レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2025.11.26
- 登録日時
- 2025/11/26 15:39
- 更新日時
- 2025/12/26 15:12
- 管理番号
- 塩尻801
- 質問
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解決
長野県諏訪地方にある諏訪大社(すわたいしゃ)で行われる御頭祭(おんとうさい)について菅江真澄が書いた日記と絵を見たい。
- 回答
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菅江真澄の日記について次の資料を紹介した。
【資料1】p111~146 「すわの海(うみ)」
【資料2】p245~276 「すわの海」
【資料3】p88・89 「御頭祭(おんとうさい)」 (中略あり)
現代口語訳として【資料4】p85 「すわの海(うみ) (天明四年一月から五月の間)」 (中略あり)
菅江真澄の絵について次の資料を紹介した。
【資料5】p84・85 「御贄柱(おにえばしら)」
【資料6】p268・269 「諏訪の神事」
【資料7】p376・377 「粉本稿9」、p378・379 「粉本稿10」
【資料8】p13「鹿の頭を並べる神事(上社前宮)」に「民俗図絵『すわのやしろのかんわさ』」
- 回答プロセス
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1 所蔵資料を「菅江真澄」で検索すると101件ヒット。内容紹介から選んで調査をする。
【資料3】p88・89「御頭祭(おんとうさい)」に日記があり。「菅江真澄全集 第一巻」のページをあらわす標記で「1⃣121-125『すわの海』」と記載あり。
【資料6】p268 「諏訪の神事」の1~4行に「諏訪(すわ)の御社(みやしろ)(諏訪大社上社。長野県諏訪市・茅野(ちの)市)の神事(かんわざ)で、三月の酉の日に行われる大祭の供物を描く。中央の俎(まないた)に耳の裂けた鹿の頭、左の折敷(おしき)に雉子(きじ)を載せ、中央の桶には串刺しにした兎を立てる。これは今も新暦の四月一五日に行われている御頭祭(おんとうさい)の神事である。図絵の説明は簡略なので、詳しく記した日記『諏訪の海』を見る。」と記述あり。p269に図絵あり。
【資料7】p377にカラーの図絵あり
【資料8】p13に図絵あり
2 【資料6】の記述を参考に、所蔵資料を「諏訪の海」で検索するがヒットなし。「すわのうみ」で検索すると【資料1・2・4】がヒットした。
【資料1・2・3・4】から菅江真澄の御頭祭に関する日記は「すわの海」であることがわかった。
3 「諏訪大社」でも検索してみると128件ヒット。内容紹介から選んで調査をする。
【資料5】p84~90 「御贄柱(おにえばしら)」に「御頭祭(おんとうさい)」の記述があり、16行~に「菅江真澄(すがえますみ)(江戸後期の博物学者。一七五四~一八二九)の貴重な証言である『すわの海』という紀行文からは二百三十年前(天明三年/一七八三)の祭儀の様子が詳細に浮かび上がる。この時のスケッチが別掲写真である。御頭祭の供物について一つ一つ着色され、かなり丁寧に描き込まれている。八四頁図の右端が「御贄柱」で、八五頁には鹿の首、兎や蛙の串刺し、脳和えなどの「特殊神饌」が描かれている。」とあり。
4 レファレンス協同データベースで「御頭祭 諏訪大社」で検索。8件ヒットしたが該当する回答なし。
5 検索エンジンで「菅江真澄 日記 諏訪」を検索した。
国立国会図書館NDLサーチで【資料1】「菅江真澄全集. 第1巻 (日記 1)」がヒット。内容細目に「すわの海」あり。
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001235614
6 「長野県史・市町村誌目次情報データベース」で「御頭祭」で検索 4件ヒット
「御頭祭」についての記載はあるが、菅江真澄に関しての記述はなかった。
【調査したが載っていなかった資料】
・『菅江真澄が見た日本』 石井正己/編 三弥井書店 2018 p81 「すわの海」を記したことの記述あり。
p237「菅江真澄年譜」 1784年(天明4年)「すわの海」
・『大いなる諏訪祭り 祭りが解き明かす諏訪の深層』 増沢光男/著 下諏訪町(長野県) あーる企画 1992
p31~37「ずらり七五頭の鹿 御頭祭(酉祭)」に御頭祭について記述あり
・『新編 信濃史料叢書 第13巻』 信濃史料刊行会/編集 信濃史料刊行会 1976
p145「御頭祭(おんとうまつり)」記述あり
・『旅する菅江真澄 和歌・図絵・地名でたどる』 石井正己/著 三弥井書店 2021
p136 下段7行目~「『すわの海』という日記をまとめます」と記述あり
・『諏訪市史 中巻』 諏訪市史編纂委員会/編纂 1988
p863〜865に「御頭祭(酉の祭)」記述あり
・『下諏訪町誌 上』 下諏訪町誌増補版編纂審議会/著 1985
p1080〜1084に「御頭祭」記述あり
・『菅江真澄民俗図絵 上巻・中巻』 菅江真澄/著 岩崎美術社 1987
・『菅江真澄 日常生活を取材した旅人』 秋元松代/著 淡交社 2020
・『郷土史事典 長野県』 小林 計一郎/編 昌平社 1982
・『信濃紀行集』 信濃毎日新聞社出版部/編 信濃毎日新聞社 1975
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (081)
- 中部地方 (215)
- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382)
- 参考資料
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【資料1】[菅江眞澄著] ; 内田武志, 宮本常一編. 菅江眞澄全集 第1巻. 未来社, 1971.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1970867909828197831 , ISBN 4624900065 -
【資料2】新編信濃史料叢書 第10巻. 信濃史料刊行会, 1974.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001228626 -
【資料3】稲雄次 編著. 菅江真澄事典. 無明舎出版, 2023.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I032732224 , ISBN 978-4-89544-681-5 -
【資料4】駒込幸典 [ほか]編. 菅江真澄の信濃の旅. 信濃教育会出版部, 1990. (現代口語訳信濃古典読み物叢書 ; 第6巻)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002390634 , ISBN 4-7839-1029-4 -
【資料5】戸矢学 著. 諏訪の神 : 封印された縄文の血祭り. 河出書房新社, 2014.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I025933367 , ISBN 978-4-309-22615-6 -
【資料6】菅江真澄 [著] , 石井正己 編・解説. 菅江真澄図絵の旅. KADOKAWA, 2023. (角川ソフィア文庫 ; J138-1)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I032578219 , ISBN 978-4-04-400679-2 -
【資料7】内田ハチ : ウチダハチ. 菅江真澄民俗図絵 下. 岩崎美術社, 1987-10-12.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000094-I1077347 - 【資料8】本洗馬歴史の里資料館/編著. 菅江真澄 旅の始まり -本洗馬釜井庵を拠点に信濃をめぐる-. 塩尻 本洗馬歴史の里資料館, 2019.12.10. p. p6 (自館請求記号 915.5モ, 自館資料番号 0116668377)
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【資料1】[菅江眞澄著] ; 内田武志, 宮本常一編. 菅江眞澄全集 第1巻. 未来社, 1971.
- キーワード
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- 菅江真澄
- 諏訪大社
- 御頭祭
- 日記
- すわの海
- 諏訪の海
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000376985