レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2026/01/30
- 登録日時
- 2026/04/09 00:30
- 更新日時
- 2026/04/09 00:30
- 管理番号
- R1016060
- 質問
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解決
「浴槽」「風呂桶」「湯船」の言葉の使い分けについて知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
・『使い方の分かる類語例解辞典』(小学館辞典編集部/編集 小学館 1994.1)
「湯船/浴槽/風呂桶/バスタブ [共通する意味]湯を入れて、人がその中で入浴する桶や箱。(中略)
[それぞれの意味と使い分け]「浴槽」は、書き言葉として用いられることが多い。「風呂桶」は、やや俗語的。また、「バスタブ」は、洋風のものをいう。」(p.412)
・『三省堂類語新辞典』(中村明/編 芳賀綏/編 森田良行/編 三省堂 2005.11
「浴槽(よくそう) 風呂の湯をためてそこに入る大きな入れ物。」(p.1160)
この「浴槽」の類義語として同ページに以下の各語が挙げられている。
「風呂桶(ふろおけ) (木製の)浴槽。」
「湯船(ゆぶね) 浴槽。」※この語の異字として「湯槽」も示されている。
「湯壺(ゆつぼ) 温泉などの湯をためてある所。」
「バスタブ 洋風の浴槽。」
・『角川類語新辞典』(大野晋/著 浜西正人/著 角川書店 1981.1)
「953容器 物を入れておくもの 953b おけ・たる・缶・タンクなどの容器」(p.766)に、各語の説明がある。
「24湯船(ゆぶね)(中略)〇入浴用の湯を入れてある大きな箱・おけ<湯槽>[日常語]」
「26浴槽(よくそう)(中略)〇入浴用の湯ぶね[文章語]」
「27風呂桶(ふろおけ)(中略)〇木をおけ状に組んで作った湯ぶね[日常語]」
・『家具 (日本史小百科17)』(小泉和子/著 近藤出版社 1980.3)
「七 容飾・沐浴 85 沐浴の家具 湯槽(ゆぶね)・風呂桶(ふろおけ)・風呂敷(ふろしき) 」(p.230-234)
「湯槽は沐浴に用いる湯をいれる大きな箱のことで、湯船とも書く。フネは舟の形の類似からすべて狭く長くて大きい箱に対していう言葉である。江戸時代以降は桶を使用することが多くなったため、これは風呂桶とよんでいる。」(p.230)
「江戸時代になるとようやく湯槽が民衆にも普及しはじめる。これは一つには室町末頃から桶の生産がさかんになって来たためで、湯槽も桶で作られるようになったからである。桶風呂の最初は一説によると朝鮮出陣の陣中で臨時に工夫されたものからで、文禄(一五九二-九六)以降のことだといわれる。」(p.231)
・『公衆浴場史』(全国公衆浴場業環境衛生同業組合連合会『公衆浴場史』編纂委員会/編集 全国公衆浴場業環境衛生同業組合連合会 1972)
「第二章 各説 五 湯槽の変遷と歴史」(p.64-79)
「湯槽とは浴槽ともいい、湯をたたえて洗浴する浴場の器具の一つである。(中略)湯槽の長方形のものは船型をしていることから、一般に湯舟(船)と呼ばれ、したがって湯槽も型によらず湯舟と称することもある。」(p.64)
「つぎに足利時代にはいるころまでに、木製のほぼ円型の湯槽が考えられ、これを一般的に風呂桶と呼んだ。(中略)これらの木製の湯槽(風呂桶)は直接に焚くことができず、みな取り湯式で、江戸初期に鉄砲風呂の類が考案されるまでは、この不便があった。」(p.67)
[事例作成日:2026年1月30日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (810 10版)
- 参考資料
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- B10136298 使い方の分かる類語例解辞典 小学館辞典編集部∥編集 小学館 1994.1 813.5 4-09-505521-9 (p.412)
- B12028889 三省堂類語新辞典 中村/明∥編 三省堂 2005.11 813.5 4-385-13645-9 (p.1160)
- B10213320 角川類語新辞典 大野/晋∥著 角川書店 1981.1 813.5 4-04-011700-X (p.766)
- B10257137 家具 小泉/和子∥著 近藤出版社 1980.3 383.9 (p.230-231)
- B11052605 公衆浴場史 全国公衆浴場業環境衛生同業組合連合会『公衆浴場史』編纂委員会∥編集 全国公衆浴場業環境衛生同業組合連合会 1972 383.6 (p.64、67)
- キーワード
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- 日本語
- 類義語
- 類語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000383016