調べ方マニュアル詳細
- 調べ方作成日
- 2010年09月01日
- 登録日時
- 2011/10/17 21:40
- 更新日時
- 2012/04/13 01:21
- 管理番号
- 市川2010-001
- 調査テーマ
-
完成
市川の地図を調べる
- 調べ方
-
市川の地図を調べる
1.地形図・測図 (1枚もの)―明治時代~現在
2.地形図・測図(地図帳)―明治時代~昭和
3.古い地図―江戸時代
4.地質や活断層を調べる地図
5.土地利用図
6.都市計画図
7.住宅地図
8.住居表示(地番)を調べる地図
9.その他の地図
10.航空写真
1.地形図・測図(1枚もの)―明治時代~現在
地形図は地表の形態を詳細に表示した地図で、新旧の地形図を比較することにより、地形の変遷がわかります。
『1:25000地形図』【地図棚キ・ク・ケ】
2万5千分の1地形図は、実際の測量に基づいて国土地理院で作成された、国土全体をおおう最大の縮尺地形図で、日本の基本図として各方面で利用されています。現在、全国を4339面でカバーしています。「市川」という地名では発行されておらず、市川市は「船橋」「松戸」「浦安」の3枚の地図の組み合わせとなります。「船橋」は市川市の中心部、「松戸」は市川市の北部、「浦安」は市川市の南部をカバーしています。1917(大正6)年測定からほぼ10年ごとに所蔵しています。
2万5千分1地形図所蔵表
明治
大正
昭和
平成
松戸
(市川北部)
1880(M13)
1917(T6),
1921(T10)
1932(S7),1944(S19),1952(S27),1960(S35),1970(S45),1980(S55),1985(S60)
1989(H1),1998(H10),2005(H17)
船橋
(市川中心部)
1880(M13), 1903(M36)
1917(T6),
1921(T10)
1932(S7),1945(S20),1953(S28),1959(S34),1965(S40),1970(S45),1976(S51),1980(S55),1985(S60)
1989(H1),1998(H10),2007(H19)
浦安
(市川南部)
1880(M13)
1917(T6),
1921(T10)
1928(S3),1932(S7),1945(S20),1966(S41),
1970(S45),1976(S51),1980(S55),1985(S60)
1989(H1),1993(H5),1998(H10),2005(H17)
*明治時代は迅速測図及び正式地形図(2万分1)です。
★Web「国土地理院 ウオッちず 地図閲覧サービス」(http://watchizu.gsi.go.jp/)
2008(平成20)年10月時点の2万5千分1地形図を閲覧することができます。
『1:10,000地形図』【地図棚コ】
市川市を含む地図は全部で8枚(市川、行徳、塩浜、中山、船橋、松戸、松飛台、浦安)。1994(平成6)年以降を所
1
蔵しています。
『1:50,000地形図』【地図棚カ】
市川市を含む地図は全部で2枚(東京東北部、東京東南部)。1994(平成6)年以降を所蔵しています。
『迅速測図』【書庫】
「迅速測図」とは、正式地形図に先行して1880(明治13)年から1886(明治19)年にかけて参謀本部陸軍部測量局により作製された地図です。縮尺は2万分1。市川市を含む地図は全部で5枚。(八幡町、市川駅、船橋駅、逆井村、小金町)。1880(明治13)年の測図『八幡町』『市川駅』『船橋駅』『逆井村』を所蔵しています。測量は色彩豊かなフランス式ですが、軍制の変更により、ドイツ式(一色線号式)で刊行されたため地図は白黒です。
『明治前期測量フランス式彩色地図』【地図棚ス】
フランス式の「迅速測図」を復刻した地図です。市川市を含む地図は全部で6枚(市川駅近傍村落、本行徳駅近傍村落、欠真間堀江両村近傍村落、大埜村近傍村落、高谷北方西海神等村落、妙典村南部之図)です。
