レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2026/01/30
- 登録日時
- 2026/04/09 00:30
- 更新日時
- 2026/04/09 00:30
- 管理番号
- R1016033
- 質問
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解決
画家マクシミリアン・リュスが1887年のアンデパンダン展に出品した作品《モンマルトルの眺望》について知りたい。
- 回答
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該当する作品は原題が《Terrain à Montmartre, Rue Championnet》であり、英語タイトルでは《Outskirts of Montmartre, Rue Championnet》、邦題では《モンマルトルのはずれ、シャンピオネ通り》《モンマルトルの眺め》《モンマルトルの町はずれ》《モンマルトルの眺望》等と表記されていることが分かった。
以下の資料を紹介した。
・坂上桂子「マクシミリアン・リュスとパリの表象」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』64(早稲田大学大学院文学研究科 2019.3) p. 493-515
※当館未所蔵資料。早稲田大学リポジトリで閲覧可。(2026/1/30現在)
http://hdl.handle.net/2065/00063141
p.494-498に章「2 モンマルトルの眺望」がある。「リュスは1887年3-5月のアンデパンダン展に《モンマルトルのはずれ、シャンピオネ通り》(図1)を出品。」(p.496)とあり、《モンマルトルのはずれ、シャンピオネ通り》のカラー図版と解説がp.494に掲載されている。文末に原題等の情報が確認できる図版リストがある(p.512-514)。
・『印象派を超えて-点描の画家たち :ゴッホ、スーラからモンドリアンまで』(ゴッホ/[ほか画] クレラー=ミュラー美術館/[ほか]編集・構成 東京新聞 c2013)
p.39-80「Ⅱ スーラとシニャック―分割主義の誕生と展開」のうち、p.72-75にリュスのカラー図版4点の掲載とそれぞれの解説があり、《モンマルトルのはずれ、シャンピオネ通り》も掲載されている(p.72)。
・『ゴッホ展 :孤高の画家の原風景』(ゴッホ/[画] 東京国立近代美術館/[ほか]編集 NHK c2005)
カタログ(p.33-186)内の「Ⅲ.パリー闇から光へ」(p.73-122)の中で、p.87に図版43《モンマルトル郊外》カラー図版あり。「第3回アンデパンダン展(1887年)に点描を用いた7点を出品」など、解説が掲載されている。1888年のアンデパンダン展にも《大地、シャンピオーネ通り》というタイトルで出品されたことが書かれている(p.87)。
・『現代の絵画 3 セザンヌと後期印象派』(平凡社 1974)
図31《モンマルトルの眺め》カラーで図版の掲載あり。p.89「マクシミリアン・リュス Maximilien Luce」の項目があり、「1887年分割派に加わり,アンデパンダン展に出品する」とある。
・『スーラと新印象派 :1885-1905』(スーラ/[ほか画] アプトインターナショナル c2002)
p.81-220「カタログ」の章内に「MAXIMILIAN LUCE」の節あり(p.135-142)。《モンマルトルの眺望》の図版の掲載はないが、「1887年アンデパンダン展に初めて参加し、7点の最初の色彩分割による作品を展示した。」など、アンデパンダン展出品に関する記載がある(p.135)。
・クレラー・ミュラー美術館「Terrain à Montmartre, Rue Championnet, 1887」
https://krollermuller.nl/en/maximilien-luce-outskirts-of-montmartre-rue-championnet
カラーで画像を見ることができる。(2026/1/30現在)
原題と英語タイトル、サイズ等が記載されている。
[事例作成日:2026年1月30日]
- 回答プロセス
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以下の2種類の方法により調査した。
■レファレンスブック
・『新潮世界美術辞典』(新潮社 1985.2)
p.1578に「リュス,マクシミリアン Maximilien Luce」が立項されている。新印象主義の画家であることなどがわかる。
・『世界美術大事典 6 め-わ 索引』(小学館 1990.3)
p.182に「リュス、マクシミリアン Maximilien Luce」の立項あり。「一八八七年のアンデパンダン展に『モンマルトルの眺望』(一八八七年 オッテルロー クレラー=ミュラー美術館)を出品した」とある。図版の掲載は無し。
・『西洋美術全集絵画索引』(東京都立中央図書館/監修 日本図書館協会 1999.4)
p.1032-1033「リュス,マクシミリアン Luce, Maximilien」の立項あり。アンデパンダン展に出品した1887年以前の作品の掲載は《モンマルトルの眺め》(1887)と《モンマルトルの町はずれ》(1887)の2点。回答にも記載した以下の資料に、それぞれ図版の掲載があることがわかる。
・『現代の絵画 3 セザンヌと後期印象派』
・『印象派(世界の巨匠シリーズ 別巻』
これらの資料に掲載の図版は、それぞれ《モンマルトルの町はずれ》《モンマルトルの眺め》とタイトルがついているが、図版イメージのほか、サイズ表記、制作年、所蔵館の情報が一致していることから、2つの邦題は同一作品についてのタイトルとわかる。その他の資料に掲載の図版についても、画像イメージが同一であることから、邦題に違いはあるが同一作品であると認識。それぞれ紹介した。
■データベース
以下のデータベースを用いて調査を行った。名前や作品名のほか、調査の中でリュスは「新印象派」「点描派」「分割派」と称されることが分かったので、それぞれをキーワードに用いて検索を行った。また、関連する展覧会図録などを確認し、その中からまとまった記述のあるものを紹介した。
・国立国会図書館サーチ
https://ndlsearch.ndl.go.jp/
・国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/
・Googleブックス
https://books.google.co.jp/
・美術図書館横断検索
https://alc.opac.jp/search/all/index.html
・東文研 総合検索
https://www.tobunken.go.jp/archives/
(2026/1/30現在)
- 事前調査事項
- NDC
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- 洋画 (723 10版)
- 参考資料
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- B13013537 印象派を超えて-点描の画家たち ゴッホ‖[ほか画] 東京新聞 c2013 723.3 (p.72-75)
- B12022719 ゴッホ展 ゴッホ∥[画] NHK c2005 723.359 (p.87)
- B10598657 現代の絵画 3 平凡社 1974 720.8 (p.89)
- B11686831 スーラと新印象派 スーラ∥[ほか画] アプトインターナショナル c2002 723.0087 4-901357-35-2 (p.135-142)
- B10299228 新潮世界美術辞典 新潮社 1985.2 703.3 4-10-730206-7 (p.1578)
- B10218036 世界美術大事典 6 小学館 1990.3 703.3 4-09-699316-6 (p.182)
- B10932884 西洋美術全集絵画索引 東京都立中央図書館∥監修 日本図書館協会 1999.4 723 4-8204-9906-8 (p.1032-1033)
- 坂上桂子「マクシミリアン・リュスとパリの表象」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』64(2026/1/30現在):<http://hdl.handle.net/2065/00063141> (p.493-515)
- クレラー・ミュラー美術館「Terrain à Montmartre, Rue Championnet, 1887」(2026/1/30現在):<https://krollermuller.nl/en/maximilien-luce-outskirts-of-montmartre-rue-championnet >
- キーワード
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- リュス,マクシミリアン
- Maximilien Luce
- 新印象派
- 点描派
- 分割派
- モンマルトル
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 図・絵
- 質問者区分
- 業務
- 登録番号
- 1000383000