資料館には、明治5年の博物館の創設以来、収集、蓄積してきた貴重な資料が数多く所蔵されています。資料館の所蔵資料について皆様に知っていただくため、資料館展示コーナーで種類別にご紹介をしていきます。
今回は、第9回として、中国語・韓国語の図書の展示をいたします。
第9回 中国・韓国語図書
漢籍とは、概ね1911年以前(辛亥革命以前)に中国人が中国語などを用いて著した書物を指しますが、東京国立博物館資料館では、こうした漢籍と近現代の中国・韓国語図書を合わせて、約37,000冊を所蔵しており、その数は蔵書全体の約2割近くになります。その中には、「四庫全書珍本」や「続修四庫全書」といった大型の叢書類、「中国美術分類全集」などの美術全集、中国、韓国の博物館の展覧会カタログや各地で発掘された文物(文化財)の報告書などが含まれています。
資料館では2009年度に貴重書を除く整理済みの中国・韓国語図書の遡及入力を行い、約8,300冊のデータを作成しました。これにより、今まで入力していた分を合わせて約15,000冊の中国・韓国語図書がOPAC(図書検索)で検索可能となりました。今後、漢籍の線装本についても順次データを作成し、また、未整理図書についても整理を進めて行く予定です。
今回は、美術館・博物館に関する図録類から3点を展示します。
<展示期間>
2010年7月12日~8月30日
<展示資料>
1『参加倫敦中国芸術国際展覧会出品図説 第3冊書画』参加倫敦中国芸術国際展覧会準備委員会編輯
上海 商務印書館, 1936.2. (当館請求番号:061-11)
2『中国文物図説 : 国立故宮中央博物院手主冊』 国立故宮中央博物院連合管理所出版委員会編輯
台北 : 国立故宮中央博物院連合管理所出版, 1965.7 (当館請求番号:061-60)
3『陳列品図鑑 : 八・一五後 蒐集』
ソウル : 国立博物館, 1965.12 (当館請求番号:061-A58)