クラシック音楽の声楽曲について、曲目解説の資料をご紹介します。
*声楽・合唱辞典. 辻荘一ほか監修. カワイ楽譜, 1970, 366p. (U00-500) [参 767]
声楽・合唱に関連する人名、曲名、事項の辞典。
日本音楽の事項も取り入れている。項目は五十音順。外国語は原語を併記。発音記号とアクセント記号を付している項目もある。
附録として「現代日本の声楽・合唱主要作品と作曲家」、「ラテン語の読み方と発音表記(日本語訳付)」、「日本民謡地図」あり。巻末に欧文索引、曲名索引。
*声楽曲鑑賞辞典. 中河原理編. 東京堂出版, 1993, 23, 485p. (WR02-085) [参 767]
声楽曲の楽曲解説辞典。
巻頭に「声楽曲・中世から現代までの流れ」として簡単な声楽史の解説があり、次にグレゴリオ聖歌を頭に、現在までの欧米の作曲者を五十音順に扱っている。 作曲者については、国、生没年と簡単な解説があり、続いてその作曲者の曲名(日本語)が編成の大きいものから小さいもの順に並んでいる。
個々の曲名の掲載項目は、概説、成立と初演、編成・演奏時間、鑑賞など。
世界の民謡、黒人霊歌・クリスマスソング、日本の作曲家(五十音順)も扱っている。
*世界と日本の愛唱歌・抒情歌事典. 長田暁二. ヤマハミュージックメディア, 2015, 598p. (WR06-909)[参767.5]
『ハンドブック 世界の愛唱歌 1000字でわかる名曲ものがたり』(2005年)と『ハンドブック 日本の愛唱歌 1000字でわかる名曲ものがたり』(2006年)を改訂・合本したもの。
世界編は西欧、中欧・東欧・北欧・ロシアに分かれ、国別になっている。日本編はタイトルの五十音順。
1曲を見開きにおさめ、左にタイトル、作詞・作曲者名、訳詞者名、楽譜、歌詞、右に解説がある。巻末に世界編については曲名索引、日本編については歌いだし索引あり。
*Dictionnaire des oeuvres de l'art vocal. Honegger, Marc et al., dir. Bordas, c1991. 3vols. (S07-943~S07-945) [参 767:DICDO](フランス語)
声楽曲の解説事典。
9世紀から20世紀までのあらゆる種類(グレゴリオ聖歌などの単旋律の曲から管弦楽を伴うオペラなどの大規模な曲まで)の声楽曲の中から選ばれた約3,500曲を対象としている。曲名のアルファベット順。曲の種類、編成、作詞者名、作曲者名、作曲年、初演データ、曲の解説、参考文献が記載されている。譜例、図版あり。
巻末に用語集、作曲者索引、作曲者年代順リスト、作詞者索引あり。
◆スペインの歌曲
*The Spanish song companion. Cockburn, Jacqueline et al., devised. Scarecrow, 2006, 268p. (S10-366) [参 767.3](英語)
13世紀から20世紀までのスペインの300曲以上の歌曲を紹介。
作曲者の年代順。作曲者の歌曲についての簡単な解説の後に、歌曲のスペイン語の歌詞と英訳を掲載。
巻末に作詞者の解説、ディスコグラフィー、作曲者索引、作詞者と訳者の索引あり。