1 Web上の閲覧調査
現尼崎市域及び周辺地域の絵はがきを閲覧・調査できるWeb上の絵はがきデータベースとして、尼崎市立地域研究史料館が構築・公開している「あまがさきPCD」があります。
絵はがきの画像及び、製作・発行・被写体内容等に関するテキストデータを閲覧調査することができます。
〔絵はがきデータベース「あまがさきPCD」の収録対象〕
尼崎市立地域研究史料館及び尼崎市教育委員会歴博・文化財担当が所蔵する絵はがきを中心に、画像をご提供いただいた個人所有のものも含めて合計656点(2015年1月16日時点)の絵はがきを収録しています。
今後、絵はがき収集や画像提供の進ちょくに応じて随時収録点数を増やしていく予定です。
〔表示内容、閲覧・検索方法の特徴〕
○トップページに、データベースから一枚の絵はがきを選んで表示する「今日の一枚」をはじめ、収録した絵はがきの一部がランダムに表示されます。
○任意のキーワードを入力して検索できるほか、撮影地・分類・年代・シリーズといった多様な検索メニューを用意しており、リンクをクリックするだけでデータベースを閲覧できるようになっています。例えば「撮影地から探す」では、地図から関係する場所の絵はがきを探すことができます。
○多様な検索を実現するため、記載されている文字情報に加えて、画面から読み取ることができる情報を「撮影地」「タグ」「分類」などの項目に入力しています。このうち「撮影地」と「タグ」については、独自の「展開」機能により、地名や固有名詞の変化を追跡して検索結果に反映するよう工夫しています。
■キーワード展開機能の例
地名「新城屋新田」(新日鉄住金や旭硝子の現所在地の旧地名)で検索すると、現地名の東向島東之町・西之町、西向島町で登録された絵はがきも表示されます。
2 絵はがき(現物)の閲覧調査
尼崎市立地域研究史料館では、現尼崎市域及び周辺地域の絵はがき約2,900点を所蔵しており、閲覧調査することができます。
絵はがきデータベース「あまがさきPCD」には、これらのうちWeb上に公開可能なもの(著作権上問題のないもの)を収録しています。
3 尼崎地域の絵はがきに関する参考文献
次のレポートが、明治後期から昭和戦前期に発行された尼崎地域の絵はがきの特徴及び、「あまがさきPCD」構築の取り組みについて紹介しています。
■西村豪「尼崎市立地域研究史料館所蔵絵はがきの整理・公開に向けて
-画像情報とリンクしたデータベースの構築-」
尼崎市立地域研究史料館紀要『地域史研究』第112号所収