レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年07月31日
- 登録日時
- 2021/07/31 16:54
- 更新日時
- 2023/03/04 16:31
- 管理番号
- 2021-069本館
- 質問
-
未解決
・「草津マンポ」についての詳しい資料を見たい。
・またマンポを作るにあたり、貢献したとされる人物「長谷庄五郎」に関する資料も見たい。
- 回答
-
①「草津市史 第3巻(近代・明治から大正)」(草津市史編さん委員会/編 草津市 1986年 216.1/L11021)
②「草津百年の歩み」(水野 全雄/編 草津市教育委員会 1970年 216.1/L11021)
③「草津川いまむかし」(草津市教育委員会/編 草津市教育委員会 1991年 216.1/L19021)
④「大路今昔物語」(大路まちづくり協議会/編 大路まちづくり協議会 2016年 L12021)
⑤「近江栗太郡志 3(交通志・農業志ほか)」(滋賀県栗太郡役所/編 滋賀県栗太郡役所 1926年 L10021)
⑥「草津の先覚」(片山 惠潤/編刊 2008年 281.61/L11028)
⑦「小柿の歴史」(小柿の歴史を語る会/著刊 2004年 L15021)
- 回答プロセス
-
「わたしたちの草津(令和2年版)」(同編集委員会/編 草津市教育委員会 2020年 L11037)
を改訂するにあたり、「草津マンポ」について調べている。詳しい資料はないか。また、p79「地いきの発てんにつくした人々」というテーマに沿った形にしたい。そのため、マンポの建設に関わった「長谷庄五郎」についての資料はないかとのことだった。
また、「長谷庄五郎」については、
「生きるこころ 歩むすがた―ふるさと草津の人物―」(同編集委員会/編 草津市教育委員会 2001年 216.1/L11028)
に記載があるが、ほかに資料はないかとのことだった。
*回答に当たっての留意事項*
「草津マンポ」は、「草津川隧道」「草津川トンネル」、「草津川」は「砂川」の異名あり。
まずは、草津市の郷土資料を歴史関係中心に中身を確認したところ、下記の資料に、「草津マンポ」および「長谷庄五郎」の記載が見つかった。
①「草津市史 第3巻(近代・明治から大正)」(草津市史編さん委員会/編 草津市 1986年 216.1/L11021)
p143「まんぽと山田道」にマンポと長谷庄五郎の記載あり。
②「草津百年の歩み」(水野 全雄/編 草津市教育委員会 1970年 216.1/L11021)
p44~47「草津のマンポ」の記載あり。
③「草津川いまむかし」(草津市教育委員会/編 草津市教育委員会 1991年 216.1/L19021)
p11「歴史資料にみる草津川」にマンポと長谷庄五郎の記載あり。
④「大路今昔物語」(大路まちづくり協議会/編 大路まちづくり協議会 2016年 L12021)
p16マンポの写真あり。
⑤「近江栗太郡志 3(交通志・農業志ほか)」(滋賀県栗太郡役所/編 滋賀県栗太郡役所 1926年 L10021)
p2「草津川の隧道」の項目あり。
⑥「草津の先覚」(片山 惠潤/編刊 2008年 281.61/L11028)
P60-61に「長谷庄五郎」の項目あり。
⑦「小柿の歴史」(小柿の歴史を語る会/著刊 2004年 L15021)
p145に「草津、矢倉、大路井三ヶ村を合併し草津村とすることが論議されていた。大路井村庄屋長谷庄五郎は(略)」の記載あり。
※注※⑧「草津市史 第6巻(南部地域編)」(草津市史編さん委員会/編 草津市 1991年 216.1/L11021)
p528「町村制により草津村が誕生する」の項目に、「栗太郡新村造成ニ付栗太郡各村名望家諮問答申筆記録」の掲載あり。⑥の内容とほぼ同じだが、こちらの資料では、p529「大路井(長谷)」の「長谷」は、p531注によると「長谷重兵衛」との記載になっている。
その他、「マンポ」や「長谷庄五郎」に関する記載はないが、草津川に関する記述のある資料が見つかった。
⑨「草津市史 第5巻(宿場資料編)」(草津市史編さん委員会/編 草津市 1990年 216.1/L11021)
