころ聴きどころ、の4点を示してある。
日本のオペラは3曲取り上げられている。
作曲家名索引、曲名索引付。
*新グローヴオペラ事典. セイディ, スタンリー編. 白水社, 2006, 1022p. (WR04-894) [参 766.1]
一冊本の日本語オペラ文献として最大の情報量を誇る。上演頻度の多いオペラ264本を選び、梗概を納めたThe New Grove Book of Operas (初版1996年)の全訳。
作品名の五十音順に項目を配列。巻末にオペラ用語解説のほか、登場人物索引 、歌詞・原語対象索引、歌詞・欧文一覧、演奏家人名索引、台本作家ほか人名索引、作曲家、および作曲家別オペラ題名索引つき。
*パーフェクト・オペラ・ガイド: オペラ通になりたいあなたのために. 前島秀国編. 音楽之友社, 2003, 251p. (WR04-345) [参 766.1]
オペラの筋を追う入門書ではなく、「どこがどう面白いかを懇切丁寧に説明」したガイド。
第1章「<キャンディード>を作った人たち」、第2章「夢を託すオペラ」は、実際の上演に携わっている第一線の人々にきくオペラの舞台裏。第3章「オペラのツボ教えます」では、さまざまな時代・種類のオペラ51曲をとりあげ、推薦録音・映像資料を紹介し、オペラの魅力を多面的に紹介。オペラ劇場などのウェブサイト案内、声楽家・指揮者・演出家のWho’s Who が付されている。
◆全般(日本語以外)
*Baker's dictionary of opera. Kuhn, Laura. Schirmer Books, c2000, xvii, 1047p. (S09-493) [参 766.1]
オペラに携わる人、作曲家、脚本家、演出家、歌手等をアルファベット順に紹介した人名事典。
個々の作品に関しては、巻末に別項目で、主要なオペラのあらすじが掲載されている。また有名なオペラの上演年代順リスト、登場人物のリスト、世界のオペラハウスのリスト、オペラの用語解説も付いている。
*Das grosse Handbuch der Oper. Wagner, Heinz. Dritte Aufl., F. Noetzel, c1999, 1311p. (S09-489) [参 766.1]
オペラ作品カタログの改訂・増補第3版で、収録作品数は約2,200曲。
作曲者ごとに個々の作品について、初演情報、台本作者、登場人物、あらすじが説明されている。作品名は、「ドイツ語訳(原語)」で表記されている。
*The Grove book of operas. Sadie, Stanley, ed. 2nd ed., Oxford University Press, c2006, xxiii, 740p. (S10-403) [参 766.1]
最も人気が高く上演頻度の多いオペラを選び、その梗概を納めたもの。
4巻からなるNew Grove Dictionary of Operaを一般読者向けに1冊に縮約したもので、初版を1996年に出版。この第2版は、1996年以降にレパートリーとなった数曲を加え、またDavid Levin による現代のオペラ創作に関する文章を載せている。作品をアルファベット順に配列し、幕数、作曲者、台本作者、初演、キャストといった基本的な情報に続いて、作曲の背景、梗概が記されている。作曲家別題名索引、登場人物名索引、歌詞索引つき。日本語版「新グローヴオペラ事典」の原著。
*Guide de l'opera. Rosenthal, Harold et al. Fayard, c1986, IX, 945p. (R02-786) [参 766.1]
オックスフォードのコンサイス版オペラ事典をもとに編纂された、フランス語のオペラ事典。
オックスフォードの事典に、フランスのオペラ作品や、人名の項目が追加されている。
*Handbuch der Oper. Kloiber, Rudolf, et al. 14., grundlegend uberarbeitete Aufl., Barenreiter, 2016, xii, 958 p. (S11-522) [参 766.1]
現在のオペラレパートリーになっているバロック初期から現代までの135名の作曲家の324作品に関する詳しい作品解説。
作曲家のアルファベット順で、登場人物、時と場所、オーケストラ編成、台本、構成、あらすじ、歴史的背景など。
声種別(Fach)、作品名、作曲家、台本作者・原作者の索引付。
*Handbuch des Musik‐theaters: Oper - Operette - Musical - Ballet. Herder, c1992. 2 vols. (I: S08-044, II: S08-045) [参 766:HANDM]
オペラ、オペレッタ、ミュージカル、バレエを含む音楽舞台芸術を対象とした事典。
全2巻。作曲家の生年順に略歴、代表的作品を豊富な図版付きで掲載。第1巻は13世紀から1900年代初頭まで。第2巻はそれ以後から現代までを収録している。第1巻の巻頭には音楽舞台芸術の概説、第2巻の巻末には用語解説、主なオペラハウスと音楽祭の紹介、有名な演奏家の紹介がある。
主要なアリアや場面のタイトルから検索できる索引と、登場人物や作品の名前から検索できる索引つき。
