レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年8月17日
- 登録日時
- 2023/08/18 10:23
- 更新日時
- 2023/08/25 12:19
- 管理番号
- 県立長野-23-080
- 質問
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解決
長野県北部の中野周辺の「岳南地区」や飯山周辺の「岳北地区」の「岳」とは、何処にちなむのか。
- 回答
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「岳南」「岳北」の「岳」は、高社山(こうしゃさん)を指す。
『角川日本地名大辞典 20』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1990 【291.03/カド/20】p.308「がくなん 岳南」の項に「県北東部の地域称。長野盆地北東の高社山以南、千曲川右岸の地域で、中野市・山ノ内町など旧下高井郡南半部をいう。(後略)」と記されている。同じく「がくほく 岳北」の項に「県北東部の地域称。長野盆地北東の高社山以北、千曲川右岸の地域で、飯山市・木島平村・野沢温泉村・栄村など旧下高井郡北半部をいう。(後略)」と記されている。
p.460[こうしゃさん 高社山]の項には「中野市と下高井郡木島平村・山ノ内町との間にある火山。標高1351.5m。地元では「たかやしろ」と呼び、すそ野を広げていることから高井富士とも呼ばれる。平野の中央部に噴出した、きわめて珍しい火山で、長野盆地と飯山盆地とを分け、日本海型気候区と中央高地型気候区との顕著な境にもなっている。(後略)」と記されている。
また、『日本歴史地名大系 20』 平凡社 1979 【291.03/ニホ/20】 p.912[下高井郡]の項に「県の北東部に位置する。旧下高井郡の中央部には、高社山(1351.5メートル)が横たわり、岳南・岳北の二地方に分けられる。(後略)」と記されている。
前記の高社山の位置についてはGoogleマップで確認ができる。(最終確認2023年8月18日)
- 回答プロセス
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長野県の地名が載っている地名辞典2冊で「岳南」「岳北」を調べた。
<調査資料>
『長野県地名読み方辞典』 NHK長野放送局放送部編 NHK長野放送局 1997 【291.52/エヌ】
『長野県百科事典』補訂版 信濃毎日新聞社編・刊 1981 【N030/2a】
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 参考資料
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「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典 20 (長野県). 角川書店, 1990.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002055045-00 , ISBN 4040012003 -
日本歴史地名大系 20. 平凡社, 1979.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005629726-00 , ISBN 4582490204
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「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典 20 (長野県). 角川書店, 1990.
- キーワード
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- 岳南
- 岳北
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000337355