レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年12月10日
- 登録日時
- 2024/01/16 14:34
- 更新日時
- 2024/05/07 21:19
- 管理番号
- 県立長野-23-168
- 質問
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解決
塩尻市柿沢の旧上條家住宅に関する資料はあるか。
- 回答
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次の資料を紹介した。
『塩尻市誌第2巻』塩尻市誌編纂委員会編 塩尻市 1995【N233/97/2】
中山道の沿道の施設を紹介している項目のうちp.794「茶屋本陣」に「宝暦十四年(一七六四)年に諏訪側の今井村と塩尻峠西麓にも茶屋をおき、寛政八(一七九六)年には柿沢村名主の弟上條吉次郎が茶屋本陣を開き、代々上條家で受け継がれ」とあり、参考文献として『塩尻市誌第4巻』(後述)が挙げられてる。
『塩尻市誌第4巻』塩尻市誌編纂委員会編 塩尻市 1993【N233/97/4】
p.458「上條家住宅(旧塩尻峠茶屋本陣)」の解説中に「宝暦一四(一七六四)年に、諏訪側の今井村と塩尻側の柿沢村に茶屋が置かれ、御小休本陣を勤めることになった。塩尻側の茶屋は、麓の柿沢村庄屋の弟の吉次郎が開いたもので、代々上條家で受け継がれた」とあるが、建設の年は不明。『日本歴史地名大系 20』平凡社 1979【N290.3/54】
p.639「塩尻峠」の項目に「諏訪側の今井村と塩尻側の柿沢村とで宝暦4年(1754)年茶屋を開き、御小休本陣を勤めた」とある。『角川日本地名大辞典 20』「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1990【N293/18】
p.306-307「柿沢」の項目には「明和5年[1768年]当村の吉次郎が、塩尻峠近くに茶屋を開き、のちこれが御小休本陣となった」とある。『長野県史 美術建築資料編 全1巻(2)建築・解説』長野県編 長野県史刊行会 1990【N209/11-5/1-2-1】
p.238「上條吉次家住宅(旧塩尻茶屋本陣)」には建てられた時期について「同家に寛政8年[1796年]の門の普請帳が所蔵されており、その内容は上段の間も含むものなので、この時に完成したと考えられる」とある。『歴史の道調査報告書 1-5』長野県教育委員会編 長野県文化財保護協会 1984【N682/53-1/1】
『歴史の道調査報告書Ⅰ 中山道』p.68「塩尻峠茶屋本陣」の項目中に「道中奉行の症例により宝暦年間に柿沢村の庄屋の弟吉次郎がここに茶屋を始め諸大名の茶屋本陣となる。(中略)当主の上条吉次氏が今も管理している」とある。
- 回答プロセス
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1 概略を確認する
『日本歴史地名大系 20 長野県の地名』(回答記載)
『角川日本地名大辞典 20 長野県』(回答記載)
2 史誌などの該当地域の資料を確認する
『塩尻市誌第2巻』(回答記載)
『塩尻市誌第4巻』(回答記載)
『新編 信濃史料叢書 第5巻 信府統記 上』信濃史料刊行会編・刊 1973【N208/43/5】
『新編 信濃史料叢書 第6巻 信府統記 下』信濃史料刊行会編・刊 1973【N208/43/6】
『東筑摩郡・松本市・塩尻市誌 第2巻』東筑摩郡松本市・塩尻市郷土資料編纂会編・刊 1968【N233/10/2-2】
『写真集塩尻市』塩尻市誌編纂委員会編 塩尻市 1995【N233/115】
『長野県史 近世史料編 第5巻(3)』長野県編 長野県史刊行会 1974【N209/11/5-3】
旧柿沢村に関わる文書が含まれるp.757-990「幕府領」の目録を確認したが、文書名から茶屋本陣に関わることがわかる史料は確認できなかった。
『塩尻市誌 別冊』塩尻市誌編纂委員会編 塩尻市 1995【N233/97/5】
索引のほか、集落ごとの歴史がまとめられている。
3 文化財としての調査等を探す
『長野県史 美術建築資料編 全1巻(2)建築・解説』(回答記載)
『歴史の道調査報告書 1-5』(回答記載)
『日本の民家調査報告書集成 9』東洋書林 1998【521.86/ニホ/9】
「長野県の民家」の部分に『長野県史 美術資料編 全1巻(2)建築』解説編、写真集がそれぞれ所収されていた。4 中山道に関わる資料を探す
『近世交通史料集 5』児玉幸多校訂 吉川弘文館 2013【N682/188/5】
「下諏訪宿」「塩尻宿」のページを参照しましたが、塩尻峠に関わる史料の掲載は確認できなかった。
『中山道を歩く 上(学研M文庫)』横山正治〔著〕 学研 2002【N682/117/1】
『中山道を歩く (歩く旅シリーズ)』山と渓谷社 2002【N682/118】
『中山道名物今昔』サンライズ出版編・刊 1998【N682/105】
『かわら版歴史の道中山道』吉井正徳著 ほおずき書籍 2000【N682/109】
『中山道』板橋区立郷土資料館〔ほか〕編集 板橋区立郷土資料館 2002【N682/119】
『中山道民家の旅』吉田桂二著 東京堂出版 1989【N682/75】5 上記資料の参考文献や関連書を探す
『中山道和田の歴史と伝承』中山道和田の歴史と伝承刊行委員編 中山道和田の歴史と伝承刊行会 1984【N221/290】
『長野県史 美術建築資料編 全1巻(2)建築・解説』(回答記載)の参考文献として挙げられていた資料。
茶屋本陣に関わるp.161-163「接待 深沢地籍」の項目及びp.299-304「中山道永代人馬施行所(接待)の建築について」を確認したが、和田峠に所在していた茶屋本陣に関わる記述が確認できたのみだった。
『和田村村誌』和田村村誌編纂委員会編 和田村教育委員会 1977【N221/63】
『長野県史 美術建築資料編 全1巻(2)建築・解説』(回答記載)の参考文献。p.456-468「和田峠施行所」に和田峠の茶屋本陣に関わる史料が紹介されている。
『歴史の道中山道保存整備事業報告書』和田村教育委員会編集 和田村(長野県) 1984【N682/194】
『長野県史 美術建築資料編 全1巻(2)建築・解説』(回答記載)の参考文献。和田峠に所在していた茶屋本陣に関わる記述が確認できたのみだった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215)
- 日本の建築 (521)
- 参考資料
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塩尻市誌編纂委員会/編. 塩尻市誌 : 歴史 第2巻. 塩尻市, 1995-02.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I20111009510010486 -
塩尻市誌編纂委員会/編集. 塩尻市誌 第4巻. 塩尻市, 1993.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I12111000000548282 -
日本歴史地名大系 第20巻 (長野県の地名). 平凡社, 1979.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001461869 -
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典 20 (長野県). 角川書店, 1990.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002055045 , ISBN 4-04-001200-3 -
長野県 編. 長野県史 美術建築資料編 全1巻 (2) 建築 解説. 長野県史刊行会, 1990.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I15111100256155 -
長野県教育委員会/編. 歴史の道調査報告書 1-5 復刊版. 長野県文化財保護協会, 1984-02.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I20111005010035666
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塩尻市誌編纂委員会/編. 塩尻市誌 : 歴史 第2巻. 塩尻市, 1995-02.
- キーワード
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- 塩尻峠
- 塩嶺峠
- 茶屋本陣
- 民家
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000344658