レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年05月21日
- 登録日時
- 2014/12/22 15:51
- 更新日時
- 2020/02/19 16:44
- 管理番号
- 鎌中-2014138
- 質問
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解決
南北朝時代から戦国時代にかけて活躍した、代表的な仏師の名前を知りたい。
- 回答
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以下のような仏師の名が知られています。
〈南北朝~室町時代〉
院吉(いんきつ):足利尊氏が建立した天龍寺本尊釈迦三尊像、等持院本尊地蔵菩薩像などをつくる。
院広(いんこう):院吉の息子。福岡・大本山善導寺阿弥陀如来像などをつくる。
康誉(こうよ):1338年12月に東寺大仏師に補任される。福岡・大興善寺の如意輪観音像などをつくる。
康俊(こうしゅん):延文年間(1356~)に東寺大仏師。興福寺大仏師。大分・実際寺の釈迦如来坐像などをつくる。
尭円(ぎょうえん):京都・医王寺(1393年創建)の阿弥陀如来坐像などをつくる。
康成(こうせい):建武元年(1334年)に「南都大仏師法橋」を称す。奈良・金峯山寺仁王門金剛力士像などをつくる。
〈室町~戦国時代〉
沙弥 仙算(せんさん)1454-?:海龍王寺地蔵院を工房とした仏像作家で僧侶。白毫寺、西大寺及び龍福寺の本尊格の古仏を修復再興する。
東大寺大法師 実清(じっけい)1484-1555:天文七年(1538)に長谷寺本尊再興の沙汰を取り「真言随一、近来の名匠」と伝わる
その他「宿院仏師(しゅくいんぶっし)」と呼ばれる工人集団が活躍しました。
- 回答プロセス
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①仏師、彫刻ということで、分類7門の棚から関係のありそうな本を何冊か見る。
②仏教事典、美術事典を見る。
③『ほとけを造った人びと』の参考文献から「日本の美術」のシリーズを見る。
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏像 (718 8版)
- 彫刻史.各国の彫刻 (712 8版)
- 叢書.全集.選集 (708 8版)
- 参考資料
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- 『ほとけを造った人びと 止利仏師から運慶・快慶まで』 根立研介 吉川弘文館 2013 【718】
- 『日本彫刻作家研究 仏師系譜をたどって』 小林剛 有隣堂 昭和53 【R 712.8】
- 『中世彫刻史の研究』 清水眞澄 有隣堂 昭和63 【K 718】
- 『日本中世の仏師と社会 運慶と慶派・七条仏師を中心に』 根立研介 塙書房 2006 【K 712.1】
- 『仏教美術事典』 中村元ほか監修 東京書籍 平成14 【R 702.0】
- 「本朝大佛師正統系圖」(『続群書類従 第35輯 訂正版』 太田藤四郎補 塙保己一/原編 続群書類従完成会 1972) 【R 081.5】
- 『日本の美術 487 宿院仏師』 鈴木善博 至文堂 2006 【708】
- 『日本の美術 493 南北朝時代の彫刻』 山本勉 至文堂 2007 【708】
- 『日本の美術 494 室町時代の彫刻』 根立研介 至文堂 2007 【708】
- 「東寺大仏師職考補遺ー鎌倉から室町時代初頭にかけての動向を中心に」根立 研介(『仏教芸術 222号』 仏教芸術学会/編 毎日新聞社 1995年9月 【702.0】 4-620-90222-5)
- キーワード
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- 仏師
- 宿院仏師 しゅくいん ぶっし
- 大仏師 だいぶっし
- 慶派 けいは
- 院派 いんぱ
- 七条仏師 しちじょう ぶっし
- 日本彫刻史
- 仏像
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000165249