レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/10/26
- 登録日時
- 2019/03/27 00:30
- 更新日時
- 2019/03/27 15:46
- 管理番号
- 茨城-2018-155
- 質問
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解決
徳川斉昭が作った水戸八景の元になった中国の漢詩があるという。
その詩について知りたい。
- 回答
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(1) 茨城県立歴史館の展示図録『幕末日本と徳川斉昭』を確認→p.51-53「水戸八景」にコラムあり。
p.51「中国の「瀟湘八景」で使われている語を用いたものが多い」
(参考)水戸八景=青柳夜雨・山寺晩鐘・太田落雁・村松晴嵐・水門帰帆・巌船夕照・広浦秋月・僊湖暮雪
(2) 「瀟湘八景」についての図書を確認
・『水墨画・墨蹟の魅力』 p.116-121「瀟湘八景」(板倉聖哲/著)
p.116-117
「瀟湘」・・・中国・湖南省の洞庭湖とその南にある瀟水・湘水の流域を指し,文人墨客の訪れる景勝地としても有名
「瀟湘八景」の枠組み自体は,北宋・宋迪(そうてき)が八景図を描いたことが創始とされるが,八景の題名は後から名づけられたという説が南宋時代からあり。
北宋の沈括(しんかつ)の『夢渓筆談』巻17に,宋迪の八景について記述がある。
覚範慧洪(かくはんえこう)が,宋迪の「瀟湘八景図」を無声の詩と見なして詩作を行い,有声の画としたのを契機。
「夢渓筆談」巻17→『夢渓筆談 2』(東洋文庫)p.150-151
「平沙落雁 遠浦帰帆 山市晴嵐 江天暮雪 洞庭秋月 瀟湘夜雨 煙寺晩鐘 漁村落照」を宋迪が得意とした画題として挙げている。
・『瀟湘八景』
p.3-12に,「瀟湘」「八景」「中国における成立」「中国における展開」の解説あり。
日本での展開について,詳細に解説されている図書。
- 回答プロセス
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回答のとおり
- 事前調査事項
- NDC
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- 中国文学 (920 9版)
- 日本画 (721 9版)
- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 幕末日本と徳川斉昭茨城県立歴史館/編集茨城県立歴史館
- 水墨画・墨蹟の魅力正木美術館/編吉川弘文館
- 瀟湘八景堀川 貴司(1962~)/著臨川書店
- 夢渓筆談2沈 括/撰平凡社
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土,言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000253968