江戸時代までに書かれた日本の古典を探すための資料を紹介します。
*< >内は東京都立図書館での請求記号です。
*最新版の所蔵状況は
蔵書検索でご確認ください。
【1 『国書総目録』と関連図書】
『国書総目録』補訂版 全8巻+「著者別索引」(岩波書店 1989-1991)<R/0251/3002/1~9>
※検索時、所蔵先が「(日比谷)」となっている資料は、現在、都立中央図書館特別文庫室で所蔵。
国初から慶応3(1867)年までに日本人が著編撰訳した 50 万を超える和文・漢文書籍の総合目録。旧版(1963-1976刊)以降判明した追加・訂正が行われている。見出しは書名の50音順。別称・分類・著編者・成立・所蔵先・活字版等の情報が記されている。第8巻に「叢書目録」と「補遺」を収録。別に、「著者別索引」がある。記載されている所蔵先は旧版発行当時の情報のため、各巻にある「図書館・文庫一覧」で再確認が必要。
『古典籍総合目録』全3巻 国文学研究資料館編(岩波書店 1990)<R/0251/3003/1~3>
『国書総目録』の続編。国文学研究資料館作成の古典籍総合データベースに基づき、1998(昭和63)年度入力分までの約43,000点を収録。活字翻刻本の情報は掲載されていない。第3巻は『書名索引・著者名索引』。
『国書人名辞典』全5巻 市古貞次[ほか]編(岩波書店 1993-99)<R/2813/3098/1~5>
『国書総目録』収録の著編者のうち、伝記が判明した人物約3万人について解説した辞典。見出しは人名の50音順。第5巻は「補遺・索引」。
【2 著者名や書名の読み方を調べる】
『日本史人名よみかた辞典』(日外アソシエーツ1999.1, 2020.2)<R/281.03/5190/1~2>
古文書等に記された古代から幕末までの日本人名の読み方が調べられる。配列は人名見出しの親字の画数順。1999年刊の版には68,000人、1999年版に未収録の人物を対象とした2020年刊の追補版には65,000人を収録。
『日本古典文学大辞典』第6巻(岩波書店 1985)<R/J033/21/6>
p.367-382に「難音訓一覧」があり、難読の書名や人名が掲載されている。配列は書名・人名の頭字の画数順。
『古典文学作品名よみかた辞典』(日外アソシエーツ2004)<R/910.33/5007/2004>
近世以前に成立した文学作品および関連の漢籍の一部、仏教書、語学書、芸術書など13,400点の読み方を調べることができる。配列は作品名の頭字の画数順。
【3 日本の古典を探すための主な資料】
『日本古典籍書誌学辞典』井上宗雄[ほか]編(岩波書店 1999)<R/020.2/5002/1999>
近世以前の和書や関連のある漢籍に関する書誌学用語を中心に、古写本、古筆、書肆、蔵書家名などを項目として採録。「古典籍便覧」としても活用できる。事項、人物、作品等、約3,400項目の50音順配列になっている。
『全集・叢書細目総覧』全3巻 国立国会図書館参考書誌部編(紀伊国屋書店 1973-89)<R/0270/2/1~3>
「第1巻 古典編」、「古典編索引」、「古典編・続」から成る。国立国会図書館蔵書を基に、明治以降、1985年(昭和60)までに刊行された、日本人の手になる全集・叢書、約2,000種に収録されている細目集成。配列は全集・叢書名の50音順。「古典編索引」では「第1巻 古典編」収録の作品名を総覧でき、どの全集類に収められているかがわかる。巻末に「難読索引」がある。「古典編・続」は、第1巻刊行以後の新たな内容細目総覧とその索引を収録。
『古典文学全集・翻刻書・研究書総目録』(日外アソシエーツ 1996)<R/J031/3025/96>
1868年(明治元)から1995年(平成7)までに日本国内で刊行された日本文学(古代~近世)に関する全集・翻刻書・復刻本・影印本・研究書・注釈書などを収録。「著者名索引」と「事項名索引」がある。
『国文学複製翻刻書目総覧』市古貞次,大曽根章介編(日本古典文学会 1982)<R/J031/26C/82>
1868年(慶応4)までに日本人の著編撰訳した書籍のうち、1945年(昭和20)8月から1986年(昭和61)12月までに刊行された日本文学と、それに関連のある書籍の複製・翻刻等を総覧した目録。1965年(昭和40)以降の日本文学関連の活字本については、『国書総目録』以降の情報を補うことができる。配列は書名のヨミの50音順。巻末に「収載叢書全集一覧」「収載雑誌紀要一覧」がある。
