レファレンス事例詳細

神崎川は、「大阪平野北部を西流する淀川の分流。（中略）摂津市一津屋（せっつしひとつや）の樋門から流入し、吹田市高浜橋（すいたしたかはまばし）付近で北摂山地からの安威川（あいがわ）、兵庫県尼崎市神埼町で猪名川（いながわ）を合わせ、最下流部では左門渡川（さもんどがわ）と中島川（なかじまがわ）を分流して大阪湾に注ぐ。」（『角川日本地名大辞典 ２７ 大阪府』（角川日本地名大事典編纂委員会／編　角川書店　1983.10）より抜粋）

回答資料として以下を提供した。
・水質浄化について
(1)『＜愛・川フォーラム＞報告集』（よみがえれ!神崎川市民の会／編"よみがえるか安威川・神崎川"愛川フォーラム実行委員会　1988.6）
よみがえれ!神崎川市民の会が1988年4月3日に行ったフォーラムの内容を編集・発行したもの。市民が行った調査の結果や不法投棄自転車の引き上げ運動について報告されている。
p5～p7淀川・神崎川の探鳥記録。淀川と神崎川を流域で5つに区切り記録した表あり。
p8～p9淡水生物調査。神崎川の安威川合流点前の淡水域で見られた生物が掲載されている。
p15～p17安威川・神崎川の水質調査。朝より住民が活動し始め昼になると、生活水が流れ込んで汚染が進むという調査結果と、浄化するには何が有効か調べた実験結果が掲載されている。
p19不法投棄自転車の引上げ。約20人の無農薬米研究会の若者が約50台の自転車を引き上げたことが報告されている。

(2)『神崎川』（大阪府土木部都市河川課　1990.3）
神崎川の河川環境整備事業の市民向けリーフレット。1990年当時の神崎川の図面が大きく記載されている。

(3)『神崎川畔将来ビジョン』（神崎川畔企業連絡会／編　神崎川畔企業連絡会／発行　2007.12）
神崎川流域にある企業が神崎川の環境改善と流域企業交流を目的として立ち上げた連絡会が編集・発行したもの。神崎川の将来ビジョンが6つ挙げられており、それぞれの詳細についても記載されている。
p15～p17連絡会の活動履歴。クリーンアップ作戦、写真展「蘇る神崎川」の活動履歴あり。
p18～p21吹田市景観まちづくり計画。神崎川の水質浄化に関わる吹田市オン都市計画プランやまちづくり計画が巻末に掲載されている。

(4)『安威川・神崎川』（琵琶湖・淀川水質保全機構［ほか］／企画編集　琵琶湖・淀川水質保全機構　2016.2）
この資料は琵琶湖・淀川水質保全機構ほかが発行した「琵琶湖・淀川里の川をめぐるちょっと大人の散策ブック」シリーズの「歴史とロマンの川」編にあたる。琵琶湖・淀川流域の河川を散策する際のガイドブックとして作られている。p9の流域地図の中に、神崎川水質浄化施設が掲載されている。

・治水事業について
(5)『水と郷土』（吹田市市長公室／編　吹田市役所　1967）
p15～p32平安時代から明治時代にかけての神崎川の治水事業と水害について書かれている。
p15～p16淀川と神崎川は元々つながっておらず、淀川河川の水害を防ぐため、また船の水路を開くため、つなげられたことが記されている。p23～p25水害年表。神崎川の堤防決壊などの記載あり。

(6)『郷土吹田の歴史』（吹田市総務部市史編さん室／編　吹田市役所　1990.3）
p176～p182に神崎川の付け替え工事についての記載あり。治水工事の歴史は平安時代初期から始まっていた。明治11年には吹田における最大規模の治水・水利工事であった神崎川の付け替え工事が行われた。

(7)『神安水利史　本文編』（神安土地改良区　1980）
p150とp299に江戸時代と明治時代における神崎川・安威川の治水事業について書かれている。