レファレンス事例詳細

安政3年の大地震について、盛岡藩内の被害状況がまとめられた資料に以下のものがある。

◆『内史略 第5巻(岩手史叢5)』岩手県立図書館∥編　岩手県文化財愛護協会 1975年
p.611～「内史略后十九　安政三年震害」
代官区ごとに被害状況がまとめられている。
※イーハトーブ岩手電子図書館「内史略后十九」18コマ目以降
　http://www.library.pref.iwate.jp/ihatov/no1/html1/b5/k43/xga_h/xga018.html

◆『三陸町史 第4巻 津波編』三陸町史刊行委員会 1989年
p.92～100「表18 安政津波の被害状況」
上記「内史略」の内容も含め、地震・津波それぞれの発生状況・被害状況およびその典拠史料が表にまとめられている。


そのほか、下記資料にも安政3年の地震津波の被害状況あり。

◆『岩手県災異年表』 盛岡地方気象台 1979年
p.65「安政3(1856)」

◆『宮古市史 資料集(近世五)』宮古市 1989年
p.576～579「安政三年七月二十三日　地震・津波寄る」
「南部藩雑書」(「覚書」)などから安政3年地震津波に関する記録を掲載。

◆『大槌町漁業史』大槌町漁業協同組合 1983年
p.893～901
大槌町を中心とした被害状況について、「芳賀文蔵家文書」「梅荘見聞録」「内史略」から抜粋。

◆『花巻市史 資料編(矢沢地区地方文書其ノ一)』花巻市教育委員会 1991年
p.92～94
又右衛門家文書「暦の書入れ」より安政3年部分。

◆『野辺地町史　史料編第十四集』野辺地町史編さん刊行委員会 1994年
p.34
立花勘兵衛家文書「諸用録」より安政3年7月23日部分。

◆『森嘉兵衛著作集 第1巻』森嘉兵衛∥著　法政大学出版局 1987年
p.212～214「岩手県津波史 五、安政三年の津波」
「梅荘見聞録」から抜粋掲載。

◆『日本被害地震総覧 599-2012』宇佐美龍夫(ほか)∥著　東京大学出版会　2013年
p.188～189「1956 Ⅷ 23（安政3Ⅷ23）」
“南部藩の被害は流失93、潰100、破損238、蔵の潰1、同破損91、溺死26であった”