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調べ方マニュアル詳細(Detail of search guide data)

提供館
(Library)
沖縄県立図書館 (2110045)管理番号
(Control number)
02
調べ方作成日
(Creation date)
2022年03月16日登録日時
(Registration date)
2022年03月16日 16時22分更新日時
(Last update)
2022年03月25日 15時09分
調査テーマ
(Title of the search guide)
沖縄について調べる(家譜編)
調べ方
(Contents of the search guide)
1.家譜とは
『沖縄大百科事典』によれば、家譜とは「近世期、士族が有した家系に関する記録。系図ともいう。一族(門中)ごとに特定された姓を冠して作成された。本家および分家においても作成され、各系祖以下の各人の戸籍(世系)、履歴(記録)をおもな内容とした」とされている。同事典によると、沖縄本島系(首里・那覇・久米・泊士族)は約700系統・3000冊ある。1689年に士族層に家譜編集が命ぜられ、2部作成されたうちの1部は琉球王府の系図座(以下「系図座」と記載)で保管、1部は王府の頒賜認定を示す御朱印を押された後に各家での保管となった。5年に1度追加編集をして事項を書き足している。家譜の有無により士農分離が確定した。また、士族の氏ごとに特定の名前の頭字(名乗頭)が使用され(久米士族を除く)、氏と名乗頭はセットで継承された。
沖縄本島系家譜は「毛姓家譜」、「金氏家譜」等、唐名の姓1字が入り、宮古・八重山・久米島では「白川氏」「錦芳姓」等2字となる。


2.家譜について知る
『沖縄大百科事典 上』(沖縄大百科事典刊行事務局編、沖縄タイムス社、1983年) 【K03/O52/1~4】
p747-748「家譜」の項、p286「姓(うじ)」の項を参照。

『沖縄県姓氏家系大辞典』(沖縄県姓氏家系大辞典編纂委員会編、角川書店、1992年) 【K288/O52】
p21-28「沖縄県の姓氏の特徴 姓氏と家譜」
「第二部 姓氏編」はそれぞれの姓の主な分布地域、代表的な家系についての説明がある。
「資料編」には「沖縄県家譜一覧」、「家名氏(うじ)名対照表」「名乗頭・氏(うじ)名・家名対照表」があり、姓や名乗頭から氏(うじ)名を調べることができる。

『沖縄門中大事典』(那覇出版社、2001年) 【K288/Mi88】
第二編 門中早わかり
第一章 士族早わかり・・・士族、家譜、門中について解説あり
第二章 家譜のあらまし・・・各姓について解説、家譜の抄録あり
第三章 門中先祖の足跡・・・代表的な人物について氏(うじ)名をあげて解説
第四章 門中の元祖がわかる・・・名乗頭から氏(うじ)名を知ることができる
第五章 分家の系祖がわかる・・・家名から氏(うじ)名・名乗頭を知ることができる。

『沖縄の家譜 沖縄県文化財調査報告書 第90集』(沖縄県教育庁文化課編、沖縄県教育庁、1989年) 【K288/O52】
昭和60年から4年をかけて県内所在の家譜を調査した報告書。解説では、首里・那覇・泊・久米村の他、宮古・八重山・久米島・山原の家譜についても触れている。p4下段には家譜の記載内容の順序の説明がある。p37-250の目録では各家譜の体裁や内容について記述している。

『士族門中家譜』(比嘉朝進 編著、球陽出版、2005年) 【K288/H55】
 首里、那覇、泊、久米の各士族毎に、主な姓の元祖など67の家譜の解説がある。

『首里王府と八重山』(新城敏男著、岩田書院、2014年) 【K25/SH63】
 P122-128「表1 管見の八重山関係系図家譜一覧」に118の家譜の目録の記載がある。

『宮古の系図家譜 (宮古島市史資料2)』(宮古島市教育委員会文化振興課編、宮古島市教育委員会、 2009年) 【K24.01/Mi76/2】
 巻末に、宮古の系図家譜(68件)及び家譜未確認の宮古に伝わる氏姓(36件)の目録、並びにそれらの掲載資料名がある。

