レファレンス事例詳細

質問: 昭和29年頃、福島県議会議員もしくは双葉郡の議員だったらしい“木田森之助（きだもりのすけ）”がどんな人物だったかを調査願いたい。併せて、年鑑・名士録への同氏の記載確認。

回答: 　当館所蔵の資料について調査した結果、木田森之助氏は明治20年７月26日生まれ、本籍・住所は石城郡夏井村大字上大越字大乗坊。
石城郡夏井農協組合長に就くかたわら、昭和22年４月30日に実施された戦後初の県議会議員選挙に立候補し、定数８の石城郡選挙区において8,055票（得票６位）を獲得し初当選。農地委員副委員長に就任する。
　昭和26年４月の任期満了に伴う県議会選挙では落選したが、昭和28年12月、田畑金光県議会議員の参議院選挙への出馬により行われた補欠選挙で、石城郡選挙区で当選を果たす。民生・労働委員に就任、昭和30年4月まで県議会議員の職に就く。

回答プロセス: １　当館所蔵資料の調査

　【資料①】『福島県議会百年』：昭和22年４月～同26年４月までと、昭和28年の補欠選挙で当選し、２期６年に亘り県議会議員に就いていたことが判明。

　【資料②】『福島県議会史　第３巻』：戦後初の県議会議員選挙において、定数８の石城郡選挙区において8,055票を獲得し６位当選。農地委員副委員長に就任。

　【資料③】『福島県議会史　第４巻』：田畑金光県議会議員の参議院選挙出馬による辞職に伴う、昭和28年12月に実施された補欠選挙において、石城郡選挙区で当選を果たす。民生・労働委員に就任し、昭和30年４月まで県議会議員の職に就く。

　【資料④】『福島県を担う人々』：調査対象者の記載なし。

　【資料⑤】『福島県名士録　昭和25年度版』：調査対象者の生年、公職等の詳細情報の記載有。

２　インターネットによる検索

　【資料⑥】yahoo!で“木田森之助”で検索するも該当せず。

NDC

参考資料

福島県議会百年記念事業実行委員会編. 福島県議会百年. 福島県議会, 1978.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001381099-00 (【資料①】K/318.4/ﾌ・1110054317)
福島県議会史編さん委員会編. 福島県議会史昭和編第3巻. 福島県議会, 1967.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001548651-00 (【資料②】K/318.4/ﾌ/3・1110054234)
福島県議会史編さん委員会編. 福島県議会史昭和編第4巻 (昭和26年4月-30年3月). 福島県議会, 1970.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001386593-00 (【資料③】K/318.4/ﾌ/4・1110054242)
福島民友新聞社／編. 福島県名士録１９５０. 福島民友新聞社, 1951.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I010457716-00 (【資料④】SK/281/ﾌ・1111993737)