レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年1月25日
- 登録日時
- 2023/12/17 16:30
- 更新日時
- 2024/03/06 16:18
- 管理番号
- 岩手-411
- 質問
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解決
盛岡の舟運、特に新山河岸について記載のある資料はあるか
- 回答
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新山河岸は、藩政時代における盛岡城下―仙台藩石巻間の北上川舟運の起点。明治23年(1890)の盛岡駅開業による鉄道開通まで、城下の河港として重要な役割を果した。盛岡の北上川舟運関連資料を中心に、下記資料を紹介した。
・『幕藩制確立期の商品流通』 渡辺 信夫∥著 柏書房 1966.7
p.110~123「第二節 1 城下町の機能」
>p.115 “〔略〕黒沢尻と花巻の御蔵が領外移出米の払出蔵となるまでは、盛岡城下の新山河岸が領外移出米の積出河岸であったと思われる。新山河岸は木材市場でもあった〔略〕”
・『目で見る盛岡今と昔』吉田 義昭∥著 盛岡市公民館 〔1972.12〕
p.111~114「北上川の舟運と海運」
「盛岡新山河岸船橋(清水秋全 増補行程記)」等絵図を引用した説明あり。
p.152「新山舟橋」
・『もりおか物語 1(惣門かいわい)』熊谷印刷出版部 1974.5
p.1~42「明治橋付近」
>p.3~8「歴史のあらまし」
>p.17~21「新山河岸」
・『もりおか物語 6(鉈屋町かいわい)』 盛岡の歴史を語る会∥企画 熊谷印刷出版部 1976.9
p.87~91「歴史のあらまし」
>p.88 “また水主たちも、北上川が交通運輸の大動脈として利用され、新山河岸が河港として城下町盛岡の玄関口となるとともに、藩庁の御用を勤める下職として召し抱えられて”御水主衆(おかこしゅ)“と呼ばれた。洪水のときに新山舟橋を架けはずしをするのも、また御水主の役目だった(略)”
・『盛岡藩』佐藤 竜一∥著 現代書館 2006.11
p.58~60「北上川の舟運を開く」
“新山河岸には御番所・船宿・御蔵などが建ち並び、城下町盛岡の入口としてにぎわいを見せた。”
・『北上川 第6輯』建設省東北地方建設局岩手工事事務所∥編 建設省東北地方建設局岩手工事事務所 1977.3
p.420~449「第三章 運輸 三、南部藩」
>p.446~450「(四)新山御蔵」
・『盛岡市史 第2巻』(復刻版) 盛岡市∥編 森 嘉兵衛∥監修 トリョー・コム 1979.1
p.48(二八)~57(三七)「ロ 町人街」
>p.51(三一) “然し盛岡城下の門戸は南方仙北町口であり、殊に北上川舟運の便が開かれてから、新山舟橋がその起点でもあったため、旅人を初め物資が集中し、ここを中心に川原町・穀町・馬町・呉服町・紺屋町・本町と発展し〔略〕”
・『図説盛岡四百年 上巻』吉田 義昭、及川 和哉∥編著 郷土文化研究会 1983.5
p.142~143「-盛岡は川運の起点- 北上川の舟運」
p.158~159「北上川舟運の起点・新山川岸」
・『角川日本地名大辞典 3(岩手県)』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会∥編 角川書店 1985.3
p.830「新山河岸の繁栄」
・『トランヴェール 2004-8月号』ジェイアール東日本企画トランヴェール編集部∥編集 東日本旅客鉄道 2004.8
p.15~16「藩政時代の御蔵や商家に、舟運の記憶をとどめる城下町」
・『岩手県の歴史』(第2版)細井 計、伊藤 博幸、菅野 文夫、鈴木 宏∥著 山川出版社 2009.12
〈K 212.2 /イワ 1105694382 貸出可〉
p.171~181「城下の建設と発展」
>p.174“『邦内郷村志』によると〔略・幕府に届けられた城下二十三町の商業活動について〕この店舗商業は北上川水運の発展にともなって新山舟橋を起点とし、川原町・穀町・六日町〔略〕茅町から夕顔瀬橋に通じる線に沿って発達した。”
・『北上川舟運と海 つなぐ、広がる、時代を超えて 令和元年度特別展』北上市立博物館 2019.9
p.2~5「盛岡と北上川」
盛岡城下町と北上川、新山河岸と北上川舟運等について掲載。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 東北地方 (212)
- 商業史.事情 (672)
- 内陸水運.運河交通 (684)
- 参考資料
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渡辺信夫 著 , 渡辺, 信夫, 1932-2001. 幕藩制確立期の商品流通. 柏書房, 1966.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001080942-00 (当館請求記号:K672/ワ1/1) -
吉田 義昭 編 , 吉田‖義昭. 目で見る盛岡今と昔. 盛岡市公民館, 1972. (郷土資料写真集 : 第14集)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036180884-00 (当館請求記号:K211/ヨ1/3B) -