p 107~128「砂川一件」草津川に関する古文書の掲載があるが、マンポや長谷庄五郎に関する記載はなし。
また、滋賀県立図書館の所蔵資料も確認した。
⑩「草津小学校八十年史」(同校創立八十周年記念協賛會記念史編纂委員会/編 同会 1953年)
p56「創立満三十年記念式挙げらる」の記事の中に、創立以来の功労者中野伝助翁、長谷重兵衛翁、藤田義質先生の名前の記載あり。⑦の資料に記載の「長谷重兵衛」か。
また、下記の資料については、内容を確認したものの該当の記載はなかった。
・滋賀県の伝記資料
「近江人物志」「近江人物伝」「近江人要覧」「郷土歴史人物事典滋賀」
「現代滋賀縣人物史 乾・坤巻」「湖国人物名鑑」「御大典記念滋賀縣名士録」
「滋賀縣人物史 上・中・下巻」「滋賀縣人物名鑑 上・中・下巻」
「滋賀の先覚教育的人間像」「写真画帳 近江と人物」「善行録 滋賀縣」
「近江の先覚 1・2・3」「近江を築いた人びと 上・下」ほか
・滋賀県の歴史資料
「滋賀縣史」「滋賀県市町村沿革史」ほか
・明治の人物辞典
「明治人名辞典」ほか
また、インターネット検索にて、下記のページが見つかった。
・「旧道倶樂部活動報告書・草津川隧道」(http://www.kyudou.org/KDC/kokoku/kusatugawa_00.html)
そのなかに、マンポ付近に設置掲示されている看板からの転記として、長谷庄五郎らが県令に送った願書に関する記載あり。
「中山道筋草津砂川隧道開削並ニ東海道筋大路井村新道開築事業起功ノ義願書
栗太郡草津村ト大路井村ノ間字砂川タル平日干川ニシテ風雨少シク強ケレハ頓(ニワカ)ニ出水シ動モスレハ暴張堤防危ク、殊ニ大路井村ト草津村トノ間ニ於テ東海中仙両道ノ渡場アリテ、平素ハ干川ナレハ通行便利ノタメ両渡場トモ堤上ヨリ四、五尺斗リ(バカリ)切下ケアルヲ以テ出水毎ニ両村民之ガ防御ニ困却致シ候ハ,外川添村村ノ比ニアラズ候、且亦出水毎ニ土砂下リテ川床自今平地ヨリ直ニ径弐丈余モ高ケレバ、年々道路修繕相成候ト雖トモ何分高砂川ニシテ人馬通行ノ難所タルハ衆人ノ熟知スル所ニ御座候、之ガ為村民ノ労苦費用モ又少ナカラザルニ付、今般東海道推ヲ本村字新屋敷ヨリ中山道筋本村字北ノ町ヘ新道ヲ開通シ、而シテ中山道筋ヲ本村ヨリ草津村ヘ草津砂川ニズイ道ヲ開サクスル時ハ、人馬通行ノ便利ヲ能クスベキ義ニ付右工事費ノ内ヘ本村有志者ヨリ金五百円支出仕ル可ク候条何卒全テ公費ヲ以テ右事業御起工相成リ度別紙麁絵図(ソエズ)相添エ此段願奉リ候也
明治十七年八月二十日
栗太郡大路井村
有志者総代
長谷重兵衛
平井綱男
中野清蔵
長谷庄五郎
滋賀県令 中井 弘殿
前書之通リニ付奥印仕リ候
右村書役長谷恒治郎」
さらに、「工学会誌」の第5輯(明治19年)51巻p893-894に「草津川隧道」の記載あり。
インターネットにてデジタル化された画像を見ることができる。
http://library.jsce.or.jp/Image_DB/mag/kogakkaishi/05/003-051-001.pdf
さらに、「地いきの発てんにつくした人々」というテーマから、草津マンポや長谷庄五郎以外にも、郷土につくした先覚者である草津の人物に関する資料を紹介した。
「近江の先覚」(滋賀県教育会/編 大津 滋賀県教育会 1951年 L00028)
「近江の先覚 第二集」(滋賀県教育会/編 大津 滋賀県教育会 1997年 L00028)
「近江の先覚 第三集」(滋賀県教育会/編 大津 滋賀県教育会 2006年 L00028)
「近江を築いた人びと 上・下」(「草の根県民史」企画編集委員会/編 滋賀県教育委員会 1992年 281.61/L00028)
「草津の先覚」(片山 惠潤/編刊 2008年 281.61/L11028 ※前述資料「長谷庄五郎」の記載あり)
- 事前調査事項
- NDC
-
- 近畿地方 (216)
- 日本 (281)
- 参考資料
- キーワード
-
- 長谷庄五郎
- 草津マンポ
- 草津川隧道
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人 団体
- 登録番号
- 1000302514