レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年08月03日
- 登録日時
- 2018/10/17 00:30
- 更新日時
- 2019/01/28 00:30
- 管理番号
- 3A18002388
- 質問
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解決
昭和40年代、通天閣にあった水族館のことが詳しく知りたい。
- 回答
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以下の当館所蔵資料に、通天閣の水族館についての記述や写真などが見つかりましたので、ご紹介いたします。
『通天閣:人と街の物語』 (読売新聞大阪本社社会部/編 新風書房,2002.9)
p.58-62「11 社員4人“即席飼育員”」の項に、
1968年夏にオープンした「通天閣フィッシュセンター」が、「<日本で初めての地下水族館>」と新聞各紙に広告を出したこと、「淡水魚、海水魚合わせて三百種類、一万匹を飼育していた」、「広さは九百平方メートル」「一千万円かけて改装して、水槽を大小二百ケース、三段にしてならべ」との記述があります。
また、1968年8月の館内の写真が掲載されています。
『通天閣30年のあゆみ』(通天閣観光/[編] 通天閣観光,1987.3)
p.111-128年表のp.118、1968年8月1日に「地下『フィッシュセンター』開館式挙行」とあります。
また、p.119にフィッシュセンター開館の写真が掲載されています。
『通天閣 = Tsutenkaku 50th Anniversary : 50年の歩み』( [通天閣観光株式会社/編] 通天閣観光,2007.2)
p.24「フィッシュセンターが開館」の項に、
「通天閣タワー下に面積900㎡のフィッシュセンター(水族館)ができた。」、「1,500万円の工費をかけて完成したもので、しかも入場料は無料とあって8月1日に開館すると(中略)1日平均3,500人が詰め掛ける盛況ぶり」、「フィッシュセンターに集められた魚類の数はおよそ300種類に上った。」、「このフィッシュセンターはその後、5年間通天閣の新名所として続けられ、多くの市民に親しまれた。」との記述があります。
また、フィッシュセンターの開館式の写真が掲載されています。
当館の商用データベースで新聞記事、雑誌記事を検索したところ、下記の記事が見つかりました。
「一万匹がスイスイ 通天閣に水族館店開き」(「朝日新聞」1968年8月1日大阪・夕刊3面)
写真も掲載されています。
- 回答プロセス
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1.当館の大阪コーナーにある通天閣関係の資料をブラウジングし、資料1、2、3が見つかり、名称が「通天閣フィッシュセンター」であることがわかる。
2.「大阪文献データベース」 http://refdb.library.pref.osaka.jp/cdb0100.asp (2018.10.17確認) で“フィッシュセンター”を検索するが、該当なし。
3.当館データベース「大阪関係資料目次」(外部非公開)で“フィッシュセンター”を検索するが、該当なし。
4.当館横断検索メニュー「OMLINサーチ」で“フィッシュセンター”ד通天閣”を検索するが、該当なし。
5.新聞記事を検索する当館の各種商用データベースで、キーワード“フィッシュセンター”または”水族館”ד通天閣”を検索するが、該当なし。
6.商用データベース「聞蔵Ⅱビジュアル」(2018.10.17確認)で「フィッシュセンター」の開館日、昭和43(1968)年8月1日の記事を検索し、資料4が見つかる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 倉庫業 (688 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0010384527> 通天閣 -人と街の物語- 読売新聞大阪本社社会部/編 新風書房 2002.9 9784882695080 (資料1)
- 当館書誌ID <0011389645> 通天閣 -50年の歩み- [通天閣観光株式会社/編] 通天閣観光 2007.2 (資料2)
- 当館書誌ID <0000324750> 通天閣30年のあゆみ 通天閣観光/[編] 通天閣観光 1987.3 (資料3)
- 商用データベース「聞蔵Ⅱビジュアル」(朝日新聞)(2018.10.17確認) (資料4)
- キーワード
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- 大阪府大阪市浪速区
- 通天閣
- 水族館
- フィッシュセンター
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000243989