★Web「歴史的農業環境閲覧システム」(http://habs.dc.affrc.go.jp/index.html)
「フランス式迅速測図」を閲覧することができます。
『正式2万分1地形図』【書庫】
「正式2万分1地形図」は、1903(明治36)年から1904(明治37)年にかけて測量された地図です。ただし、特定地域についてしか作成されておらず、1910年代以降は作成が中止されたため、旧版地形図としてはあまり利用されてきませんでした。1903(明治36)年の測図『船橋』『国府台』を所蔵しています。
2.地形図・測図(地図帳)―明治時代~現在
複製された地図を地図帳形式にまとめたものです。地域の変遷や近隣の地図をまとめて参照することができます。
『明治前期関東平野地誌図集成 1880(明治13)年~1886(明治19)年』(柏書房 1989)【T291.3】
「迅速測図」を再製した地図資料集です。原図の縮尺は2万分1ですが、現行地形図との比較のために縮小し、2万5千分1としてあります。市川市を含む地図は全部で3枚(船橋、松戸、浦安)。1880(明治13)年の測図です。
『大正・昭和東京周辺1万分1地形図集成 京葉・京浜・多摩地区』(柏書房 1984)【書庫】
1万分1地形図を再製した地図資料集ですが、一部2万5千分1が掲載されており、市川市を含む地図は2万5千分1の地図で3枚(船橋、松戸、猫実)です。1917(大正6)年の測図です。
『明治・大正・昭和 東京1万分1地形図集成』(柏書房 1983)【T291.36】
1万分1地形図を再製した地図資料集で、市川市を含む地図は全部で3枚(船橋、松戸、浦安)。1937(昭和12)年測図分の掲載があります。
『日本列島二万五千分の一地図集成 2』(科学書院 1991)【書庫】
明治から昭和初期までの2万5千分1地形図を再製した地図資料集です。市川市を含む地図は全部で3枚(船橋、松戸、浦安)。1917(大正6)年、1921(大正10)年(松戸のみ)、1928(昭和3)年、1932(昭和7)年の測図の掲載があります。
『戦災復興期東京1万分1地形図集成』(柏書房 1988)【T291.36】
1万分1地形図を再製した地図資料集で、市川市は1945(昭和20)年及び1957(昭和32)年の測図の掲載があります。市川市全体は網羅されていませんが、市川市を含む地図は昭和20年測図が全部で5枚(市川、行徳、金町、小岩、小松川)、昭和32年測図は全部で6枚(行徳、篠崎、小岩、小松川、江戸川、葛西)です。
『明治前期・昭和前期東京都市地図 1 東京東部』(柏書房 1995)【R291.36】
2万5千分1と1万分1の迅速測図及び地形図を再製した地図資料集です。現行地形図と直接対照できるよう図郭を設定してあるため、明治からの地域定点観測が可能です。2万5千分1の地図では、市川市を含む地図は全部で3枚(船橋、松戸、浦安)。1880(明治13)年、1932(昭和7)年、1965(昭和40)年の測図です。1万分1の地図では、市川市全体は網羅されていませんが、市川市を含む地図は全部で3枚(松戸・市川、市川・行徳、行徳)1880(明治13)年、1903(明治36)年、1937(昭和12)年、1945(昭和20)年、1958(昭和33)年の測図です。(測図を組み合わせているため、一部異なる年もあります)
『千葉県の歴史 別編地誌3:地図集』(千葉県 2002)【C10/B1】
地形図にみる地域の変容として、「行徳」「市川」地区の2万5千分の1の地形図の掲載があります。1945(昭和20)年、1970(昭和55)年、1998(平成10)年の地図です。
『市川市が誕生したころ』(市川歴史博物館 2004)【I/B7】
2万5千分1の地図の「船橋」のうち市川市域周辺の地図を再製して掲載してあります。1919(大正8)年、1932(昭和7)年、1947(昭和22)年、1967(昭和42)年、1987(昭和62)年の地図です。
『地図に刻まれた歴史と景観 2 市川市・浦安市』(新人物往来社 1992)【I/B6】
