レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年07月30日
- 登録日時
- 2009/07/30 09:16
- 更新日時
- 2012/03/12 09:58
- 管理番号
- 10117
- 質問
-
未解決
高松市中央卸売市場水産部で使われているせり呼値はどこの地域から伝わったものか。
- 回答
-
1 高松市中央卸売市場水産部で使われているせり呼値はどこの地域から伝わったものか
・『開設30周年記念誌-高松市中央卸売市場』(高松市中央卸売市場/編
高松市中央卸売市場運営協議会 1996年)
〔当館請求記号:K6755 T1〕
「市場用語水産部鮮魚のせり呼値」(218頁)では、「1 じっかん、2 りゃん、3 きり」など
同市場のせり呼値を紹介しているが、由来やどこから伝わったかなどについては記述が
なかった。
・『びでお高松-働く人々-高松市中央卸売市場』(高松市市長公室広報課/企画)
〔当館請求記号:V82 ヒデ〕
この資料は、高松市が製作した高松市中央卸売市場で働く人々を紹介したビデオ。
水産物のせりの場面もあるが、せり呼値についての解説はない。
・『高松市中央卸売市場年報 平成20年』(高松市中央卸売市場/[編] 高松市中央卸売市場
2009年)
〔当館請求記号:K6755 S1 4-20〕
せり呼値に関する記述はない。
・『香川県漁業史 通史編』(香川県漁業史編さん協議会・発行/ 1994年)
〔当館請求記号:K6602 K7 1-1〕
第5章昭和後期の漁業 第八節流通・加工の変化 一流通機構の変化(878~898頁)では、
高松市中央卸売市場について触れているが、せり呼値に関する記述はない。
・『香川短期大学紀要 第15号』(香川短期大学/編 香川短期大学 1987年)に収録の
「香川県内における生鮮魚介類の市場流通について」(管野考己/著)(47~53頁)
〔当館請求記号:K3705 K31 1-15〕
本研究中に、せり呼値に関する記述はない。
2 せり呼値の由来について
せり呼値の由来については、当館所蔵の『集団語辞典』を調査したところ、『開設30周年記念誌-
高松市中央卸売市場』の「市場用語水産部鮮魚のせり呼値」にあるもののうち、見出し語として
掲載されているものがあった。
3 きり・・・・魚屋・八百屋・かごかき・馬方の符牒で三。桐下駄の目が三つだから。
9 きわ・・・寄席芸人・魚屋・青物商・船乗・理容業などの符牒で、数字の九。
九は十に達するまぎわというところから。
なお、符牒とは商品のねだんをしめす数字の隠語のこと。
『集団語辞典』(米川明彦/編 東京堂出版 2000年)
〔当館請求記号:8139 Y3 2〕
- 回答プロセス
-
せり呼値はどこから伝わったかについては、高松市中央卸売市場関連の資料を中心に調査したが、
記述を見つけることはできなかった。
なお、『開設30周年記念誌-高松市中央卸売市場』に、同水産部で使用されている
「鮮魚のせり呼値」が掲載されていて、せり呼値はそれぞれが特徴的な表現になっている。
このことから、せり呼値は特定の集団で使われる隠語に相当するのではないかと考え、
『集団語辞典』を調査したところ、鮮魚関係者の符牒として「鮮魚のせり呼値」に掲載のもの
いくつかが取り上げられていて、由来につながる記述があった。
- 事前調査事項
- NDC
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- マーケティング (675 8版)
- 水産経済.行政.経営 (661 8版)
- 参考資料
- キーワード
-
- せり呼値
- 高松市中央卸売市場
- 符牒
- 香川県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000056743