レファレンス事例詳細

※以下、インターネット情報は2023年7月17日最終確認。

＜所蔵資料＞

・『ニートの歩き方』（pha／著、2012年、367.6フ）
→著者であるpha氏が2007年、28歳の時に会社を辞めて自称ニートになったきっかけや日々の生活、思いを綴った資料です（16年前の話です）。pha氏はその後、著書を続けて出版、最近では2020年に小説を刊行しています。この資料の中にも書かれていますが、ニートの正式な定義は35歳までとのことで、現在は執筆業やブロガーとして活躍されています。卒業については下記のインターネット記事で読むことができます。

「日本一有名なニートだったphaさんが、シェアハウスという青春から卒業して一人暮らしを選んだ理由」（2021年3月11日）
→街に関わるあらゆる「知りたい」を届けるメディアサイトsumoタウンの記事です。
（https://suumo.jp/town/entry/asagaya-pha/）

・『年収100万円の豊かな節約生活術』（山崎 寿人／著、文藝春秋、2011年、590ヤ）
→2011年当時、定職につかず20年間、自称「プータロー」の生活を楽しみながら送っていた50歳の著者の記録です。ちょうど30年ぐらい前に若者だった著者は、少なくとも20年間はこの生活を継続していたことがわかります。現在、山崎氏がどのような生活をしているかについての情報は出てきませんでした。

・『希望のニート　現場からのメッセージ』（二神 能基／著、東洋経済新報社、2005年、367.6フ）
→自身の経験を基に引きこもりや不登校、ニートの若者たちの再出発を支援するNPO法人を立ち上げた著者の記録です。ここまでの資料とは見方が変わりますが、雇用不安が増大していた20～30年ほど前、正社員になれなかった若者や就職できても劣悪な職場環境に耐えきれず退職した若者、物やお金よりも働き甲斐を求める若者など、様々な理由から著者が運営する山奥の寮で生活をしている若者たちの姿が描かれています。

・『半農半林で暮らしを立てる』（市井 晴也／著、築地書館、2020年、611イ）
→1995年の春、東京から新潟県の山村に引っ越し、米作りと林業で生活を始めた著者の、一年の過ごし方について書かれた資料です。大学在学中から南北問題を扱う市民団体へ就職した後も、熱帯林破壊や日本の貿易について問題視していた著者。第一次産業品を日本が買い求める度に、原産国の自然破壊、原住民の貧困問題等様々な被害が発生していることを認識した著者は、農林業を生業とし、自分の身体を使って生きていくことを選択した、と書かれています（p.34-38）。

・『里山シンプル生活　お金がなくても、夫と息子2人、ワンコ2匹と生きる』（位田 めぐみ／著、大和書房、2014年、650イ）
→2010年秋に愛知県の里山へ引っ越し、古民家再生、自然のリズムに沿った生活をしている著者の本です。専門学校卒業後、都会で美容師をやっていたものの、ストレスと過労で倒れてしまい、挫折してしまった著者。その後、「穀物采食」に出会い、生活リズムを整えていくと、経済的には厳しいながらも、心は安定していったといいます。そこで、都会から田舎暮らしへの転換を決意したようです。里山で生活する中で、「真の豊かさ」、「誰かと共に生きていく大切さ」を学んだと述べています。

・『買わない暮らし。』（筆子／著、大和出版、2021年、590フ）
→1959年生まれの著者は30歳手前で物に執着する暮らしに嫌気がさし、シンプル志向の生活へと転向します。今から30年ほど前です。2015年にブログを開始し、世界のミニマリストを紹介していたところ人気となり、現在はブログや本の執筆をされています。

・『自給知足な暮らし方』（わたなべ あきひこ／著、八重洲出版、2023年、611ワ）
→25年前に横浜から山梨へ移住し、なるべくお金に頼らない手作りの暮らしを送っている著者。その楽しさや面白さを多くの人に知ってもらいたい、という思いで書かれた１冊です。1960年生まれの方なので、山梨へ移住した際の年齢は若者と呼べる年齢ではありませんが、あまりお金を使わない生活を実践し続けている方です。