市川市を7エリアに分け、1880(明治13)年、1921(大正10)年、1965(昭和40)年、1989(平成元)年の4時代の測図、地形図を組み合わせて使用した資料です。明治、大正の測図には平成元年の地図を重ねることができ、地形の変化を比較することができます。
『戦時下の市川市域』(市川歴史博物館 1997)【I/B6】
1934(昭和9)年の2万5千分1地図に陸軍工兵学校や練兵場などの軍事施設を書き込んだ昭和初期の地図や1945(昭和20)年頃の市川市付近の軍隊による防空態勢を書き込んだ地図の掲載があります。また、表紙には昭和20年2月25日の空襲被災図(市川市全地図に市川市警備団本部により被害状況が書き込まれたもの)が掲載されています。
3.古い地図-江戸時代
江戸時代のものは国絵図(江戸幕府が主要大名に命じて作らせた旧国単位の地図)や切絵図などの絵図といわれる地図です。描写に絵画的要素が強く、作図者に絵師が多かったことにより絵図といわれています。
『江戸時代 日本国絵図選要 [正]』(人文社 1979)【R291.03】
1843(天保14)年秋山永年作の「冨士見十三州輿地全図之内 安房・上総・下総三国図」の掲載があります。同図の1枚ものは【地図棚シ】にもあります。
『嘉永慶応江戸切絵図』(人文社 1977)【R291.36】
1844(弘化元)年紙屋徳八作の「東京近郊全図」の掲載があります。
『国絵図の世界』(柏書房 2005)【T291.03】
正保、元禄、天保の下総国の国絵図の掲載があります。
『行徳レポート その(1) 年表・絵地図集』(市立市川歴史博物館 1989)【I/C0】
正保、天保の下総国の国絵図の掲載があります。
★Web「国立公文書館デジタルアーカイブ」(http://www.digital.archives.go.jp/)
元禄国絵図(下総国)天保国絵図(下総国)をカラー画像で閲覧することができます。
『水戸佐倉道分間延絵図 第1巻』(東京美術 1990)【I/C3】
江戸時代中期の寛政年鑑に編修し、1806(文化3)年に刊行された絵図で、道路に沿って寺院・旧跡などが描かれています。
『江戸名所図会 下 原寸復刻』(評論社 1996)【291.36】
江戸時代後期の天保年間に刊行された江戸の地誌で、江戸を中心に東は市川・船橋までの名所・旧跡が記された、絵入
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りのガイドブックのようなものです。「行徳船場」や「市川渡口根本橋」など細かな描写が楽しめます。縮尺して1冊にまとめた資料として『日本名所風俗図会 4:江戸の巻 2』(角川書店 1980)【I/C0】や文庫サイズの資料として『江戸名所図会 6』(筑摩書房 1997)【書庫】があります。
★Web「国会図書館 近代デジタルライブラリー」(http://kindai.ndl.go.jp/)
「江戸名所図会 7巻[第20冊]」(市川市が掲載されている巻)を閲覧することができます。
『下総名勝図絵』(国書刊行会 1990)【I/C0】
江戸時代後期の国学者宮負定雄による下総の地誌です。1847(弘化4)年頃に完成をみたとされています。絵の筆致に誇張がなく、当時の景観・風俗を活写しており、記録写真的価値の高いものといえます。「行徳塩浜」や「葛飾八幡宮」などのどかな描写が楽しめます。
『千葉県の歴史 通史編近世2 付録 』(千葉県 2008)【C10/B1/5-2】
「下総国輿地全図」として2種類の絵図があります。1848(弘化5)年の清宮秀堅作の絵図、1849(嘉永2)年の菊屋幸三郎、鶴峰戊申作の絵図です。
★Web「千葉県立図書館 資料の森(電子図書館)」(http://www.library.pref.chiba.lg.jp/05e_library/)
清宮秀堅版を画像で閲覧することができます。「絵地図・地図」の項目で他にも何点かの地図が公開されています。
『伊能図:東京国立博物館所蔵伊能中図原寸複製』(武揚堂 2002)【T291.03】
