探し方ガイド:リトミック関係の資料を探し、調べるには?
1.探すときのキーワード(例)
「リトミック」「ダルクローズ」「天野蝶」「小林宗作」「板野平」
当館OPAC
→タイトル に 「リトミック」 と 入力し、フレーズ検索
*副キーワードとして、「幼児」「身体」「身体表現」「律動」「動き」「舞踊」「プラスチック・アニメ」
「オイリュトミー」等のコトバも関連領域や各論領域の検索に、必要な場合があります。
→人名・団体名 に 「ダルクローズ」又は「天野蝶」又は「小林宗作」又は「板野平」
*リトミックのキーパーソンからの検索です。
◆Cinii等データベースの調査の際も上述のキーワードは有効です。
2.調べるときのキーワード(例)
「リトミック」「ダルクローズ」「プラスチック・アニメ」
●テーマの概念をはっきりさせたり、問題点を探すために
『ニューグローヴ世界音楽大事典』全21巻+別巻2 (講談社 1994) X-001/NG/1~23
『日本音楽教育事典』日本音楽教育学会編 (音楽之友社 2004) X-087/N
*レファレンス・カウンターに申し出てください
『音楽教育用語事典』(小学校音楽教育講座 10巻)(音楽之友社 1983) X-087/S
・『リトミック事典』R.リング/B.シュタインマン(開成出版 2006) X-087/R
『新教育学大事典』全8巻 細谷俊夫ほか編 (第一法規出版 1990) R370/S/1~8
『現代学校教育大事典 新版』全7巻(ぎょうせい 2002) R370/G/1~7
*この他にも、参考図書室のX-001, X-087, R370 の辺りに色々あります。
●国立音楽大学の以前の卒論・修論を参考にするために
<題目・要旨>
『教育音楽学演習リポート―題目及び概要一覧』PB102G
『リトミック教育研究―題目及び概要一覧』PB102J
『幼児教育専攻卒業研究論文要旨』(PB102E)
『教育音楽学科幼児教育専攻卒業研究』論文のリスト(目次集コーナー)
『音楽教育に関する大学院博士・修士学位論文題目集』C63-396
<論文そのもの>→目次集コーナーにあるバインダー参照
『教育音楽学科幼児教育専攻卒業論文』『楽理学科・音楽学学科卒業論文』
『大学院音楽研究科修士論文』(マイクロフィッシュ)
・最近の大学院修士論文・修了作品および音楽文化デザイン学科の卒業論文は、
情報端末で検索し、閲覧することができます。
●広く、音楽文献を探す
『音楽文献目録』21~ 音楽文献目録委員会 1993~ X-040/N/1~
(『日本音楽文献要旨目録』1)(『音楽文献要旨目録』2~20)
*毎年1回発行。各年の精選された音楽文献―図書、雑誌論文、紀要論文、学位論文が探せます。
*索引の活用:リトミック、ダルクローズ、プラスティックアニメ[プラスチックアニメ]
●関連する雑誌目次集も参考に
『音楽教育研究』(『季刊音楽教育研究』)P0644
『教育音楽 中学・高校版』P0626
『音楽教育学』P0787 (参考資料1参照)
●特に、専門誌はより徹底的に
『ダルクローズ音楽教育研究』 ダルクローズ音楽教育学会編 P796 (参考資料2参照)
●論文集
『リトミック研究の現在』日本ダルクローズ音楽教育学会編 J100-252
『リトミック実践の現在』日本ダルクローズ音楽教育学会編 J115-012
●学会、研究会、実践・教育団体等のHP(ex:「日本ダルクローズ音楽教育学会」
「全日本リトミック音楽教育研究会」)
◆『音楽教育学 / 日本音楽教育学会 [編]』 第44巻第1号 pp.40-47 に
神原雅之「幼児と音楽-リトミックに関する研究動向を中心に-」が掲載されています。
こうした専門雑誌に掲載される研究動向はレファレンスにとって、かなり重要です。
理由は、きちっとした音楽情報は、まだまだDBやネットで検索されにくいという状況にある
と観察しているからです。こうした研究動向に関する記事をフォローアップし、特に参考文献等
から次の検索・調査のヒントを得る検索準備が是非必要と考えるからです。
例えば、この記事の「引用・参考文献」中のデータをみると、必ずしも「幼児」「音楽」
「リトミック」という言葉が使われていなくても、「幼児と音楽」「リトミック」にとっては
欠かすことのできない「引用・参考文献」となっていることが分かります。そのことは、特に
「リトミック」という検索語にあっては、顕著とみています。何故なら、2014年7月上旬現在、
学生の検索援助をした場合、探そうとするトピックと「リトミック」とを掛け合わせると
ほとんどの場合検索数が少ないか、ヒットしたとしても問題意識とは縁遠い場合が少なくあり
ませんだした。
では、ないのかというと、特に、2014年度顕著な探索傾向を見せている「わらべうた」
「祭り」等日本〔伝統〕音楽、民俗音楽の分野には、観点さえしっかりしていれば、「リトミック」
「リトミック関連文献」とすることのできるものが、きわめて多数隠されていると見ています。
即ち、事典、図書、雑誌の中に埋もれてしまい、「リトミック」という検索語をいれると検索から
落ちてしまう文献群です。それらを少しでも掬いあげる一方法として、「リトミック」関係事典類、
日本ダルクローズ音楽教育学会編による論文集、音楽教育の観点から出されている「日本音楽」
「日本音楽史」「音楽教育」関係雑誌の「研究動向」等から得られる直接ヒントや「リトミック」
理論を踏まえた「リトミック」という言葉を含まない「論文」「図書及び各章」へのアプローチが
現在は必要なのだと言えます。(2014.7.16)
◆又、情報検索上の工夫だけではなく、最終的には、上記のような機械検索では中々得られない情報対策として、
「リトミック」「幼児教育」「音楽教育」関係の雑誌目次集(当館作成ツール)の活用を
当館ガイダンスでは、必ず呼びかけいます。〔関連ファイルもご参照ください。〕