『国文学複製翻刻書目総覧』続 市古貞次,大曽根章介編(貴重本刊行会 1989)<R/J031/26/2>
『日本古典文学大辞典』全6巻(岩波書店 1983-85)<R/J033/21/1~6>
近世末までの日本文学全般、日本語学、関連分野の研究成果を集成編纂した辞典。事項、人物、作品、編著等、約13,000項目を50音順に配列。作品、編著の項目では、複製・翻刻も紹介されている。第6巻に「総索引」「難読訓一覧」がある。
『日本古典文学大事典』大曽根章介[ほか]編(明治書院 1998)<R/910.20/6082/1998>
上代から近世までの日本文学と隣接分野を対象とし、主要な作者名・芸能者名・書名・作品名・事項など約8,000項目を50音順に配列。翻刻・影印・複製は、資料として有効なものを、参考文献は主要なものが掲載されている。
『日本古典文学全集・内容綜覧』(第1期)(日外アソシエーツ 2005)<R/910.31/5010/2005>
1945(昭和20)年から2004(平成16)年までに刊行が完結した全集104種1,904冊を調査・収録。収録した作品および解説等の総数は43,899件。第2期版には主に2005年以降に刊行が完結した全集84種930冊から古典文学作品9005件、および解説・資料類6955件を収録。
『日本古典文学全集・内容綜覧』(第2期)(日外アソシエーツ 2019)<R/910.31/5010/2>
『日本古典文学全集・作品名綜覧』(第1期)(日外アソシエーツ 2005)<R/910.31/5011/2005>
上記「内容綜覧」の作家名索引と、作品名を50音順編集したもの。和歌・俳句、書簡等は収録されていない。
『日本古典文学全集・作品名綜覧』(第2期)(日外アソシエーツ 2019)<R/910.31/5011/2>
『日本古典文学案内 現代語訳・注釈書』(日外アソシエーツ 2009)<R/910.31/5023/2009>
上代から近世までの日本文学の現代語訳・注釈書を、作品別・作家別にまとめた目録。
『日本随筆辞典』(東京書籍 1986)<R/J450/27/86>
未刊・既刊を問わず、江戸時代を中心に随筆約2,400点を収録し解説した辞典。特定分野に重点をおいて記された随筆には、地誌、風俗等の分類が付されている。各項目には写本・板本・自筆本の所在や翻刻の記載もある。見出しの50音順配列、巻末に「著者別書名索引」がある。
『日記解題辞典 古代・中世・近世』馬場萬夫編(東京堂出版 2005)<R/210.03/5040/2005>
平安時代から江戸時代末期までの主要な日記500余を選び、基本的事項を解説したもの。
『日記文学事典』(勉誠出版 2000)<R/915.03/5001/2000>
古代・中世を重点として、上代から近世までの日記文学作品と関連する作品を対象に作品・作家・事項等を項目に立てて解説。各項目中に影印・翻刻・注釈・参考文献等の情報も記載されている。巻末に50音順の「項目索引」がある。
【4 古典が収録されている主な文学全集】
『日本古典文学大系』全100巻(岩波書店 1963-69)<J800/N6855/N1-1~100>
注釈が掲載されている。2冊の「索引」(請求記号:R/J800/N6855/N2-1~N2-2)があり、1~66巻と67~100巻に分かれている。
『新日本古典文学大系』全105巻(岩波書店 1989-2005)<J800/3001/1~105>
注釈が掲載されている。「総目録」(請求記号:J800/3001/106)がある。配列は巻号順。各巻の構成がわかる。
『新編日本古典文学全集』全88巻(小学館 1994-2002)<J800/3007/1~88>
注釈および現代語訳が記載されている。全集全体の索引はないが、各巻の最終ページに全体の巻構成が掲載されている。
【インターネット情報紹介】
「国書データベース」(
https://kokusho.nijl.ac.jp/ )
国文学研究資料館(
https://www.nijl.ac.jp/ )が公開している、日本の古典籍(一部、漢籍・明治以降の本を含む)の総合目録です。資料の情報や所蔵機関を調べられるとともに、多くの画像を見ることもできます。
(最終確認日:2024年3月1日)