伊能図「大日本沿海輿地全図」は、わが国初の全国的な実測図で、地形図の源流に位置づけられます。伊能忠敬の測量隊は寛政12(1800)年から文化13(1816)年までの17年間全10回の測量旅行を行い、日本全図を製作するためのデータを集積しました。房総半島は享和元(1801)年の第2次測量にて測量されています。中図の原寸複製で「東京・千葉」に掲載があります。
★Web「国土地理院 古地図コレクション」(http://kochizu.gsi.go.jp/HistoricalMap/)
伊能中図を高精細画像で閲覧することができます。
4.地質や活断層を調べる地図
『1:25,000土地条件図』【地図棚サ】
地形分類や地盤高線、防災施設などの分布を示した地図です。市川市を含む地図は全部で2枚(東京東北部、東京東南部)。調査年は1978(昭和53)年で、更新されていません。
『土地分類基本調査 東京東北部・東京東南部 5万分の1』【I/C4】
地形分類図、表層地質図、土壌図、水系および谷密度図、傾斜区分図、土地利用現況図の6枚の地図があります。調査年は1984(昭和59)年です。
『土地分類図(千葉県) 20万分の1』【C10/U5】
地形分類図、表層地質図、土壌図、傾斜区分図、表層地質図の5枚の地図があります。調査年は1969(昭和44)・1970(昭和45)年度です。
『活構造図 東京』【C10/U5】
活構造図、地震構造図、重力構造図の3枚組の地質図で、首都圏の活断層、地震、基盤構造などを総合的に示した50万分の1の地図です。調査年は1997(平成9)年です。「活構造図」には活断層や最近の地震で動いた断層が、「地震構造図」には過去に起きた地震の震央が、また「重力構造図」には地下の岩盤の深さや変化の様子などが示されています。
『日本地質図大系 関東地方』(朝倉書店 1990)【書庫】
1979(昭和54)年調査の「東京湾とその周辺地域の地質」(10万分の1)の掲載があります。
『特殊地質図 東京湾とその周辺地域の地質 第2版』【C10/U5】 4
地質図、地質断面図の2枚組の特殊地質図です。調査年は1995(平成7)年、上記資料掲載の地図を十数年ぶりに改訂しています。縮尺は10万分の1。首都圏の地質や地盤を理解するための重要な地質図です。
『後期新生代地質構造図 東京』【書庫】
後期新生代地質構造図に新第三系基底面等高線図ほか4枚のオーバーレイの地図を組み合わせた活断層ストリップマップです。
『<新編>日本の活断層 分布図と資料』(東京大学出版会 1991)【T454.4】
国土地理院発行の20万分の1地勢図ごとにつくられた陸上活断層の分布とそれに関する1990年時点での集成資料です。市川市を含む地図は「東京」1枚です。
『東京湾北縁断層に関する調査成果報告書(概要版)』(千葉県 1998)【I/U5】
上記資料『〈新編〉日本の活断層』に伏在断層(平野下に存在し、新しい地層に厚く覆われ、地表には断層変位地形が直接現れないもの)として存在が推定されていた「東京湾北縁断層」(千葉市~市川市・船橋市)の存在の有無と位置の確認、地質構造を把握するために行った調査の報告書です。上記資料の地図に「東京湾北縁断層」を加筆した断層推定位置図の掲載があります。なお、調査の結果、活断層は確認されませんでした。
『地震被害想定等調査総合報告書』(市川市 1996)【I/T8】
市川市が実施した「地震被害想定等調査」の結果と、様々な地域データを総合的にまとめた報告書です。「液状化発生危険地域」「地盤危険度」等をまとめた地図が掲載されています。
『市川市地域防災計画:震災編(加除式ファイル)』(市川市)【I/T8】
加除式ファイルにより、最新の内容で構成されています。2002(平成14)年度~2004(平成16)年度にかけて実施した「防災計画支援システム構築事業」による地震被害想定結果の掲載があります。また、災害時の避難場所や地震ハザードマップを掲載した「市川市減災マップ」及び洪水が発生した場合の危険性及び避難に必要な情報をまとめた「市川市洪水ハザードマップ」もファイルされています。
