レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年02月25日
- 登録日時
- 2015/03/05 12:26
- 更新日時
- 2018/10/01 16:05
- 管理番号
- 桜-1-00001
- 質問
-
解決
空海が悟りを得た地はどこですか?
- 回答
-
空海は18歳で大学に入ったが、そこでの学問に満足することはなかった。大学を飛び出した空海は悟りを求め各地で山林修行を行った。ある時、奈良の吉野に於いて「求聞持の法」(ぐもんじのほう)を奉持する仏道修行者(=一沙門、一人の沙門、ある沙門の意)と出会う。彼から「求聞持の法」のことを知った空海は、それに光明を見出した。そして空海は「求聞持の法」に従い修行するために、彼の地元である四国(現在の高知県)に向かう。室戸岬の洞窟『御厨人窟』(ミクロド)で、修行していた空海に神秘的な体験が訪れた。明星が体を貫いたのだ。彼はこの体験を短い言葉で語っている。『明星来影ス』と。 空海は明星を媒介に、求聞持法の本尊である虚空蔵菩薩と一体化した、つまり「明星来影」した時に「成道した=悟りを得た」ことになる。
回答としては、四国の高知の室戸岬ということになる。
- 回答プロセス
-
参照する資料により回答が違うということが起こらないとも限らないので、出来るだけ多くの資料に当たった。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 各宗 (188 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
-
- 「弘法大師空海読本」本田不二夫著 原書房 2002 P、59~ , ISBN 4-562-03479-3 (P,59~)
- 「空海の風景を旅する」NHK取材班編 中央公論社 2002 P,85~ P、122にミロクドの写真あり , ISBN 4-12-003306-6 (P,85~ P,122に御厨人窟の写真あり)
- 「空海・心の目をひらく」松長有慶著 大法輪閣 2002 P,22~ , ISBN 4-8046-1182-7 (P,22~)
- 「謎の空海~誰もがわかる空海入門」三田誠広著 河出書房新社 2007 P,27 , ISBN 978-4-309-23077-1 (P,27)
- 「高知県の歴史」 荻信一郎 ほか著 山川出版 2001 P,75 , ISBN 4-634-32390-7 (P,75)
- 「日本佛教語辞典」 岩本裕著 平凡社 1990 , ISBN 4-582-13001-1
- 「国史大辞典 5」 , ISBN 4-642-00505-6
- キーワード
-
- 空海
- 悟り
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000168602