レファレンス事例詳細

回答: 当館所蔵資料より、以下の資料を紹介し回答。

資料1：昭和37年4月21日付け8面「満堂を湧かした　徳川夢声老講演会」に、「古関裕而さんの作曲界でのベテランだということ、五月みどり（吹き込み歌手）をコロンビアが一～二年後のプリマドンナにと意気ごんでいること、（以下略）」とあり、「益田音頭」の歌い手は、歌手の五月みどりさんとわかった。

回答プロセス: 益田市に関する資料をあたってみた。
資料2:p22に「益田音頭」と「新益田音頭」の歌詞を掲載。
資料3：p270に市制15周年の「新益田音頭」は歌詞・作詞・作曲・唄など記載あり。唄い手は三波春夫。
資料4:作曲一覧に演奏者・歌唱者があるが、「益田音頭」については記載なし。
そのほか、JASRACや郷土の民謡関係をあたってみるが、記載はなかった。

益田市制10周年が昭和37年であることから、新聞を調査するために式典の日付を調査することとした。
資料5：p810「徳川夢声」の項目に、益田市制10周年記念を祝って益田音頭を作詞した徳川夢声が昭和37年4月13日に益田市に帰郷し、講演会を行った、との記述あり。
資料6：昭和37年4月14日ごろの新聞を確認するが、所蔵が東部版であるため、講演会の記事は見つかったが詳細な内容はなし。

事前調査事項: 質問者より：「益田音頭」の著作権者を探している。「益田音頭」は昭和37年に市制施行10周年で制定。作曲は古関裕而、作詞は徳川夢声（益田市出身）。益田市立図書館にカセットテープがあったが情報は得られなかった。

NDC

参考資料

【資料1】石見タイムズ社　石見タイムズ　　昭和37年 (※貸出禁止資料)
【資料2】矢富厳夫／文 , 岡田憲佳／写真. 益田. 益田市観光協会, 1981.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000623909-00 (当館請求記号郷貸出291.7/116)
【資料3】益田市誌編纂委員会／編. 益田市誌下巻. 益田市, 1978.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000491865-00 (当館請求記号 092.97/0029/2　※貸出禁止資料)
【資料4】福島市古関裕而記念館　HP (http://www.kosekiyuji-kinenkan.jp/　（最終確認　2015/5/15）)
【資料5】矢富熊一郎著 , 矢富, 熊一郎. 益田市史. 益田郷土史矢富会, 1963.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001058961-00 (当館請求記号郷貸出217.3/ﾔ63)
島根新聞　昭和34年4月14日 (マイクロフィルム)