レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/11/08
- 登録日時
- 2021/08/27 00:30
- 更新日時
- 2021/08/27 09:30
- 管理番号
- 所沢新所-2021-005
- 質問
-
解決
人工知能などの技術の分野で使われる「シンギュラリティ」という言葉の意味について記載されている資料はあるか。
- 回答
-
以下の資料に記載があります。
〇『シンギュラリティは近い』 レイ・カーツワイル/著 NHK出版 2016年
〇『現代用語の基礎知識 2019』 自由国民社/編集 自由国民社 2019年
〇『よくわかる人工知能』 松尾豊/監修 PHP研究所 2017年
〇『図説シンギュラリティの科学と哲学 』 野田ユウキ/著 秀和システム 2019年
〇『IT全史』 中野明/著 祥伝社 2017年
〇『図解人工知能大全』 古明地正俊/著 長谷佳明/著 SBクリエイティブ 2018年
〇『人工知能と社会』 AIX/監修 栗原聡/共著 長井隆行/共著 小泉憲裕/共著 内海彰/共著 坂本真樹/共著 久野美和子/共著 オーム社 2018年
〇『人類の未来』 ノーム・チョムスキー/著 レイ・カーツワイル/著 マーティン・ウルフ/著 ビャルケ・インゲルス/著 フリーマン・ダイソン/著 吉成真由美/インタビュー・編 NHK出版 2017年
〇『強いAI・弱いAI』 鳥海不二夫/著 丸善出版 2017年
〇『機械カニバリズム』 久保明教/著 講談社 2018年
〇『人工知能とは』 松尾豊/編著 人工知能学会/監修 中島秀之/共著 西田豊明/共著 溝口理一郎/共著 長尾真/共著 堀浩一/共著 浅田稔/共著 松原仁/共著 武田英明/共著 池上高志/共著 山口高平/共著 山川宏/共著 栗原聡/共著 近代科学社 2016年
〇『人工知能は敵か味方か』 ジョン・マルコフ/著 瀧口範子/訳 日経BP社 2016年
- 回答プロセス
-
1.所蔵資料調査
〇『シンギュラリティは近い』 レイ・カーツワイル/著 NHK出版 2016年
全体的に質問内容に合った内容。
p.10に「では、シンギュラリティとは何か?それは、テクノロジーが急速に変化し、それにより甚大な影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほどに変容してしまうような、来るべき未来のことだ。」との記載あり。
p.15に「シンギュラリティとは、われわれの生物としての思考と存在が、みずからの作りだしたテクノロジーと融合する臨界点であり、その世界は、依然として人間的ではあっても生物としての基盤を超越している。」との記載あり。
p.30に「一九九三年には、ヴィンジが、シンギュラリティは主として「人間の知能を超えた存在」が出現したために迫りつつある事象であり、これが先触れとなり、とどまるところを知らない現象が起こる、と説く論文を、NASA主催のシンポジウムに提出した。」「ジョン・スマートは、シンギュラリティについて次々と文章を発表し、シンギュラリティは、彼が「MEST」圧縮(物質、エネルギー、空間、時間)と名づけたものの避けられない結果だと説いている。」との記載あり。
p.32~39にシンギュラリティの原則について記載あり。
p.44に「シンギュラリティとは、収穫加速の法則の動かしがたい結果であって、だからこそ、進化のプロセスがもつ性質を子細に調べることが重要なのだ。」との記載あり。
p.85に「シンギュラリティ ― 人間の知能が、非生物的知能と融合して、何兆倍も拡大するとき」との記載あり。
p.107に「シンギュラリティ ― 人間の能力が根底から覆り変容するとき」との記載あり。
p.241に「シンギュラリティは、物質界で起こる事象を意味する。」との記載あり。
〇『現代用語の基礎知識 2019』 自由国民社/編集 自由国民社 2019年
p.457 シンギュラリティ[sin-gularity]の項に「人工知能(AI)はディープラーニングで日進月歩、指数関数的に発達しており、いずれ人類を超えて文明の主役になる、それは2045年ぐらいのことであるとして、その時点を指す言葉。」との記載あり。
〇『よくわかる人工知能』 松尾豊/監修 PHP研究所 2017年
p.21~22 シンギュラリティについての記載あり。
p.21 「キーワード シンギュラリティ」の項に「日本語では「技術的特異点」という意味。それまで通用していたいろいろな法則が通用しなくなる場所や時間のこと。」との記載あり。
〇『図説シンギュラリティの科学と哲学 』 野田ユウキ/著 秀和システム 2019年
全体的に質問内容に合った内容。
