レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年08月22日
- 登録日時
- 2012/08/31 15:29
- 更新日時
- 2013/01/10 19:00
- 管理番号
- 名古屋市南-2012-002
- 質問
-
解決
雑誌『週刊新潮2012年8月2日号』p.142の記事にある「柳田國男の説話集」が見たい。
- 回答
-
該当資料として『神道と民俗学』(『定本柳田國男集第10巻』『柳田國男全集14』所収)を提供しました。
また参考資料として『日本の祭』(『柳田國男全集13』所収)、『神樹篇』(『柳田國男全集19』)、『知識ゼロからの神社と祭り入門』(瓜生中/著 幻冬舎)を提供しました。
- 回答プロセス
-
(1)まず該当箇所を確認してみたところ、高山正之「変見自在」の“柳田國男の説話集によれば、日本の神様はふだん神社にはいない。祭礼があるとその前夜に戻ってくる。神社の御神木や御柱は神様が迷わないよう、目印のためにある。”の部分であることが分かりました。
(2)全集を見ていくと、該当箇所の次の段落“ただそれを見るのは禁忌で、見たものは1年以内に死ぬとされる。説話集にはその禁を破って神社の前に佇む人々が描かれている”という部分に関連した内容として、『神道と民俗学』(『定本柳田國男集第10巻』)p.354に“この御通りに行き逢う者は死ぬという言い伝えが~”の記述がありました。
(3)(1)の該当箇所については、柳田國男がこのようにはっきりと述べているというわけではなく、そういった内容のことを『神道と民俗学』を含む様々な著作で記述している、ということのようです。柳田國男のみならず広く言われている事柄のようであり、一般的な神道についての本の中にもそのような記述が認められます。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 参考資料
-
- 『柳田国男全集 14』 柳田国男/著 筑摩書房 1998年 (『神道と民俗学』所収)
- 『柳田国男全集 13』 柳田国男/著 筑摩書房 1998年 (『日本の祭』所収)
- 『柳田国男全集 19』 柳田国男/著 筑摩書房 1999年 (『神樹篇』所収)
- 『知識ゼロからの神社と祭り入門』 瓜生中/著 幻冬舎 2003年
- キーワード
-
- 柳田國男
- 日本の神
- 祭礼
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000110783