「遠淡海」というキーワードで、おうだんくんサーチ(静岡県横断検索システム)のほか、国立国会図書館や全国の都道府県立図書館などの所蔵(国立国会図書館サーチ)、また、大学図書館の所蔵(CiNii Books)も確認しましたが、「第2」以外の資料は見つかりませんでした。
著者の近藤玄瑞について調査すると、『遠淡海志』ではなく『遠淡海記』と記されている著作がありましたが、『遠淡海記』も所蔵館が見つかりませんでした。
『豊田町誌 通史編』(豊田町誌編さん委員会/編 豊田町 1996年)pp.656-660
に、著者の近藤玄瑞(豊田町誌では通称の玄瑞ではなく乗邦と記載されています)についての記述がありますが、その中に「『遠淡海記』という地誌を編纂した。原本は戦災で焼けてしまい残念ながら残っていない。わずかに井通村国民学校が編集した『井通村々誌』に一部が引用されているだけである。」と書かれています。
『井通村々誌』(井通村国民学校/[編] 井通村国民学校 1917年)
は所蔵しております。
そのほか、当館所蔵の『遠淡海志 第2』は増田又右衛門という方の写しということですので、この人物についても資料を確認してみましたが、特に『遠淡海志』についての記述はありませんでした。確認した資料は次のとおりです。
『教育と人物』(増田実/著 高天神城戦史研究会 1970年)
『増田又右衛門伝』(増田実/著 増田実 1974年)
『静岡県人物志』(静岡県/編 臨川書店 1974年)
『この人に学びたい 掛川の偉人ものがたり』(掛川市人づくり推進委員会/編集 掛川市教育委員会 2014年)
また、『遠淡海地志』の著者である山中豊平についても資料を確認してみましたが、同じく、『遠淡海志』についての記述はありませんでした。確認した資料は次のとおりです。
『静岡県人物志』(静岡県/編 臨川書店 1974年)
『わたしたちの森町』(森町社会科副読本編集委員会/編集 森町教育委員会 2004年)
『わたしたちの森町』(森町社会科副読本編集委員会/編集 森町教育委員会 2012年)