*Lexikon der Oper: Komponiste, Werke, Interpreten, Sachbegriffe. Schmieder, Elisabeth, hrsg. Laaber, c2002. 2 vols. (Bd.1:S09-653, Bd.2:S09-654) [参 766.1:LEXDO]
作曲家、作品、演奏家、用語、都市名などオペラに関する項目約2,300点を収録した事典。
16世紀から現代までを対象にしている。作品名は、「原語(ドイツ語訳)」で記されている。複数の言語で広く知られている作品の場合は、巻頭にある項目名索引で原題を調べることができる。
*The new Grove dictionary of opera. Sadie, Stanley, ed. Macmillan Press, 1992. 4 vols. (S07-732~S03-735) [参 766.1:NEWGD]
1980年刊のニューグローヴ世界音楽大事典を、オペラというテーマに基づいて編集された総合的な事典。
全4巻。ニューグローヴ世界音楽大事典のオペラ項目の抜粋版ではなく、90パーセント近くが新たに書き下ろされている。作曲家、脚本家、歌手、演出家、プロデューサー等、オペラに携わる人たちから、個々のオペラ作品、登場人物、有名なアリア、オペラ用語、オペラ劇場、各都市のオペラの状況まで、多岐にわたる項目が、アルファベット順に配列されている。
第4巻の巻末に付録として、登場人物、アリアや重唱の歌い出しから検索できる索引付き。
*Operetta : a sourcebook. Letellier, Robert Ignatius. Cambridge Scholars, 2015, 2 vols. (1:S11-664, 2:S11-665) [参 766.1:OPES]
オペレッタ資料集。
第1巻はフランスとオーストリア=ハンガリー、第2巻はそれ以外の地域を扱っている。それぞれ、時代別に分かれていて時代に関する解説のあと、作曲者の生年順になっている。作曲者に関する簡単な解説と作品一覧、そして各作品の解説がある。
第2巻の巻末にはディスコグラフィー、人名索引、歌手名索引、劇場名索引がある。
*Operette: Portrat und Handbuch einer unerhorten Kunst. Klotz, Volker. Piper, c1991, 756p. (S08-040) [参 766.1]
オペレッタの歴史と個々の作曲家の作品について調べることができる事典。
全体は2部から成り、第1部ではオペレッタの歴史、第2部ではオペレッタの作曲家40人あまりをアルファベット順に配列し、作曲家の略歴、主要な作品を、解説している。
*Opern Lexikon. Seeger, Horst. Heinrichshofen, c1979, 598p. (S03-472) [参 766.1]
オペラに関する総合的な事典。
オペラのタイトル、作曲家、歌手、監督、演出家、舞台芸術家、脚本家、オペラの登場人物、アリアの歌い出し(一部譜例付き)、都市名、オペラ劇場等を調べることができる。
*The Oxford dictionary of opera. Warrack, John et al. Oxford University Press, 1992, xviii, 782p. (S07-963) [参 766.1]
オペラに関する総合的な事典。
「The Concise Oxford Dictionary of Opera」(R01-517)を元に、内容を充実させている。作品名、作曲家、演奏家などのほかに、主要なオペラの登場人物やアリアも項目として挙げられている。日本語版「オックスフォードオペラ大事典」の原書。
*Pipers Enzyklopedie des Musiktheaters: Oper, Operette, Musical, Ballet. Dahlhaus, Carl. Piper, c1986. 7 vols. (Bd.1: S06-420 ほか) [参 766:PIPED]
オペラ、オペレッタ、ミュージカル、バレエといった音楽舞台芸術に関する事典。
全6巻+索引巻。作曲家、振付家ごとに主要な作品を紹介。それぞれの作品は原題のほかにドイツ語の題名が記されている。
索引は人名と作品名から、関連する項目を検索することができる。
【Webサイト】
*Operabase
http://operabase.com/ 1996年以降の40万件を越える世界中のオペラ上演に関するデータベース。
◆国別
【日本のオペラ】
*オペラを中心とした音楽情報・資料の収集および活用に関する調査研究報告書 : 平成21年度文化庁委託. 昭和音楽大学舞台芸術センターオペラ研究所編集・発行. 昭和音楽大学舞台芸術センターオペラ研究所, 2010, 157p. (WT01-000)
日本人作曲家147名507作品について、音楽資料(楽譜、初演資料、もしくは出版譜)の所在が確認されているオペラ・オペレッタのリスト(2009年度時点)。
作曲家の五十音順。作品名、上演時間、初演年、原作、台本、上演言語、出演者、編成、楽譜、出版譜等。
【ドイツのオペラ】
