レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年09月01日
- 登録日時
- 2011/11/01 15:15
- 更新日時
- 2011/11/01 15:17
- 管理番号
- 9000007608
- 質問
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解決
荻生徂徠著「風流使者記」の中に「甲府の高城…」という漢詩があったが、「甲州文庫」の「風流使者記」では、どの部分にこの詩が掲載されているか確認したい。
- 回答
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「甲州文庫」(山梨県立博物館所蔵)の「風流使者記」p29に、同詩の掲載がある。当館所蔵資料では、「甲州文庫」マイクロフィルム(マイクロ番号ts89)の175コマ目で確認ができる。
- 回答プロセス
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1.活字本である『峡中紀行・風流使者記』(荻生徂徠著 雄山閣 1971年)を調査すると、当該の詩は「風流使者記」巻5のp171に、徂徠と同行した田中省吾の詩として掲載がある。
漢詩全文は次の通り「甲府高城秋色洌。金風白虎萬峰寒。腰間雄剣驕霜気。壮士放歌晩倚欄。」
2.「甲州文庫」マイクロフィルムで当該詩を確認すると、「甲州文庫」マイクロフィルム(マイクロ番号ts89)の175コマ目で確認ができた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日記.書簡.紀行 (915 9版)
- 漢詩文.日本漢文学 (919 9版)
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 「風流使者記」
- 荻生徂徠
- 田中省吾
- 漢詩
- 甲府高城秋色洌
- 紀行文
- 甲府城
- 山梨県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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・『峡中紀行・風流使者記』(荻生徂徠著 雄山閣 1971年)の解説によると、「風流使者記」は「峡中紀行」同様、老中・柳沢吉保(1658-1714)が、川越藩より甲斐に移封されて3年目に、吉保の命により、荻生徂徠(1666-1728)と同僚の田中省吾(1668-1742)が、宝永3(1706)年9月に甲斐に入り、峡中山河の形勢の実際を、観察して歩いた紀行文。
・信州大学附属図書館「近世日本山岳関係データベース」で公開されている「風流使者記」(http://moaej.shinshu-u.ac.jp/view/tosho.php?id=0025363078 ※2011.9.1確認)では、28コマ目に当該詩の掲載がある。
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土(文学)
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000096116