『治水地形分類図』【地図架エ】
国が管理する河川の流域のうち平野部を対象として作成された2万5千分の1の地図です。水害や地盤沈下、液状化の危険度の判定にも役立ちます。1977(昭和52)年作成。江戸川流域の3枚(船橋、松戸、浦安)を所蔵しています。
『関東地域累積地盤沈下量図』【地図架エ】
関東地域の1年間の地盤沈下量を、縮尺20万分の1の地図上に10ミリ毎の等値線で表示した地図です。2003(平成15)年から5年間の累積地盤沈下量図及び平成19年1年間の地盤沈下等量線図を所蔵しています。
5.土地利用図
土地の利用状態を現地調査及び空中写真・資料等より分類し色分けした地図です。
『1:25,000土地利用図』【地図棚サ】
市川市を含む地図は全部で3枚(船橋、松戸、浦安)。調査年は1977(昭和52)年で、更新されていません。
『土地分類基本調査 東京東北部・東京東南部 5万分の1』【I/C4】
1984(昭和59)年調査の土地利用現況図があります。
6.都市計画図
市街化区域、市街化調整区域、用途地域、建ぺい率・容積率や、都市施設等を示した地図です。
『1:10,000市川都市計画図 色図』【地図棚ウ】
市川市を北部と南部に分割し、用途別に色分けした用途地域図です。1985(昭和60)年以降を所蔵(欠年あり)しています。
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★Web「市川市役所・都市計画図の閲覧」(http://www.city.ichikawa.lg.jp/cit01/1111000013.html)
最新の市川市都市計画図(1万分の1)を15エリアに分割した地図を閲覧することができます。
『1:25,000市川都市計画図 色図』【書庫】
市川市全体を1枚にまとめた、用途別に色分けした用途地域図です。1971(昭和46)年、1981(昭和56)年、1989(平成元)年、1993(平成5)年を所蔵しています。
『1:10,000市川市都市計画図 白図』【地図棚ウ】
市川市を北部と南部に分割した都市計画を書き込むための白図です。1957(昭和32)年以降を所蔵(欠年あり)しています。
『1:2,500市川市都市計画図 白図』【地図棚イ】
市川市を33エリアに分割した都市計画を書き込むための白図です。1989(平成1)年からほぼ10年ごとに所蔵しています。
『市川市域図』【地図棚ア】
市川市を16エリアに分割した都市計画図白図に相当します。縮尺は3千分の1。編集は1959(昭和34)~1960(昭和35)年です。
『市川市現況図集』(市川市 1977)【書庫】
用途地域が指定された1938(昭和13)年、1942(昭和17)年、1958(昭和33)年の都市計画用途地域図及び1973(昭和48)年の都市計画図の掲載があります。
7.住宅地図
一軒ごとの家名がわかる地図です。航空地図や動態地図とも言われています。
『ゼンリン住宅地図』市川市版(ゼンリン)【レファレンスカウンター】
1970年以降、毎年刊行されており、1972(昭和47)年以降を所蔵しています。(76・78・82・87・89年は欠)なお、市川市版は、1993年から北部(市川・八幡)、南部(原木・行徳)に分冊されています。
『市川市動態図鑑』(日本都市協会)【レファレンスカウンター】
それより古いものとしては、手書きで地図を書いた「筆耕版」住宅地図があります。1957(昭和32)年版、1961(昭和36)年版(いずれも日本都市協会)、1966(昭和41)年版(日本広飾企画研究所)を所蔵しています。一昔前の市川の町並みを知ることができ、特に昭和32年版は世帯主の名前がフルネームで記載されているため、今は亡き市川の文人宅などを調べるのに大変役に立ちます。
『航空住宅地図帳』市川市(南部)区版(公共施設地図航空株式会社)【書庫】