もりおか物語 1. 熊谷印刷出版部, 1974.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036184069-00 (当館請求記号:K291.1/モ8/1-1) -
盛岡の歴史を語る会 企画 , 盛岡の歴史を語る会 , 長岡 高人. もりおか物語 6. 熊谷印刷出版部, 1976.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036576610-00 (当館請求記号:K291.1/モ8/1-6) -
佐藤竜一 著 , 佐藤, 竜一, 1958-. 盛岡藩 : 海・山の広大な領土に度重なる凶作や飢饉。「朝敵」の汚名を雪ぐべく多分野の人材が輩出した。. 現代書館, 2006. (シリーズ藩物語)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008352273-00 , ISBN 4768471072 (当館請求記号:K212.2/サト) -
建設省東北地方建設局岩手工事事務所 編 , 東北地方建設局. 北上川 第6輯. 建設省東北地方建設局岩手工事事務所, 1977.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036213859-00 (当館請求記号:K517/ケ1/5-6) -
盛岡市. 盛岡市史 第2巻 復刻版. トリョー・コム, 1979.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036572354-00 (当館請求記号:K211/モ1/2-2) -
吉田義昭, 及川和哉 編著 , 吉田, 義昭, 1931- , 及川, 和哉, 1933-2016. 図説盛岡四百年 上巻 補訂. 郷土文化研究会, 1991.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002497600-00 (当館請求記号:K211/ヨ1/4) -
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典 3 (岩手県). 角川書店, 1985.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001726922-00 , ISBN 4040010302 (当館請求記号:KR291.03/カ1/1) -
ジェイアール東日本企画トランヴェール編集部 編集 , ジェイアール東日本企画. トランヴェール 2004‐8月号. 東日本旅客鉄道, 2004.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036209395-00 (当館請求記号:K684.2/トラ/2004-8) -
細井計, 伊藤博幸, 菅野文夫, 鈴木宏 著 , 細井, 計, 1936- , 伊藤, 博幸, 1948- , 菅野, 文夫 , 児玉, 幸多, 1909-2007. 岩手県の歴史 第2版. 山川出版社, 2009. (県史 ; 3)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011047404-00 , ISBN 9784634320314 (当館請求記号:K212.2/イワ) -
北上市立博物館 編集 , 北上市立博物館. 北上川舟運と海 : 令和元年度特別展. 北上市立博物館, 2019.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I098736729-00 (当館請求記号:K684.02122/キタ)
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渡辺信夫 著 , 渡辺, 信夫, 1932-2001. 幕藩制確立期の商品流通. 柏書房, 1966.
- キーワード
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- 盛岡藩
- 南部藩
- 新山河岸
- 舟運
- 水運
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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参考資料
ほか、北上川における舟運等について、下記資料を参考にした。
・『近世日本の川船研究 近世河川水運史 上』 川名 登∥著 日本経済評論社 2003.12
・『北上川の水運』北上市立博物館 1983.3
・『北上川舟運による盛岡藩の江戸廻米輸送』諸富 大∥著 遠藤 匡俊∥著 〔歴史地理学会〕1998.9
・『岩手県史 第5巻』 岩手県∥編 杜陵印刷 1963.1
・『近世河川絵図の研究』小野寺 淳∥著 古今書院 1991.4
・『街道の日本史 6(南部と奥州道中)』細井 計∥編 吉川弘文館 2002.5
・『南部藩の北上川舟運と黒沢尻河岸』 北上市立博物館 2011.8
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000343545