レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年12月27日
- 登録日時
- 2025/02/25 10:37
- 更新日時
- 2025/03/21 21:54
- 管理番号
- 県立長野-24-210
- 質問
-
未解決
『長野県統計書』の酒類の統計データで、国立国会図書館デジタルコレクションにない明治6年-15年、18年、および39年のデータを知りたい
- 回答
-
『長野県統計書』内の酒類に関する統計について、当館所蔵資料、「信州デジタルコモンズ」、および「国立国会図書館デジタルコレクション」等から確認できるものを紹介した。[最終確認日:2025年3月14日]
当館所蔵の『長野県統計書』で、冊子体のものは明治16年版(1885年発行)が最古。マイクロフィルムに収録されている『長野県統計書』は明治6年から昭和13年までで、明治7年、12-15年分が欠号となっている。また、明治9年、10年分に関しては、酒類の項目についての記載が確認できなかった。
明治6年
・「長野県統計書 明治6年」長野県編・刊【MN350/1/1-2】 [マイクロフィルム番号1]
「長野縣一覽概表」内に全県分の醸造量の記載のみ(人員についての記載なし)
明治8年
・「長野県統計書 明治8年」【MN350/1/1-2】 [マイクロフィルム番号1]
「筑摩縣一覽表」内に全県分の醸造量の記載のみ(人員についての記載なし)
明治11年
・「長野県統計書 明治11年」【MN350/1/1-2】 [マイクロフィルム番号1]
第5表「財産」p.33 全県分の石高・醸造人員の記載あり
明治18年
・『長野県統計書 明治18年』長野県編・刊 1887【MN350/1/1-2】 [マイクロフィルム番号2]
工業及製造 第86「酒類ノ醸造」 p.13-14 年ごとの醸造石高・醸造人員の記載あり
明治39年
・『長野県統計書 明治39年(第24)』長野県編 長野県 1908【N350/4/'06】
[信州デジタルコモンズでインターネット公開 112コマ 最終確認日:2025年2月25日]
工業及製造 第143〜144「醸造物ノ一、二」p.184-186 醸造場数、醸造額、価額の記載のみ(人員の記載なし)
『長野県統計書』に記載があった資料は次のとおり。
明治11年
・『長野県治一覧概表 明治12年8月調査』 長野県編 長野県 1879 【N350/46/5】
[国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開 55コマ 最終確認日:2025年2月25日]
第5表「財産」 p.33 全県分の国高・醸造人員の掲載あり
明治15年~
・『長野県史長野県史 近代史料編 別巻 統計(2)』長野県編 長野県史刊行会 1985【215.2/ナガ/2-別2】 p.481-483
[国立国会図書館デジタルコレクション 送信サービスで閲覧可 最終確認日:2025年2月25日]
第156表 酒類醸造戸数・醸造量および価格は、明治28年からの全県分を記載
第157表 酒類製造場数・醸造量は、明治43年からの全県分を記載
第158表 清酒都市別醸造量は、明治15年から記載
明治39年
・「長野県県治一斑 第19回(明治39年)」長野県編・刊 1907【N350/12/19】
第5表「財産」 p.33 全県分の国高・醸造人員の掲載あり
[信州デジタルコモンズでインターネット公開 37コマ 最終確認日:2025年2月25日]
- 回答プロセス
-
1 『長野県統計書』の当館所蔵状況を調査する。
マイクロフィルム、冊子体、デジタルコレクションを確認。
2 マイクロフィルムの「長野県統計書」を調査する。
明治6年から所蔵があるものの、明治7年、12年-15年分が欠号。また、明治9年、10年分は酒類の項目についての記載がなかった。
更に、記載があっても記載の項目・表示が年によって違っているため、欠号以外でも調査対象のデータを確認できない場合があることが分かった。
3 冊子体の『長野県統計書』を調査する。
対象となる年度のものは明治39年のみ所蔵。
4 デジタル資料の「長野県統計書」を調査する。
回答プロセス3の明治39年のものは信州デジタルコモンズでもインターネット公開されている。依頼者が国立国会図書館分は確認済みではあったが、確認のため閲覧。年度によって異なるが、全県分の酒類のデータが数年間見られる場合があった。
なお、国立国会図書館デジタルコレクションの「長野県統計書」に全県の総量データが複数年分掲載されている年があったので参考として紹介。各年によって掲載年数やデータの記載方法は異なる。
明治22年までは醸造石高、醸造人員数の記載があり、明治40年以降は醸造場数、醸造額、価格となっている。
・『長野県統計書』 明治17年 81-82コマ 明治15年分の掲載有り
・『長野県統計書』 明治19年 95コマ 明治11-17年分の掲載有り
・『長野県統計書』 明治20年 92-94コマ 明治14-18年分の掲載有り
・『長野県統計書』 明治21年 100-101コマ 明治16-19年分の掲載有り
・『長野県統計書』 明治22年 104-106コマ 明治17-20年分の掲載有り
・『長野県統計書』 明治40年 122-123コマ 明治36-39年分の掲載有り
・『長野県統計書』 明治41年 124-125コマ 明治37-40年分の掲載有り
・『長野県統計書』 明治42年 134-135コマ 明治38-41年分の掲載有り
・『長野県統計書』 明治43年 131-132コマ 明治39-42年分の掲載有り
[国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開 最終確認日:2025年2月25日]
5 『長野県統計書』以外の資料を調査する。
統計に関する郷土資料の書架を確認。『長野県治一覧概表』明治12年8月調査 に全県分のものではあるが酒類の統計が掲載されていた。他に、明治期の県内酒造業について調査するため、『長野県史』を閲覧。『長野県史 近代史料編 別巻 統計(2)』に明治15年分からの清酒都市別醸造量などが掲載されている。
- 事前調査事項
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国立国会図書館デジタルコレクションは確認済み
- NDC
-
- 食品工業 (588)
- 中部地方 (215)
- 参考資料
- キーワード
-
- 醸造業--長野県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000363432