レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年09月15日
- 登録日時
- 2025/05/01 11:44
- 更新日時
- 2025/06/10 09:42
- 管理番号
- 00001065
- 質問
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解決
『富士山の文学』(久保田淳著 文春新書)P.148にある「みそらゆく神のゝるてふたつのこまつまづくあとやふじのなるさは」の解説がほしい。
- 回答
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契沖(1640-1701 江戸中期の真言宗の僧、国学者)の『詠富士山百首和歌』所収の和歌。『富士山と文学』(石田千尋著 新典社)に「み空ゆく神の乗るてふ竜の駒つまづく跡や富士の鳴沢」として解説があった。
「竜の駒」は、十八丈余りの巨大な幻獣「竜の馬」。「つまづく」は「つま先が物に当たって体勢を崩す」意。「富士の鳴沢」については「此山のいたゝきに大なる沢あり。山のもゆる火の気と此沢の水と相克して常にわきかへりなりひゝくゆへになるさはといふ」(契沖著「万葉代匠記」6)とある。
- 回答プロセス
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①『富士山の文学』の文章を確認。→契沖の作とある。
② 検索システムで「契沖」を検索。→『富士山と文学』(石田千尋著)に該当の歌に触れている部分あり。
③Googleで、「契沖」「富士」で検索。→「契沖の和歌-『詠富士山百首和歌』をめぐって」(石田千尋著)[PDF](「中央大学文学部紀要 言語・文学・文化」 123号 2019.3.15掲載)がみつかる。上記図書『富士山と文学』掲載と同様の文章。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911)
- 参考資料
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久保田淳 著. 富士山の文学. 文藝春秋, 2004. (文春新書)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007523570 , ISBN 4-16-660404-X (P.148) -
石田千尋 著. 富士山と文学. 新典社, 2021.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I031671264 , ISBN 978-4-7879-7866-0 (P.194-196) -
契沖全集 第6巻 : 万葉代匠記 6. 岩波書店, 1982.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I01211001000354632 (P.14)
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久保田淳 著. 富士山の文学. 文藝春秋, 2004. (文春新書)
- キーワード
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- 和歌
- 伝説
- 富士山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000368811