レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年04月17日
- 登録日時
- 2012/07/02 13:52
- 更新日時
- 2012/10/02 14:39
- 管理番号
- 埼熊-2012-070
- 質問
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解決
パキスタンで、日本人が足止めになった地域について知りたい。「フンゲ」と聞いたことがある。
観光地のようだが、何が有名なのか。遺跡などがあるのか。
- 回答
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パキスタンで日本人が足止めされた事件の地域の名前は、「ギルギットと近郊のフンザ」である。
『地球の歩き方 48(2001-2002年版) パキスタン』(地球の歩き方編集室著作編集 ダイヤモンド・ビッグ社 2001)の〈フンザ〉と〈ギルギット〉についての記述を紹介する。
2つの地域は、主に自然景勝地の観光を中心としている。
p145-153〈フンザ〉の章
「長寿の里として、あるいはイギリス人作家ヒルトンの『失われた地平線』(1933年)の舞台として、シャングリラ=桃源郷と呼ばれる」という記述があり、「フンザの魅力は、カラコルム山脈の壮大な眺めと、美しい農村風景だ。」と記述がある。
見どころとなる遺跡としては、中心の地カリマバードの説明で以下が紹介されている。
「バルティット・フォート」 フンザの旧藩主の居城・城塞。
「アルティット・フォート」 城塞。
p133-144〈ギルギット〉の章
「ギルギットはノーザン・エリアの事実上の首都であり、近年には同エリアが外国人旅行者に開放されたため、世界各地から大勢の旅行者を集めている。」とあり。
ギルギットの見どころとしては、以下が紹介されている。
「チナール・バーグ」 1947年ころ、インドからの独立の際の反乱記念碑がある公園。反乱指導者たちが埋葬されている。
「カルガーの磨崖仏」 ギルギット川とカルガー川の合流点近くにある、崖に彫刻された仏像。
- 回答プロセス
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1 インターネットでパキスタンの事件を調べる。
《Google》を〈パキスタン & 足止め〉で検索する。
「【ニューデリー=岩田智雄】パキスタン北部でイスラム教スンニ派とシーア派住民が衝突し、ギルギットと近郊のフンザで観光客ら日本人77人が足止めになっている問題で」とあり。(産経新聞2012年4月8日配信ニュースより)〈フンゲ〉ではなく、〈フンザ〉。ニュースによく登場する地名は〈ギルギット〉
2 パキスタンの地理に関する資料を調査
『地球の歩き方 48(2001-2002年版) パキスタン』(地球の歩き方編集室著作編集 ダイヤモンド・ビッグ社 2001)
p145-153〈フンザ〉の章あり。
フンザは町名ではなく、当該地域の旧王国名で、ギルギットから中国国境までの山岳地帯の総称である旨の記述あり。中心となるのはカリマバード。
p133-144〈ギルギット〉の章あり。
『カラコルム紀行 仏法伝来の道をゆく』(松本和夫文 衣斐啓写真 聖教新聞社 1980)
フンザ地方の旅行記。ギルギットも含め、景勝地や仏教遺跡等に関する記述あり。
『アンネマリー・シンメルのパキスタン・インド歴史紀行』(アンネマリー・シンメル著 大学教育出版 2001)
p89-102〈ギルギットとフンザ〉の項あり。
記述のなかったものは以下のとおり
『世界再発見 人々の暮らしが見える歴史、風土、国情が読める ビジュアルシリーズ 5 西アジア・中央アジア』(ベルテルスマン社編 ミッチェル・ビーズリー社編 同朋舎 1992)
『秘境フンザ王国(秘境シリ-ズ4)』(島澄夫著 二見書房 1962)
『シルクロード長寿郷 超長寿の秘密を訪ねて17年』(森下敬一著 出版芸術社 1992)
『ヒンディ村 最後の桃源郷フンザにくらして』(山田純子絵 山田純子、山田俊一文 石風社 1989)
『パキスタン漫遊紀行 コーランの祈りによせて』(波勝一広著 三一書房 1998)
- 事前調査事項
- NDC
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- アジア (292 9版)
- 参考資料
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『地球の歩き方 48(2001-2002年版) パキスタン』(地球の歩き方編集室著作編集 ダイヤモンド・ビッグ社 2001)
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『地球の歩き方 48(2001-2002年版) パキスタン』(地球の歩き方編集室著作編集 ダイヤモンド・ビッグ社 2001)
- キーワード
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- パキスタン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000108077