*まとめてわかる!ドイツ・オペラの名曲 : ドイツ、オーストリアのオペラからオペレッタまで. 井形ちづるほか. 音楽之友社, 2019, 388p. (WR08-080) [参766.1]
136曲のドイツ・オペラについて、その歴史的位置と音楽的特徴、あらすじをまとめたもの。
『オペラ名曲百科』下巻を基に、25作を追加。追加曲は、近年ヨーロッパで蘇演され、レパートリーに取り入れられているオペラ、話題となった現代オペラ、指揮者のラルフ・ヴァイケルト氏から推薦されたオペラ。21世紀は除外されている。「ドイツ語圏におけるドイツ人作曲家によるオペラ」を区分基準としている。オペレッタも数曲掲載。
オペラの配列は作曲家の生没年を基本として、初演年順で、台本、原作、作曲年、初演情報、演奏時間、登場人物、解説から成る。
*Operas in German : a dictionary. Griffel, Margaret Ross. Rev. ed., Rowman & Littlefield, c2018, 2 vols. (1:T01-939, 2:T01-940) [参 766.1:OPEIG]
17世紀から2016年までのドイツ語の4,500曲以上のオペラを扱った事典。
作品のアルファベット順。作曲家、台本作者、原作、初演データ、ドイツでの初演データ、解説、楽譜の所在、参考文献、ディスコグラフィーなど。
第2巻に作曲者(アルファベット順の見出しの元に作品名、初演年、初演地の一覧)、台本作者(アルファベット順の見出しの元に、作品名、作曲者名、作曲年の一覧)、原作者(アルファベット順の見出しの元に、原作名、作品名、作曲者名、作曲年の一覧)、年表の補遺あり。
役名、名前(歌手、指揮者、プロデューサー、作曲家、演出家、振付、編曲者)の索引あり。
【フランスのオペラ】
*Dictionnaire de l'opera-comique francais. Claudon, Francis, dir. Peter Lang, 1995, 531p. (S08-506) [参 766]
フランスのオペラ・コミックに関する事典。
このジャンルの成立と歴史についての説明と、約60人の作曲家による120曲余りの作品について解説が掲載されている。作曲者ごとに、作品についての詳細な情報(台本作者、初演年月日/初演地、再演、登場人物、楽器編成、あらすじ、出版楽譜)、および編者による注釈が記されている。
【ロシアのオペラ】
*Handbuch der russischen und sowjetischen Oper. Neef, Sigrid. Barenreiter, c1985, 760p. (S07-035) [参 766.1]
ロシア語圏のオペラに関する事典。
大きく2部分に分けられ、第1部ではアルメニア、アゼルバイジャン、リトアニア等各共和国ごとのオペラの歴史や状況が、第2部では作曲者名のアルファベット順に、作曲者の略歴、主要なオペラの初演記録、脚本家、登場人物、あらすじ等が掲載されている。
【アメリカのオペラ】
*Encyclopedia of American opera. Wlaschin, Ken. McFarland & Co, c2006, v, 480p. (S10-840) [参 766.1]
アメリカのオペラ、オペレッタに関する事典。
18世紀のバラッド・オペラから、現代のミニマル・ミュージックやヴィデオ・オペラの作曲家までを対象としている。作品、作曲家、脚本家、歌手や原作者など、約1,750項目をアルファベット順に配列。オペラ作品の項目では、あらすじ、作曲の経緯、初演とそのキャストの他、関連する録音、映画やビデオが年代順に掲載されている。
◆アリアについて
*Cross index title guide to opera and operetta. Pallay, Steven G., comp. Greenwood Press, 1989, viii, 214p., (Music reference collection, number19). (S07-148) [参 766.1]
この事典は、作品のタイトルから作曲者や主要なアリア、場面を調べたり、逆に主要なアリアや場面から作品名を調べることができる。
モンテヴェルディから現代にいたるまで、535人の作曲家による約1,400のオペラやオペレッタに含まれる、声楽曲と管弦楽曲約5,500曲を対象としている。アリアの歌い出しの歌詞だけでなく、アリアに付けられたニックネームから探すこともできる。また原語のタイトル以外に英語のタイトルから調べることも可能。
*Guide to the aria repertoire. Clark, Mark Ross. Indiana University Press, c2007, xi, 607 p., (Indiana repertoire guides). (S11-238)[参766.1]
オペラ・アリアのレパートリー・ガイド。対象は英語、仏語、伊語、独語、露語の406曲のアリア。
声種別・声質(Fachによる)別に分かれていて、1曲について1ページほどの説明がついている。アリアのタイトル(役名)、オペラ名、作曲者、時代、脚本家と原作、アリアの演奏時間、声域、アリアの説明、楽譜の該当ページ数。
アリアのアルファベット順、オペラのタイトル順、言語別、時代別索引あり。