「行徳から公害をなくす会」の記録集として寄贈された資料で、1976(昭和51)年の南部のみ所蔵しています。
『市川市住宅詳細地図』(三洋堂)1963(昭和38)年、1965年、1966年、1967年度版
『市川市住宅地図』(住宅地図出版社)1968(昭和43年)年版
市川には所蔵がありませんが、県立中央図書館で所蔵しており、閲覧することができます。
8.住居表示(地番)を調べる地図
『一筆限地図(旧土地台帳付属地図)』【I/C4】
旧土地台帳法に定められた地図で、一般的には「公図」「和紙公図」といわれ、土地の地番・地目・区画を表している地図です。明治初年に行われた地租改正事業の時に、土地の境界・面積・地形を全国的に調査する目的で作成されました。明治期の市川市の歴史を伝える貴重な資料として、地図帳形式で一部復刻されています。 6
現在復刻済みの地図は、第一期(旧行徳町・旧南行徳町)の一部、第五期(旧国分村)、第六期(旧大柏町)の一部です。復刻予定として、第二期(旧市川町)、第三期(旧八幡町)、第四期(旧中山町)となっていますが、現在のところ未定です。
『市川市全地図』【地図棚シ・書庫】
大字、小字、町名、番地の掲載があります。1936(昭和11)年頃、1952(昭和27)年、1971(昭和46)年版を所蔵しています。
『住居表示新旧対照案内図』(市川市)【書庫】
住居表示の新番地と旧番地が対照できる地図形式の資料です。1962(昭和37)年に施行された「住居表示に関する法律」により町名、番地を整理することになり、市川市では1965(昭和40)年から実施し、現在までに実施された地名は64になります。図書館では1966(昭和41)年施行から1996(平成8)年施行までの24枚を所蔵しています。なお、住居表示の旧番地と新番地が対照できる表形式の資料として『住居表示新旧対照表』(市川市)【書庫】があります。1965年施行から2000(平成12)年施行までの18冊を所蔵しています。ただし、こちらの対照表は個人情報保護の観点から、閲覧は非公開で、当該番地を職員がお調べしています。
『ブルーマップ市川市』(民事法情報センター)【レファレンスカウンター】
住居表示地番対照住宅地図です。いわゆる「住所」から不動産登記の「地番」が簡単に分かるようにした地図帳です。これは『住宅地図』の上に、地番をブルーで記入したため、ブルーマップと命名されています。2002(平成14)年、2005(平成17)年、2009(平成21)年版を所蔵しています。
『市川市史 第2巻』付録「市川市大字・小字地図」(1枚)(市川市 1974)【I/B1】
市川市の大字・小字を1枚にまとめた地図です。なお、旧町を大字ごとにまとめ、小字名、地番が記載された表形式の資料として『市川市字名集覧』(市川市教育委員会 1973)【I/C2】があります。
『千葉縣東葛飾郡八幡町之地図』【書庫】
1891(明治24)年作成の地図で、大字・小字の掲載があります。
『千葉縣東葛飾郡八幡町四ケ村組合耕地整理地区計画確定図』【地図架シ】
1916(大正5)年頃作成の地図です。
『千葉縣東葛飾郡八幡町外二町四ケ村組合耕地整理地区計画略図』【書庫・鈴木家資料№41】
1910(明治43)年作成の地図です。
『千葉縣東葛飾郡八幡町外九ケ町村耕地整理地区確定図』【書庫・鈴木家資料№42,82】
1931(昭和6年)頃作成の地図です。「千葉県東葛飾郡市川町土地宝典」のうちの1枚ではないかと推測されます。
『市川市土地宝典:地番地積地目入図』2分冊 (1964)
図書館には所蔵がありませんが、市川市政情報センターで所蔵しており、閲覧することができます。
『千葉県議会史 第1巻』付録「千葉県管内実測全図」(1枚)(千葉県議会 1965)【C10/H2】
都道府県制度の確立に伴い、管轄地の規模や実態を把握するために作成された1881(明治14)年実測編製の管内図です。千葉県内の行政区分が表示されています。
