レファレンス事例詳細

事例作成日: 2015年04月29日

登録日時: 2016/08/30 17:25

更新日時: 2016/10/27 09:57

提供館: さいたま市立中央図書館 (2210012)

管理番号: 北浦和－１－０００４５

質問: 未解決

西アフリカに住むウダベ族は武器がなく、戦わない民族だというがそのウダベ族について知りたい。

回答: ①1回目の回答期限：当日12時まで。当館の資料のみの回答とする。
→ウダベ族（Wodaabe,Woodabe）
『写真で見る世界の人びと』ディーナ・フリーマン、ポプラ社、2005
　…p116「ウターベ族：着かざる男たち」
『世界民族事典』綾部恒雄、弘文堂、2000
『祝祭：世界の祭り・民族・文化』芳賀日出男、クレオ、2001
　…p78、p157　「ワータベ族のジーアウォール」とある

1回目の回答の際、「実は自分のメモに『何もかも優しく静かに、すべてはゆっくり進める民族』とあるので出典を知りたい」とのお話があった。
西アフリカを舞台にしたＴＶに『西アフリカ「サヘル」：麗しのウダベ族』という番組があったがと回答すると、ＴＶを見て速記したのかもしれないが、出典を明らかにしないと引用できないので、時間がかかってもいいから調べてほしいとのこと。

②図書は見つからず、インターネットに質問者と同じ文言を発見したが、典拠が書かれていないと伝えた。
参考までに、下の資料を紹介した。
『牧畜イスラーム国家の人類学：サヴァンナの富と権力と救済』嶋田義仁、世界思想社、1995

回答プロセス: 『文化人類学事典』石川栄吉、弘文堂、1987
　…p659〜フラニ
　「略　ニジェールやチャドにはボロロと呼ばれる遊牧集団がおり、フラニ（フルベ）のもっとも純粋な生活形態を保持しているといわれる。
　　略　ボロロのなかにはウォーダベ氏族、」とある。

『牧畜イスラーム国家の人類学：サヴァンナの富と権力と救済』嶋田義仁、世界思想社、1995
　…p92「略　聖戦に参加せず従来の伝統的な遊牧生活を維持してきた「ボロロ」と呼ばれる古部族である」
　　p243「東アフリカの牧畜社会と比較して、北カメルーンの牧畜社会で際立っているのは、その「平和」である。
　　　　　東アフリカの牧畜社会に特有な家畜の略奪習慣が、フルベ族のウシをめぐってはほとんど皆無といってよいほどおこなわれていない。
　　　　　略　東アフリカのマサイ族のように常時大きな槍を携帯することなく、1メートルほどの長さの棒を手にしているだけである。」とある。

インターネットで検索する。
「横浜市フォークダンス協会：FDニュース」http://www.sepia.dti.ne.jp/folk-dance-08/yokohama/fdnews.html（2016.8.30最終確認）
第547号(平成26年12月19日発行)にて下記の通りの記述があった。
　…以前ＴＶで西アフリカを舞台にした興味深い番組がありました。
　　西アフリカ「サヘル」　〜麗しのウダベ族〜
　　略　優雅で優しく、人を傷つけない。そして、平和を感じていなければ美しく踊れないのだと伝えていました。

「『青空のホームページ』：健康のページ(3)」http://www.riksys.com/riko/kenko_3.html（2016.8.30最終確認）
　…略　西アフリカに、ウダベ族がすんでいます。略　「何もかも静かにやさしくゆっくりと進めよう」というのが彼らの方針らしいのです。