レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/09/30
- 登録日時
- 2026/03/23 00:30
- 更新日時
- 2026/03/23 00:30
- 管理番号
- 参調 25-0012
- 質問
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解決
「ズボン」という言葉の語源といつ日本に伝わってきたのか知りたい。
- 回答
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辞典と服飾史を中心に調査したが、服飾関係の資料には関連の記述は発見できず。
該当の記述のあった辞典を中心に、掲載内容の概要を次のとおり回答。
【語源】
『広辞苑』と『学研国語大辞典』には、語源はフランス語の「jupon」であるということのみ記述されているが、
『日本大百科全書 13 すけ-せん』には、次のとおり記述あり。
語源は明確ではないが、大別すると次の二説がある
①フランス語の「jupon」が転訛したとする説
※ただし、juponには「女性のペティコート」の意味はあっても、「男性用のズボン」の意味はないため、
なぜ現在の意味に用いられるようになったのかは不明
②擬声語ともいうべき「ずぼん」または「すぽん」という副詞からとする説
※落合直文編『言泉(ことばのいずみ)』(1912年)に次のとおり記述あり
「幕臣大久保誠知といふ人これを穿けば、ずぼんと言い初めたる語なりといふ」
【歴史】
『日本大百科全書 13 すけ-せん』に、次のとおり記述あり。
・「ズボン」という呼称は、幕末から「段袋」の俗称として使われていた
※「段袋」とは、布製の大きな荷物袋のことで、武士が訓練用に袴を改良したゆったりとしたズボンのこと
・「ズボン」という言葉が初めて文献に登場したのは、片山淳之助(福沢諭吉)の『西洋衣食住』(1863年)
・「ズボン」という言葉は、明治初期には市民権を得ていた
以上の回答内容をもとに幕末関係資料も調査した結果もあわせて回答。
・『日本近代軍服史』
幕末最末期の将兵の服装として、次のとおり記述あり。
「すぼん 洋袴 幕末の頃幕臣大久保誠知と云ふ人の、これを穿けば、ずぼんと足のはいるより言ひ初めたる語」
・『武器と防具 幕末編』
主な西洋軍装のひとつとして、次のとおり記述あり。
「ズボンとは、これを穿けばズボンと足が入ることから命名されたもので、幕末には「タローズ」などとも呼ばれていた」
- 回答プロセス
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(参考資料)
1 図説日本服飾史事典 増田/美子?編 梅谷/知世?[ほか]執筆 東京堂出版 2017.9 383.1/Z ;
2 日本服飾史 増田/美子?編 東京堂出版 2013.4 383.1/NI ;
3 新聞連載小説の挿絵でみる近代日本の身装文化 大丸/弘?著 高橋/晴子?著 三元社 2019.12 383.1/SH ;
(インターネット)
・コトバンク(https://kotobank.jp/)
・Googleブックス(https://books.google.co.jp/)
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813 7版)
- 参考資料
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- 1 日本大百科全書 13 すけ-せん 小学館 1987.1 031/NI/13 p180-181
-
2 学研国語大辞典 金田一春彦,池田弥三郎∥編 学習研究社 1978.4 813.1/KI p1033 -
3 広辞苑 新村/出?編 岩波書店 2018.1 813.1/KO p1582 -
4 日本近代軍服史 太田臨一郎∥著 雄山閣出版 1972 390.9/NI p59 -
5 武器と防具 幕末編 幕末軍事史研究会?著 新紀元社 2008.3 559/B p112
- キーワード
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- ズボン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000382194