レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年02月09日
- 登録日時
- 2011/02/09 16:02
- 更新日時
- 2012/03/01 14:25
- 管理番号
- 20110209-1
- 質問
-
未解決
江戸時代の金毘羅詣において、大阪(天保山)からの参詣ルートや詳細について、書かれた文献を知りたい。
当時、大阪の参詣ルートから、どれくれらいの人が金毘羅宮に参詣していたのか、知りたい。
- 回答
-
金毘羅信仰について書かれた文献1冊、またそのうちに金毘羅詣の様子が記載された収録論文3編を案内した。
守屋毅編『金毘羅信仰』 (民衆宗教史叢書 ; 第19巻)雄山閣出版,1987.7 (当館請求記号 175.9182 - Mo72)
新城常三著「金毘羅詣」 169-179頁
守屋毅著「金毘羅信仰と金毘羅参詣をめぐる覚書―民間信仰と庶民の旅を考えるために 」181-216頁
守屋毅著「金毘羅信仰の研究成果と課題 」
そして、江戸期にどれくらいの人が金毘羅詣をしていたかの質問に対して、文献記述を案内した。
新城上掲書に、伊勢参宮をした者は引き続き金毘羅詣をおこなう者が5割を占めるという記述があり、
「江戸時代後期、東国民衆の伊勢参宮数は不明であるが、かりに年間七万人とすれば、三万五千、
一0万人とすれば五万近くが金毘羅宮を訪れたことになる」(175頁)と記載があった。
しかし、これは東国からの参詣者のみの数値であり、
大阪からの参詣者の人数を、確認することはできなかった。
また、江戸期の金毘羅参詣記のうち、守屋上掲書に引用されている主要な翻刻書2点を案内した。
菱屋平八著、柳田国男校訂「筑紫紀行」『紀行文集』{正1}(日本紀行文集成 ; 第1巻) 日本図書センター 1979.10
(当館請求記号291 - N77 - 1)
十返舎一九著、三田村鳶魚校訂「続膝栗毛 金毘羅参詣」『全集』第1巻,日本図書センター.1979.11
(当館請求記号913.55 - J53 - 1)
また、近代デジタルライブラリーには、「続膝栗毛」[第1冊]初編 金毘羅参詣膝栗毛 上 が公開されていた。(翻刻ナシ)
http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/878852 (確認;2011-02-08)
- 回答プロセス
-
「金毘羅」「金比羅」参詣、詣などのキーワードで図書、論文を検索。
内容から、案内した所蔵文献がヒット。
『金毘羅信仰』は、内容に参詣、旅行記などが含まれるのか、わからなかったため、現物で内容を確認した。
その記載から、人数の記述、関連する文献を確認でき、上記の文献を案内した。
下記は、大阪湊からの金毘羅参詣の研究であるが、本学に雑誌所蔵がないため、内容は未見である。
利用者には案内のみをおこなった。
近藤 喜博「金毘羅詣の精進落ちについて」 神道宗教 (132), p1-18, 1988-09
近藤 喜博「道の文化としての金毘羅詣-1- ~ -6-」
神道宗教 (104), p84-106, 1981-09、
神道宗教 (103), p55-96, 1981-06、
神道宗教 (102), p40-56, 1981-03、
神道宗教 (101), p33-63, 1980-12、
神道宗教 (99), p1-46, 1980-06、
神道宗教 (98), p22-62, 1980-03
- 事前調査事項
- NDC
-
- 民族学.文化人類学 (389 9版)
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 神社.神職 (175 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 金毘羅
- 金比羅
- 金毘羅詣
- 金毘羅参詣
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000077820