レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年11月28日
- 登録日時
- 2023/08/29 16:45
- 更新日時
- 2024/01/11 16:36
- 管理番号
- 埼久-2023-034
- 質問
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解決
埼玉県の忍川について、ウィキペディアなどのインターネット情報に「旧流路は旧忍川と呼ばれ、享保年間(1730年頃)に開削された人工流路」とあるが、その根拠を知りたい。
- 回答
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以下の資料と情報を提供した。
1 図書
『未来へ残したい行田の自然八景』(みどりのぎょうだネットワーク編 行田さくらロータリークラブ 2011)
p9「旧忍川(共栄橋~新橋~ふるさと橋)と小埼沼」の項に「旧忍川は、元々は、自然河川でなく、享保年間(1730年頃)に開削された人工水路です。」とあり。
『忍の水物語 治水と利水』(行田市郷土博物館 2013)
p3「忍の河川」の項に「忍川は、(中略)忍沼の排水路として享保年間に見沼代用水へつなげられたが、昭和初期に河川改修が行なわれ、元荒川へ直接排水するようになった」とあり。
『都市河川の源流を訪ねて 荒川・中川水系』(地田修一文 野口廣写真 地田修一 [2000])
p26「見沼のため井の干拓」の項に、1727-28年に行われた見沼の新田開発についての記述があり、利根川から星川へ導水する水路が開削されたとあり。
『見沼田圃論集 第2集』(埼玉県企画財政部地域政策課編 埼玉県企画財政部地域政策課 1985)
p99-110「見沼代用水路建設史」の項p103-104に、享保年間に利根川から星川へ合流する水路が新設されたとの記述あり。
2 インターネット情報
《忍川の自然に親しむ会》(http://oshi.html.xdomain.jp/ 忍川の自然に親しむ会)
「研究レポート」(http://oshi.html.xdomain.jp/report/default.html)
「忍川・さきたま調節池(旧忍川)の歴史と自然(前半)」(http://oshi.html.xdomain.jp/report_content/R1301_oshikawano_rekishito_shizen1.pdf)
p10「(4)旧忍川(さきたま調節池)の歴史と景観」の項に「旧忍川は享保年間(1730年頃)に開削された人工用排水路であり、自然河川ではない。忍沼や小針沼の排水路として雨水や氾濫水を見沼代用水へ放流する目的で掘られたと思われる。」とあり。
- 回答プロセス
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1 ウィキペディアの忍川のページを確認する。
《ウィキペディア》(https://ja.wikipedia.org/wiki/ ウィキメディア財団)
「忍川」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%8D%E5%B7%9D)
「旧忍川」の項に「(前略)旧流路は旧忍川と呼ばれ、享保年間(1730年頃)に開削された人工流路である。」「埼玉県の水辺再生100プラン事業の下(中略)旧忍川沿いに、さきたま調節池が設けられ(後略)」とあり。
2 埼玉関係資料を調べる。
『埼玉県の地名 日本歴史地名大系 第11巻』(平凡社 1993)
p893「忍川」の項に「利根川水系元荒川の一支流。(中略)古くは行田市街地の南を流れ、市内佐間地内で北方からの水流を合せ、北埼玉郡川里村赤城北方で見沼代用水(星川)に合流していた(旧忍川)。」とあり。
3 2の情報から、自館目録を〈見沼 & 用水〉で検索する。
4 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を検索する。
(1)〈水再生100プラン事業 & 忍川〉で検索する。
《埼玉県》(https://www.pref.saitama.lg.jp/ 埼玉県)
「水辺再生100プラン」(https://www.pref.saitama.lg.jp/b1010/gyoudakendo-mizubesaisei100puran.html)
「さきたま調節池」の項に事業概要資料へのリンクあり。
「事業概要資料」(https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/27303/sakitama100plan.pdf)
事業経緯に「旧忍川づくり懇談会」の記載あり。
(2)〈旧忍川づくり懇談会〉で検索する。
《行田市》(https://www.city.gyoda.lg.jp/ 行田市)
「忍川の自然に親しむ会」(https://www.city.gyoda.lg.jp/13/02/12/osikawanosizen.html)
「忍川・さきたま調節池(旧忍川)の調査・研究を通じて会員相互の親睦を図っている。」とあり、ウェブサイトへのリンクあり。
(3)忍川の自然に親しむ会のホームページを確認する。
《忍川の自然に親しむ会》(http://oshi.html.xdomain.jp/ 忍川の自然に親しむ会)
「忍川・さきたま調節池(旧忍川)の歴史と自然(後半)」(http://oshi.html.xdomain.jp/report_content/R1301_oshikawano_rekishito_shizen2.pdf)
p24参考文献の記載あり。
(4)参考文献を調べる。
〈その他調査済み資料〉
『埼玉大百科事典 1』(埼玉新聞社 埼玉新聞社 1974)
『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会・角川書店編 角川書店 1988)
『中川水系』(埼玉県編 埼玉県 1993)
『新編埼玉県史 資料編13(近世4 治水)』(埼玉県編 埼玉県 1983)
『荒川 人文1』(埼玉県編 埼玉県 1987)
『見沼土地改良区史』(見沼土地改良区編 見沼土地改良区 1988)
『行田のまちづくり四百年史 第14回テーマ展』(行田市郷土博物館編 行田市郷土博物館 2003)
『行田市史 下巻』(行田市史編纂委員会編 行田市 1964)
『行田市史 資料編 近世1』(行田市史編さん委員会[ほか]編 行田市 2010)
『近世日本治水史の研究』(大谷貞夫著 雄山閣出版 1986)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2021年11月28日。
- 事前調査事項
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《ウィキペディア》(https://ja.wikipedia.org/wiki/ ウィキメディア財団)
「忍川」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%8D%E5%B7%9D)
- NDC
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- 河海工学.河川工学 (517 9版)
- 日本 (291 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『未来へ残したい行田の自然八景』(みどりのぎょうだネットワーク編 行田さくらロータリークラブ 2011)
- 『忍の水物語 治水と利水』(行田市郷土博物館 2013)
- 『都市河川の源流を訪ねて 荒川・中川水系』(地田修一文 野口廣写真 地田修一 [2000])
- 『見沼田圃論集 第2集』(埼玉県企画財政部地域政策課編 埼玉県企画財政部地域政策課 1985)
- キーワード
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- 河川-埼玉県-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000337685