レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2010/12/18 02:00
- 更新日時
- 2010/12/20 09:49
- 管理番号
- 2010-124
- 質問
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昭和戦前期にイエメンの王子が来日した時の記録を探しています。
- 回答
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外務省記録「各国名士ノ本邦訪問関係雑件「イエーメン」国人ノ部」に関係記録が収められています。
1938年(昭和13年)5月、東京の代々木に完成したイスラム教寺院の落成式典に参列するため、イエメンから国王の代理として第三王子フセイン(Prince Seif el-Islam el-Hussein)が来日しました。当時日本とイエメンとの間には基本的な条約関係はありませんでしたが、日本政府は、対イギリス・対ソ連政策との関連でもイスラム教国との友好関係が緊要であるとの見地から、フセイン王子一行を政府の賓客として接遇しました。
日本滞在中、王子は各地を視察するとともに、1938年6月の宇垣一成外務大臣をはじめ要人と精力的に会見し、日本とイエメンの国交親善に尽くしました。
フセイン王子は、1939年(昭和14年)1月に日本を去りました。その後、パレスチナでの会議に出席するためエジプトに滞在していたフセイン王子は、表敬に訪れた横山正幸駐エジプト公使に対し、「日本ノコトハ一生忘レ難シ」と、訪日の感想を述べています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
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- 昭和戦前期
- 1930年代(昭和5年~14年頃)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000075516