レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年12月04日
- 登録日時
- 2012/04/25 14:54
- 更新日時
- 2012/04/25 14:54
- 管理番号
- 9000006200
- 質問
-
解決
中国清末期の租界及び租借地がわかる地図があるか。
- 回答
-
『世界史アトラス』(ジェレミー・ブラック総監修 集英社 2001年)、『図説中国文明史』第10巻 清(稲畑耕一郎監修 創元社 2006年)などに掲載がある。詳細については照会資料をご覧ください。
- 回答プロセス
-
1.中国の歴史地図を調査。
・『アジア歴史地図』(松田寿男編 平凡社 1975年) [資料番号0101380343]→p81に「上海租界の拡張(清末~民初)」がある。
・『中国歴史地図:HISTORICAL ATLAS』(朴漢済編著 平凡社 2009年)[資料番号0105380158]→p176-177「中国秩序の崩壊:1842~1895」があり、租界についても言及しているが、租界・租借地のわかる地図はない。
・『世界史アトラス』(ジェレミー・ブラック総監修 集英社 2001年)→p269「帝国主義下の東アジア1840年~1910年」の地図があり、租借地を記号で示している。
2.中国史に関する図書を調査。
・『中国の歴史』第15巻 年表・歴史地図・索引(陳舜臣著 平凡社 1983年)→p126-127「清」の地図があり、「清末の租借地」を記号で示している。
・『図説中国文明史』第10巻 清(稲畑耕一郎監修 創元社 2006年)→p161-171「租界と植民地」の項があり、p161に「清末の租界と植民地の分布」の地図があり、「租借地・租界」を記号で示している。
【追記事項】
3.自館システムで「租界」をキーワード検索。
・『伝統都市』第2巻 権力とヘゲモニー(吉田伸之編 東京大学出版会 2010年)→「近代中国の租界」(吉澤誠一郎著)があり、p211に図1「上海の租界(1925年ごろ)」、p229に図2「天心の租界(1909年ごろ)」がある。
・その他、上海租界については多数の資料がある。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 中国 (222 9版)
- アジア (292 9版)
- 参考資料
-
- 『世界史アトラス』(ジェレミー・ブラック総監修 集英社 2001年) (p269)
- 『中国の歴史』第15巻 年表・歴史地図・索引(陳舜臣著 平凡社 1983年) (p126-127)
- 『図説中国文明史』第10巻 清(稲畑耕一郎監修 創元社 2006年) (p161)
- 『伝統都市』第2巻 権力とヘゲモニー(吉田伸之編 東京大学出版会 2010年) (p229)
- キーワード
-
- 租界
- 租借地
- 清
- 中国
- 居留地
- 地図
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『世界歴史大事典』第11巻(梅棹忠夫監修 教育出版センター 1985年)によると、「租界」とは旧中国において、外国人の開港場での居住の安全と居住貿易権確保のために、中国政府と外国政府との条約等により設定された一定区域。中国政府から外国政府に永久租借の形で一定地域を譲渡し、各個人に払い下げられるもの(コンセッション)としては、天津・漢口・広州・重慶・杭州・蘇州・上海(フランス租界)・福州などの専管租界があった。また、外国人居住地として中国政府から公許されたもので、土地の永借には中国人原所有者と直接交渉を要するもの(セツルメント)としては、上海(共同租界・フランス租界)・アモイなどがあった。「租借地」は19世紀末以降、列強が主として中国から期限つきで貸与させた地域。租界が元来居住往来の確保と通商貿易の達成を目的としたのに対し、租借地は当初から軍事的・政治的目的により設定された。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 中国・韓国の歴史
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000105235