レファレンス事例詳細

「諸用留」について、関連する以下の資料を紹介。
【１】『諸用留（別府村）　家宝珍事記（中石垣村）』別府市中学校歴史研究会／編・刊、1986.4　
　※編者：入江秀利　ほか
　史料解説、「諸用留」原本の複写、「諸用留」解読文が掲載されている。

【２】『別府市古文書史料集　第5集』別府市文化財保護委員会／刊、1976.2　
　※編者：入江秀利　ほか
　「諸用留（天保7年〜安政7年）」「別府村私日記（天保6年）」
　史料解説と史料の翻刻が収録されている。該当部分はp20～21（折り込み図　3枚あり）と思われる。

　この資料が作成された当時は、原本の所蔵は「所有者　別府市鶴見　甲斐龍二」となっている。

【３】『諸用留　天保7申歳』荒金市郎兵衛／著、石橋英雄写、昭和31年
　当時の別府市立図書館司書　石橋英雄氏が原本を書き写したもの。
　資料を確認したところ、くずし字で書き写しており、内容を確認するには資料【１】の方がよいかと
　思われる。

そのほか、災害について記述のある資料を紹介。
【４】『大分県災害誌　資料編』大分測候所／編・刊、1952.3　
　p34　「201　安政2年7月29日（西暦1855年9月10日）大雨洪水」
　“大雨洪水、朝見乙原山丸尾等崩れ、朝見川を埋め被害甚だ大なり。亀川平田地方も被害あり。幕府年貢
　を半減す。
　朝見川袖幸橋の畔に朝見蔵堂を建て流没者を供養す。（別府史談）”

【５】『別府史談　1号（昭和62．12）〜6号（平成4．12）』別府史談会／編・刊、1987～1992
　※創刊号（1号）～6号を1冊に製本したもの。
　・創刊号（1号）　p14～20　「「諸用留」・「家宝珍事記」の時代」　入江秀利
　　資料の解説。安政2年の災害についても記述あり。
　・3号　p27～38　「土石流に埋もれた久光島」　佐藤暁
　　主に慶長3年の災害に関する内容だが、p34～36に「諸用留」や安政2年の災害の記述がある。

【６】『別府市誌』別府市／刊、1985.3　
　p425～429　「おそろしい水害」
　p425～426　「安政の山崩れ」
　安政2年の朝見川の山崩れについて記述あり。出典は「諸用留」（甲斐龍二氏蔵）のみと思われる。