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まず、「法川」について調べた。
(3)『河川大事典』（日外アソシエーツ株式会社／編集　日外アソシエーツ　1991.2）を調べたところ、「法川」は載っていなかった。

質問のきっかけとなった古文書について吹田市立博物館の学芸員に調査を依頼したところ、「古文書で「野田村」と書かれた箇所の少し前に「淀川通東側」と「伝法川」の記述があることから、「法川通東側」は「淀川」や「伝法川」の表記間違いではないか。そう考えると、大阪市内である可能性が高いのではないか。」という回答を得た。

次に、「野田村」について調べた。
(1)の索引で「野田村」を調べると、高槻市、豊中市、大阪市都島区、大阪市福島区、堺市、泉南郡にあったことが確認できた。
次に、(1)及び(2)で、各市区郡の「野田村」についての記述を確認したところ、大阪市福島区の項に「淀川」や「伝法」といった記述があった。

なお、「伝法川」については以下の資料で確認した。
(4)『角川日本地名大辞典　２７　大阪府』（「角川日本地名大辞典」編纂委員会／編　角川書店　1983.10）p807より以下抜粋。
現在の大阪市此花区を流れていた川。中津川（なかつがわ）から分かれて西流し、大阪湾に注いでいた。明治43年の新淀川の完成後、姿を消した。
(4)で中津川について調べたところ、p625「正蓮寺川（しょうれんじがわ）」の項に「淀川の分流である中津川」という記述があり、淀川に関する資料を調査した。
(5)『淀川ものがたり』（淀川ガイドブック編集委員会／編集・著　読売連合広告社　2007.9）p173に、「中津川は、毛馬（けま）で淀川の本流と別れ、大きく蛇行して西へ流れ、河口近くで伝法川や正蓮寺川（しょうれんじがわ）などと交わりながら海へ流れ出ていました。」とあり、「図　新淀川の開削」の図中に「伝法川」が記載されている。この図より、伝法川は西淀川区、此花区、福島区あたりを流れていたことがわかる。