p.3に「シンギュラリティとは、AIの進化によって機械が人間全体の知能を上回る時点のことです。」との記載あり。
p.13に「カーツワイルが規定する特異点(シンギュラリティ)とは、人間が制御できなくなるまでに、人間自ら作り出した科学技術が進展した未来の世界です。」「特異点(シンギュラリティ) 技術的特異点のこと。本書では特別に指定しない場合技術的特異点のことを指すとする」との記載あり。
p.46に「テクノロジーが進化すると人間はいまよりもずっとテクノロジーへ依存するようになり、生活への影響力が大きくなります。このようなテクノロジーの急激な進化は、その創造主である人類自身にも甚大な変容を強要することになり、ビジネス・モデルは言うに及ばず、人間のライフサイクルさえ加速度的に変化させます。この変化がある限界点を超えると、もう後戻りができなくなります。この限界点こそが特異点(シンギュラリティ)です。」「特異点とは、常識(regular)でない異常な(singular)点のことです。数学や物理学でも、ある基準が適用できない点のことを指します。この英訳がSingularity(シンギュラリティ)です。」との記載あり。
〇『IT全史』中野明/著 祥伝社 2017年
p.21,332 シンギュラリティについて記載あり。
p.21に「カーツワイルは先に挙げた著作『ポスト・ヒューマン誕生』で、テクノロジーが指数関数的な速度で進展し、人類の生活が激変する、来るべき未来がやって来ると主張する。これを特異点(シンギュラリティ、技術的特異点とも言う)と呼ぶ。特異点に至ると、人間の脳をスキャンしてコンピューターにアップロードでき、また遺伝子工学やナノボットの進展により人間は不死になるとまでカーツワイルは予言する。」との記載あり。
〇『図解人工知能大全』 古明地正俊/著 長谷佳明/著 SBクリエイティブ 2018年
p.228~231 シンギュラリティについて記載あり。
p.228に「シンギュラリティとは特異点のことです。特異点という言葉は、数学や物理学の世界で使われる用語で、通常世界の基準が適用できない点を総称するものです。」との記載あり。
〇『人工知能と社会』 AIX/監修 栗原聡/共著 長井隆行/共著 小泉憲裕/共著 内海彰/共著 坂本真樹/共著 久野美和子/共著 オーム社 2018年
p.4~8 シンギュラリティについて記載あり。
p.4に「1つが、レイ・カーツワイルの「シンギュラリティ」であろう。「2045年に人工知能が人類を追い抜く」という短いフレーズは衝撃的であり、この情報のみが一人歩きしてしまったことが、人工知能脅威論に大きな影響を与えたことは間違いない。」との記載あり。
p.182~183に「現在の人工知能ブームをけん引するディープラーニング技術の進展の延長線上のシンギュラリティという、人工知能が人を抜き去るという事態が起こるのであろうか?」との記載あり。
〇『人類の未来』 ノーム・チョムスキー/著 レイ・カーツワイル/著 マーティン・ウルフ/著 ビャルケ・インゲルス/著 フリーマン・ダイソン/著 吉成真由美/インタビュー・編 NHK出版 2017年
p.81~82に「驚異的なスピードで成長を続けるテクノロジーは、そう遠くない未来に、その先どうなるのかまったく予測不可能な臨界地点に到達するのだとも。その地点を、物理学の用語を借りて「シンギュラリティ」(技術的特異点)と名づけ、早くも二〇四五年までにはその地点に到達するとして、その詳細を大胆に予測しているのがカーツワイル氏だ。」
p.100に「指数関数的成長の法則をもとに計算すれば、二〇四五年までには、われわれの知能は一〇億倍にもなるはずです。この飛躍的変化のことを、物理学の用語を借りて「シンギュラリティ」と呼んでいます。物理学で「シンギュラリティ」と言えばブラックホールのことで、ある境界線を越えるとすべてが劇的に変化してしまうから、その先に何があるのか予測できないということを指していました。それを比喩的に借りて、変化があまりにも過激であるためにこの先どうなるかまったく予測不可能になるということで、この歴史的変化を「シンギュラリティ」と呼んだわけです。」との記載あり。
p.135 シンギュラリティについて記載あり。
〇『強いAI・弱いAI』 鳥海不二夫/著 丸善出版 2017年
p.42~48,211 シンギュラリティについて記載あり。
p.246に「AIの能力が人間を超えるというのがシンギュラリティとされていますが、私はそこまでAIが進化する必要はないと考えていて、それ以前に世の中全体、社会の仕組みがガラッと変わってしまうと考えています。」との記載あり。
〇『機械カニバリズム』 久保明教/著 講談社 2018年
