レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年8月23日
- 登録日時
- 2014/03/27 00:30
- 更新日時
- 2014/12/13 21:01
- 管理番号
- A0105
- 質問
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解決
中学生が古典を学習するにあたり、さまざまな古典を原典とする絵本や古典の現代語訳がついた本を資料として提供してほしい。(中学1年生、国語 単元:古典との出会いー古典の文章に出会い、現代とのつながりを考える)
さまざまな絵本から、多くの古典に出会う機会を作りたいので、出来るだけ多くの絵本を用意し、幅広い古典に触れ合う機会にしてほしい。
- 回答
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下記資料ほかを提供
・『日本古典文学全集 「御伽草子」』(小学館)
多くの絵本の原典が載っている短編集。室町時代の成立か。総数は三百編以上にのぼる。
・『いっすんぼうし』(いしいももこ 著 あきのふく絵 福音館書店)
こまかいところまで描写した美しい文章と絵が楽しめる。
「御伽草子」を原典とした絵本。さまざまな絵本が出ている。
・『鉢かづき』(日本の物語絵本)(ポプラ社 あまんきみこ著 狩野富貴子絵)
昔、備中の大臣のもとににやっと子どもが授かり、長谷の観音様にお参りした。
しかし姫が幼いころに母が亡くなり、その時に観音様に祈りつつ、姫の頭に手箱をのせ大きな鉢をかぶせた。
そして不思議な事にその鉢は姫の頭から取れなくなってしまった。
さて、新しい母が来たが、姫を「鉢かづき」と呼び、父をそそのかして姫を家から追い出した。
鉢かづきは苦しさの余りに川に身を投げてしまうが、中将に助けられ、働くことになる。
そこで中将にみそめられるが、家族に反対された。
和歌ものっており、日本のシンデレラ物語です。
「御伽草子」を原典とした絵本
- 回答プロセス
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教師側の原典の資料「日本古典文学全集」は、図書館の閉架書庫にあったので、容易に用意することが出来た。
提供した資料の中には、さまざまな絵本があり、種類を多く集めることは容易ではなかった。
また、絵本の中にも、アニメ的な挿絵のものもあり、絵本としてはあまり質のいいものではないものもあったので、良書を選定するのは難しいところもある。
生徒は、授業中だけでなく、休み時間も絵本に手を取り、物語を読みふけったり、同じ物語でも、絵本によっては話が若干違うところもあり、生徒同士で読みあっていることもあった。
また、この授業の実践以後、絵本に興味を示す生徒も増えたように見られた。
上記の3冊は、特に参考になったものを授業者が選び、紹介している。
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育課程.学習指導.教科別教育 (375 9版)
- 日本文学 (910)
- 参考資料
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大島建彦 校注・訳. 御伽草子集. 小学館, 1974. (日本古典文学全集 ; 36)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002667802-00 , ISBN 4096570362 -
いしいももこ ぶん,あきのふく え. いっすんぼうし. 福音館書店, 1974. (日本傑作絵本シリ-ズ)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000004-I000503212-00 -
あまんきみこ 文 , 狩野富貴子 絵. 鉢かづき. ポプラ社, 2004. (日本の物語絵本 ; 6)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004333542-00 , ISBN 4591079848
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大島建彦 校注・訳. 御伽草子集. 小学館, 1974. (日本古典文学全集 ; 36)
- キーワード
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- 絵本
- 昔話
- 古典
- 古典教育
- 国語教育
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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東京学芸大学「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」
A0105 中学1年 国語事例
上記リンク先には、ブックリスト 学習指導案 掲載。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 教材
- 質問者区分
- 教員
- 登録番号
- 1000151359