レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年04月07日
- 登録日時
- 2017/04/13 10:16
- 更新日時
- 2017/04/13 15:58
- 管理番号
- 県立長野-17-011
- 質問
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昭和30年代の長野県の更埴地方のリンゴの収穫量、出荷先、価格などがわかるか。
- 回答
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ア 収穫量
『長野県統計書』の各年版(長野県発行 当館図書請求記号【N350/4/△】に「農作物栽培面積と推計実収高」の表が掲載され、リンゴも含まれている。
ただし、更級郡の稲荷山町・八幡村と、埴科郡の屋代町・埴生町の合併により更埴市が誕生したのは昭和34年6月なので、それ以前は両郡に含まれる。
イ 出荷先
この地域のみを年別に記載した資料は見つからなかった。
参考として『長野県果樹発達史』長野県/編・発行 1979年 【N625/35】を紹介。
180から181ページに、昭和30年代のリンゴ輸送の主流は鉄道であったこと、当初の貨車不足は昭和35年くらいまでに緩和されたが、リンゴが全国的に増産し、長野県産のリンゴは販路を中京・関西以西に求めざるを得なかった、という記載がある。
また、482ページに、この時期を含む「長野県産リンゴ市場別出荷割合」の表も掲載されている。
ウ 価格
年別、出荷元の地区別を記した資料は見つからなかった。
参考として、『長野県農林水産統計年報』(各年版) 農林省長野統計調査事務所 【N605/7/△】に「特産物価格調査」の項目があり、長野県でのリンゴの価格が記載されている。
この期間は「祝、紅玉、国光」の各品種の「秀、優、良(または松、竹、梅)」の等級別に記載しているが、年により流通期の特定日であったり年の平均価格であったりと、記載の仕方が異なる。
- 回答プロセス
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以下のような資料を順次確認
1 統計資料
回答記載の『長野県統計書』、『長野県農林水産統計年報』のほか『1960年世界農林業センサス 市町村別統計書20 長野県』農林省統計調査部/編 農林統計協会 1961年 【N610/23】、『長野県の農林業』 長野県 1962年 【N610/24/1】
2 市町村史誌
『更埴市誌 第3巻 近・現代編』更埴市誌編纂委員会/編 更埴市 1988年 【N216/49/3】、『更級埴科地方誌 第4巻 現代編』更級埴科地方誌刊行会/編・発行 1967年 【N215/32/4】
3 県内のリンゴの歴史を扱っていると思われるもの
『長野県果樹栽培史』のほか『信州のりんご』柏企画/編集・発行 2007年 【N625/81】、『信州りんご文化誌』市川健夫/編著 ゆにーく 2005年 【N625/79】、『りんごと共に四十年』藤原玉夫/著 長野県果樹研究同志会 1965年 【N625/8】
- 事前調査事項
- NDC
-
- 果樹園芸 (625)
- 農業 (610)
- 参考資料
- キーワード
-
- リンゴ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000214748