p.10~11に「人間の作った機械が、人間の理解を超えていく。こうした事態は、「近い未来にあらゆる知的能力において人間を超えるコンピュータが登場し、文明の発展史がそこから先まったく予測できなくなるような特異点(Singularity)に辿りつくだろう」という、一九八〇年代に提唱されて以来それほど注目されていなかったシンギュラリティ仮説に息を吹き込んだ。」との記載あり。
p.12,23,203 シンギュラリティについて記載あり。
〇『人工知能とは』 松尾豊/編著 人工知能学会/監修 中島秀之/共著 西田豊明/共著 溝口理一郎/共著 長尾真/共著 堀浩一/共著 浅田稔/共著 松原仁/共著 武田英明/共著 池上高志/共著 山口高平/共著 山川宏/共著 栗原聡/共著 近代科学社 2016年
p.30,107,236,237 シンギュラリティについて記載あり。
p.153に「西田豊明氏と堀浩一氏が言及しているように、人工知能が人間を凌駕することがそろそろ視野に入ってきています。凌駕すると人間には人工知能を制御することが難しくなることが考えられます。カーツワイルは凌駕することを「技術的特異点(テクノロジカルシンギュラリティ)」(technological singularity)と呼び、技術的特異点が来る時期を二〇四五年と予想しています。」との記載あり。
〇『人工知能は敵か味方か』 ジョン・マルコフ/著 瀧口範子/訳 日経BP社 2016年
p.26に「SF作家でコンピュータ科学者でもあるバーナー・ビンジは、マシン知能が境界域を超え、さらに未知の飛躍をする中でコンピュータがスーパーヒューマンになる「シンギュラリティ」という見方を提示した。」との記載あり。
p.114~197 シンギュラリティについて記載あり。
2.記載のなかった資料
×『広辞苑』 新村出/編 岩波書店 2018年
×『日本国語大辞典 2』 小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2006年
×『世界大百科事典 14』 平凡社 2007年
×『コンピュータが仕事を奪う』 新井紀子/著 日本経済新聞出版社 2010年
×『AI時代の勝者と敗者』 トーマス・H.ダベンポート/著 ジュリア・カービー/著 山田美明/訳 日経BP社 2016年
×『人間はガジェットではない』 ジャロン・ラニアー/著 井口耕二/訳 早川書房 2010年
×『IT革命』 竹中平蔵/編 船橋洋一/編 朝日新聞社 2000年
×『インターネットは平成の神器か』 博報堂生活総合研究所/著 NTT出版 2000年
×『人間がサルやコンピューターと違うホントの理由』 ジェームス・トレフィル/著 家泰弘/訳 日本経済新聞社 1999年
- 事前調査事項
- NDC
-
- 情報学.情報科学 (007 9版)
- 日本語 (031 9版)
- 論文集.評論集.講演集 (404 9版)
- 参考資料
-
- シンギュラリティは近い レイ・カーツワイル/著 NHK出版 2016.4 007.13 978-4-14-081697-4
- 現代用語の基礎知識 2019 自由国民社/編集 自由国民社 2019.1 031 978-4-426-10137-4
- よくわかる人工知能 松尾豊/監修 PHP研究所 2017.12 007.13 978-4-569-78691-9
- 図説シンギュラリティの科学と哲学 野田ユウキ/著 秀和システム 2019.1 404 978-4-7980-5462-9
- IT全史 中野明/著 祥伝社 2017.7 007.2 978-4-396-61612-0
- 図解人工知能大全 古明地正俊/著 SBクリエイティブ 2018.10 007.13 978-4-7973-9594-5
- 人工知能と社会 AIX/監修 オーム社 2018.2 007.13 978-4-274-22181-1
- 人類の未来 ノーム・チョムスキー/著 NHK出版 2017.4 304 978-4-14-088513-0
- 強いAI・弱いAI 鳥海不二夫/著 丸善出版 2017.10 007.13 978-4-621-30179-1
- 機械カニバリズム 久保明教/著 講談社 2018.9 007.3 978-4-06-513025-4
- 人工知能とは 松尾豊/編著 近代科学社 2016.5 007.13 978-4-7649-0489-7
- 人工知能は敵か味方か ジョン・マルコフ/著 日経BP社 2016.6 007.13 978-4-8222-5141-3
- キーワード
-
- シンギュラリティ
- 技術的特異点
- AI
- 人工知能
- コンピューター
- テクノロジー
- 脱人間
- ポストヒューマン
- ディープラーニング
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000303707