レファレンス事例詳細

1　『善光寺史』を提示する。併せて『善光寺史研究』も紹介するが、対応時間内で「円通院」の記載部分を見つけられず、後日、円通院に電話をして聞き取りし、調査後連絡するという対応とする。

2　Googleで「円通院」「長野」と検索。
長野市内の西方寺のサイトに円通院を紹介しており、「戸隠寺大別当職栗田氏　城廊内の持佛堂【最終確認日2017.8.8】とあり。

3　自館OPACを「トガクシジ」で検索。
雑誌『信濃　第三次』第55巻11号に、鎌田宣之著　「栗田氏と善光寺に関する一考察」がある。この参考文献に、『近世栗田村古文書集成』ｐ.18をあげている。同書の所蔵を確認し調査。

4 『近世栗田村古文書集成』ｐ.19に「円通院（観音堂）」ｐ.211に「観音円通庵」ｐ.218に「観音堂歴代住寺（ママ）」の記載を確認。質問者が持参していた資料や聞き取りから、一代目住持、廃寺となった事、また円通院が設立母体であるルンビニ幼稚園等内容の一致があるため、観音堂と円通院は同じものと思われた。

5 『長野市誌』第8巻　旧市町村編ｐ.199に円通院　観音堂の記載あり。

6 円通院に『善光寺史』の当該箇所を問い合わせる。当該箇所の指定は無く、上述の回答を得る。

7 『近世栗田村古文書集成』ｐ221の参考にある「栗田区共有文書」について出典・所蔵元を確認する。
Googleで「栗田区」「共有」と検索するが該当項目がなく、「栗田村」「共有」で検索。
レファレンス協同データベースに『近世栗田村古文書集成』について事例あり。（管理番号　長野市立長野_06-002）【最終確認2017.8.8】 これをもとに、長野県立歴史館に文書の所蔵照会をしたが、未所蔵とのこと。

8　再度Googleで「栗田村」「共有文書」で検索。
長野市公文書館に所蔵目録【最終確認2017.8.8】があり、「複製資料」として「栗田村共有」があり、「古書目録」に「栗田町内会所有文書」があった。これを紹介する。

質問者が円通院に問い合わせたところ、「善光寺史を見てください」と言われたとのこと。