『沖縄近世史の諸相』(田名真之著、ひるぎ社、1992年) 【K205/D35】
第Ⅱ部は家譜についての論文を集めている。
p95-131「琉球家譜の成立とその意義」


3.家譜を探す
①那覇市歴史博物館の資料を調べる
前述のように家譜は士族のみが作成したものであり、すべての門中が家譜を持っているわけではない。系図座で保管されていた家譜は沖縄戦で焼失したとされており、各門中で保管されていた家譜も散逸したものが多い。現存している家譜については、複製を中心に最も多く収集・保存しているのが那覇市歴史博物館で、約700冊を所蔵している。家譜を探すには、まず系図座に保管されていた家譜のリストである『氏集』(注1)を調べる。那覇市歴史博物館が収集したものには記号が付されているので、同館で閲覧が可能。さらに同館所蔵のものは『那覇市史』に収録されている可能性があり、その場合は最寄りの図書館等で閲覧できる。またインターネットで「沖縄の歴史情報 琉球家譜」からも『那覇市史』(注2)収録の家譜を画像・テキストデータで読むことができる。那覇市歴史博物館以外の県内図書館の家譜の所蔵についてしらべるには「②図書館の蔵書を探す」を参照のこと。
家譜は『毛姓家譜』のように唐名をタイトルとしている。唐名を調べるには『氏集』や『沖縄県姓氏家系大事典』、『沖縄門中大事典』を使うとよい。

※注1『氏集 増補改訂版』(那覇市市民文化部歴史博物館編・発行、2008年) 【K288/N27】
琉球王府の系図座に保管されていた家譜の総目録。那覇市歴史博物館が収集した家譜については☆等の印があり、これについては複製などを那覇市歴史博物館で閲覧することが可能。同館所蔵の家譜は『那覇市史』の資料編に収録されている場合もある。巻末の索引により、氏名・名乗頭字・家名から引くことができる。

※注2『那覇市史』
那覇市史編集室収集の家譜を翻刻したもの。各巻末に人名索引がある。
『那覇市史 資料篇 第1巻6 家譜資料(二)久米村系』
(那覇市企画部市史編集室編集・発行、1980年) 【K23/N27/1-6-1、1-6-2】
久米村系の51の家譜を収録
『那覇市史 資料篇 第1巻7 家譜資料(三)首里系』
(那覇市企画部市史編集室編集・発行、1982年) 【K23/N27/1-7】
首里系の58の家譜を収録
『那覇市史 資料篇 第1巻8 家譜資料(四)那覇・泊系』
(那覇市企画部市史編集室編集・発行、1983年) 【K23/N27/1-8】
那覇系46、泊系20の家譜を収録
上記『氏集』、『那覇市史』ともに多くの図書館が所蔵している。

②図書館の蔵書を探す
県立図書館所蔵分については、ホームページの蔵書検索、館内OPAC(利用者用端末)で検索できる。家譜は『○氏家譜』『○姓家譜』など「氏」、「姓」両方の言葉が使われているので、両方で検索するとよい。
県内公共図書館・大学図書館の蔵書は、県立図書館ホームページの「みーぐるぐるサーチ(県内図書館横断検索) https://www-std-pub02.ufinity.jp/okinawa_pref_lib/?page_id=179」で一度に調べることができる。


4.インターネット情報
那覇市歴史博物館
http://www.rekishi-archive.city.naha.okinawa.jp/
デジタルミュージアム→家譜資料と進んだ先から那覇市歴史博物館所蔵の家譜資料の検索が可能

<オンライン講座>
「琉球の系図・家譜 ー その成立と特徴 ー」(講師:田名真之、再生時間01:32:02)
 琉球の系図・家譜の成立とその特徴について、わかりやすく解説。沖縄県教育委員会が運営している県内の生涯学習に関する情報を収集・提供しているウェブサイト「まなびネットおきなわ」にて、無料で視聴可能(要ID登録)。 https://v.classtream.jp/okinawa/
NDC
百科事典.用語索引  (03 10版)
系譜.家史.皇室  (288 10版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
沖縄
家譜
門中
備考
(Notes)
登録番号
(Registration number)
2000027412完成/未完成
(Complete / Incomplete)
完成
関連ファイル
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