『千葉県議会史 第2巻』には「改正千葉県管内図」(1907(明治40)年発行)、『千葉県議会史 第3巻』には「千葉県管内実測全図」(1914(大正3)年製図)、『千葉県議会史 第4巻』には「千葉県管内全図」(1937(昭和12)年改訂版)が付録として付いています。
★Web「千葉県立図書館 資料の森(電子図書館)」(http://www.library.pref.chiba.lg.jp/05e_library/)
1885(明治18)年に刊行された「千葉県管内実測全図」を閲覧することができます。
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★Web「国会図書館 近代デジタルライブラリー」(http://kindai.ndl.go.jp/)
1885(明治18)年に刊行された「千葉県管内実測全図」を閲覧することができます。
9.その他の地図
『松井天山千葉県市街鳥瞰図』(聚海書林 1989)【書庫】
昭和初期の街並みがわかります。千葉県は全26枚の鳥瞰図で構成されていますが、市川市は『松井天山千葉県市川町鳥瞰図』『松井天山千葉県中山町葛飾村鳥瞰図』が該当します。
海図【地図棚オ】
海図は航海に必要なさまざまな情報(水深、浅瀬等)を記載した地図です。東京湾の海図や海底地質構造図、東京湾潮流図を所蔵しています。
『震災地応急測図原図「東京東北部」』【書庫】
大正12(1923)年の関東大震災直後に実施した調査地図です。2008(平成20)年に公開されました。5万分の1の地形図に手書きで被害状況が記載されています。「市川町被害軽微 倒壊家屋、死傷ナシ」「上毛モスリン会社工場半壊 死者14名傷者7名」(日本毛織の前身、現在のニッケコルトンプラザ)などの文字が読み取れます。市川市を含む「東京東北部」のみ所蔵しています。
★Web「内閣府 防災情報のページ」(http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/kyoukun/ )
関東大震災の報告書に付図として掲載があり閲覧可能です。
『いちかわガイド 市川市案内図』(市川市)【I/C4】
市川市が毎年発行しているA1判1万7千分の1の地図です。鉄道やバス路線図の掲載もあり、市川市の全体を1枚で見ることができます。英語版もあります。1981(昭和56)年以降を所蔵(欠年あり)しています。
『文化の街かど回遊マップ』(市川市)【I/C1】
市川の街かどを散策するうえで、おすすめのスポットや見どころを集めた街回遊マップです。
★Web「市川市役所・地図で見る市川市」(http://www.city.ichikawa.lg.jp/pla07/1111000013.html)
市川市では各課で様々な地図を作成しており、WEBで閲覧可能な地図も数多くあります。「防災」「まちづくり」「文化・観光」「その他の施策」「施設の案内図」の項目があります。上記の「文化の街かど回遊マップ」も「文化・観光」の項目で閲覧可能です。
10.航空写真
本では所蔵がありませんが、インターネットで閲覧することができます。
★Web「国土変遷アーカイブ:空中写真閲覧」(http://archive.gsi.go.jp/airphoto/ )
国土地理院がデジタル化の終了した空中写真を一般公開しています。住所からの検索ができます。現在、1936(昭和11)年からの航空写真を閲覧することができます。
★Web「市川市地図案内サービス 道知る兵衛」(http://ecity2.nishi.or.jp/GIS/AppRoot/new-michi_ichi/)
地理情報システムGISを駆使した市川市内の地図案内サービスです。2006(平成18)年の市川市の空中写真を閲覧することができます。
地域行政資料担当:小田
- NDC
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- 日本 (291 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 備考
- 登録番号
- 2000018799