レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年04月09日
- 登録日時
- 2024/04/11 18:30
- 更新日時
- 2024/04/24 21:31
- 管理番号
- 県立長野-24-007
- 質問
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解決
戸隠山別当の阿知乗因の著作、関係資料があれば見たい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
乗因の著作・『修験道正宗』阿知乗因著 不明【N180/8】※1
※1『修験道正宗』の謄写版で、原本は元文3(1738)年としているが、謄写版には奥付等がなく、『国書総目録』
第4巻 岩波書店 1966【025/39/4】p.303に記述がある乗因の著作『修験道正宗』が底本であるか断定はでき
ない。
・『神道大系 続神社編[1]』神道大系編纂会編・刊 2001【170.8/シン/4-1-1】
・『神道大系 続神社編[2]』神道大系編纂会編・刊 2001【170.8/シン/4-1-2】
乗因著作の翻刻を掲載している。
・『新編信濃史料叢書』第4巻 信濃史料刊行会編・刊 1971【N208/43/4】p.185-194 戸隠山神領記
関係資料・『徳川時代の異端的宗教 戸隠山別当乗因の挑戦と挫折』曽根原理著 岩田書院 2018【171.9/ソサ】
・『山岳宗教史研究叢書 1 山岳宗教の成立と展開』名著出版 1977【188.59/サン】
第二篇 山岳信仰の個別的諸形態 戸隠の修験道 和歌森太郎 p.194-240 ※2
・『和歌森太郎著作集 2 修験道史の研究』和歌森太郎著 1980【210.08/160/2】
Ⅱ 山岳信仰と地方修験 五 戸隠の修験道 p.394-431 ※2
・『戸隠 総合学術調査報告』信濃毎日新聞社戸隠総合学術調査実行委員会編 信濃毎日新聞社 1971【N212/97】
歴史 概説 米山一政 p.15-59、民俗 戸隠の修験道 和歌森太郎 p.273-301 ※2
・『国家と宗教 日本思想史論集』源了円共編 思文閣出版 1992【121.02/ミリ】
Ⅳ 近世 曽根原理 禁じられた信仰 p.285-306
・『戸隠信仰の歴史』戸隠神社 1997【N171/37】p.77-80
第四章 戸隠山神領の成立と展開 古川貞雄 第四節 戸隠派修験と乗因の復古改革
・『日本神道史の研究』小林健三著 至文堂 1934【170/25】
小林健三「戸隱山修驗一實靈宗神道に就て」の改訂が収録
・小池照久「戸隠の修験道史」『信州大学歴史研究』1969年度 信州大学教育学部歴史学研究室 1970 p.15-20※2 収録されている和歌森太郎「戸隠の修験道」はすべて同一。
以下の資料は、国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能(公開範囲:参加館送信サービス)・鎌田良賢「大僧都乘因畧傳」『明治聖徳記念学会紀要』第47巻 1937 p.143-146
・小林健三「戸隱山修驗一實靈宗神道に就て」『明治聖徳記念学会紀要』第39巻 1933 p.1-14
・小林健三「戸隠修験道神道に於ける道教的要素に関する考察」『明治聖徳記念学会紀要』第41巻 1934 p.23-50
「近世佛教神道と日本精神」p.1-50の後編として収録
・田島徳音「日本天台と一實神道の教義」『明治聖徳記念学会紀要』第41巻 1934 p.109-124
・菅原信海「乗因の神道説」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第38 哲学・史学編 1993 p.37-48阿知乗因とは
『国書人名辞典』第2巻 市古貞次ほか編 岩波書店 1995【281.03/244/2】p.500 乗因僧侶(天台) 〔生没〕天和三年(一六八三)生、元文四年(一七三九)没。五十七歳。 〔名号〕法諱、初め、智権、のち乗因。字、義称。 〔経歴〕信濃の人。比叡山に登り、宣存について一実神道の奥旨を伝授される。のち江戸に下って東叡山観善院に住し、享保十二年(一七二七)信濃戸隠山観修院の別当職に就いた。戸隠一山の改革をめざし、修験一実霊宗神道を提唱したが、元文三年、異法と断ぜられ八丈島に流された。
- 回答プロセス
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1 乗因について調べる。
・『国書人名辞典』第2巻 市古貞次ほか編 岩波書店 1995【281.03/244/2】p.500 乗因
乗因の著作名の記述がある。
・『神道人物研究文献目録』国学院大学日本文化研究所編 弘文堂 2000【170.31/コク】p.335-336 乗因
乗因の著作、研究書、研究論文、事典・略伝等の掲載がある。2 当館蔵書検索でキーワード「乗因」で検索、回答に記載の資料4件ヒット。
・『修験道正宗』
『修験道正宗』は『国書総目録』第4巻 p.303に記載があるが、謄写版には奥付等がないため、この修験道正宗を
底本としているかの断定はできない。
・『徳川時代の異端的宗教 戸隠山別当乗因の挑戦と挫折』
p.179-181 あとがきのところで、著者が、乗因関係の資料を翻刻し、『続神道大系 戸隠(一)(二)』に掲載した旨の
記述がある。
・『神道大系 続神社編[1]』
p.12-13 乗因に関する研究史の掲載がある。
・『神道大系 続神社編[2]』3 『神道人物研究文献目録』『神道大系 続神社編[1]』を参考に、乗因の著作、研究資料等の所蔵があるか確認する。
回答に記載の資料8件ヒット。
・『新編信濃史料叢書』第4巻
・『戸隠信仰の歴史』
・『山岳宗教史研究叢書 1 山岳宗教の成立と展開』
・『和歌森太郎著作集 2 修験道史の研究』
・『戸隠 総合学術調査報告』
・『国家と宗教 日本思想史論集』
・『戸隠信仰の歴史』
・『日本神道史の研究』
また、調査の過程で『信州大学歴史研究』1969年度に収録されている小池照久「戸隠の修験道史」も見つける。4 掲載のあった研究論文について、国立国会図書館デジタルコレクションで検索、回答に記載の論文の閲覧できること
を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 神道 (170)
- 参考資料
- キーワード
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- 阿知乗因
- 修験道
- 異端宗教
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000348989