レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2025年07月08日
- 登録日時
- 2026/02/17 09:37
- 更新日時
- 2026/03/25 13:41
- 管理番号
- S25-001
- 質問
-
解決
1.
『日本仏教史年表 /平岡定海, 圭室文雄, 池田英俊編』(雄山閣出版、1999) 182ページの以下の記述の出典が知りたい。(⑨=9月)
1612年(慶長17)「⑨ オランダ国王、家康にポルトガル王に領土野心ありと密告」
2.
立教大学学術リポジトリにて公開されている活字版「異国日記」の原本は国立国会図書館デジタルコレクションにて公開されている『金地院崇伝外交文書集成 影印本』で間違いないか。
3.
『金地院崇伝外交文書集成 影印本』の該当箇所は和語(日本語)で書かれているか。それとも、徳川幕府の通詞(お抱え通訳者)が、謁見と同時あるいは直後に、和語に翻訳したものか。
4.
『和蘭ヘーグ文書館文書』中の該当箇所をオランダ語の原文で確認したいが可能か。
※1.の回答後、追加で2.3.4.を受付。
- 回答
-
1.
『日本仏教史年表』巻末の参考文献のうち『大日本年表』、『日本宗教史年表』、『日本宗教事典』に該当すると思われる記述が見つかった。うち『大日本年表』は引用元が『異国日記』及び『和蘭ヘーグ文書館文書』であると確認できた。
2.
活字版の底本は不明だが、雑誌『史苑』への掲載が1928年から1934年であり、『金地院崇伝外交文書集成 影印本』の刊行が1989年であるため関連はないものと思われる。
3.
資料は日本語で書かれていた。オランダ語原文から一度スペイン語に翻訳され、そのスペイン語訳からおそらく長崎で日本語訳が作られた。
4.
以下の資料にオランダ語原文の掲載があった。
『異国日記抄 / 村上直次郎校註』(三秀舎、1911)(国立国会図書館デジタルコレクション) https://dl.ndl.go.jp/pid/993934
- 回答プロセス
-
主にオンラインで公開のある資料を用いて調査した。
1.
(1)『日本仏教史年表』巻末の参考文献のうち、書名から仏教関連ではないと思われる資料を国立国会図書館デジタルコレクションで確認した。『大日本年表』p325(189コマ)、『日本宗教史年表』p173(91コマ)、『日本宗教事典』p840(457コマ)に該当の記述が見つかったが、『大日本年表』には10月29日の出来事として記載されていた。『大日本年表』のみ出典が『異国日記』及び『和蘭ヘーグ文書館文書』と明記されていた。
(2)『和蘭ヘーグ文書館文書』はオンラインでの公開が見つからなかった。『異国日記』は影印版が国立国会図書館デジタルコレクションで、活字版が立教大学学術リポジトリでオンラインでの公開があった。
・『異国日記 : 金地院崇伝外交文書集成 影印本』p28(28コマ)
「阿蘭陀船使駿府登城、阿蘭陀国主マウリッツス・デ・ナッソー、阿蘭陀国主之名代ピーテル・ボット(東インド総督)より日本国主あての書翰を呈す(葡・西は敵、宣教師の狙いは我宗になし国を奪うこと)」
・「異國日記(七)」雑誌『史苑』2巻3号(1929)、 p50
2.
雑誌『史苑』の「異国日記」掲載時期を確認したところ、『金地院崇伝外交文書集成 影印本』の刊行以前だった。
3.
「国立国会図書館デジタルコレクション」にてキーワード「"家康" "まうりちいす" "訳"」で検索したところ、以下の資料がヒットした。
小堀桂一郎譯注「ルートヴィヒ・リースの方法――『ポルトガル人日本追放始末』」p50-65(27-34コマ)
該当書簡についての記述を確認すると、オランダ語原文から一度スペイン語に翻訳され、そのスペイン語訳からおそらく長崎で日本語訳が作られたとあった。またオランダ語原文が掲載されていた。
4.
上記資料を参考に、資料に含まれるオランダ語のフレーズで検索を試みたところ数件の資料がヒットし、『異国日記抄』108-123ページ(75-84コマ)に掲載を確認した。
- 事前調査事項
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特になし
- NDC
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- 日本史 (210)
- 参考資料
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辻善之助編. 大日本年表. 大日本出版, 1942.
https://dl.ndl.go.jp/pid/3440522 (国立国会図書館デジタルコレクション(参照2026.1.27)) -
笠原一男編. 日本宗教史年表. 評論社, 1974. (日本人の行動と思想 ; 別巻 2)
https://dl.ndl.go.jp/pid/12261042 (国立国会図書館デジタルコレクション(参照2026.1.27)) -
小野泰博[ほか]編. 日本宗教事典. 弘文堂, 1985.
https://dl.ndl.go.jp/pid/12261536 (国立国会図書館デジタルコレクション(参照2026.1.27)) -
以心崇伝[著],異国日記刊行会編. 異国日記 : 金地院崇伝外交文書集成 影印本. 東京美術, 1989.
https://dl.ndl.go.jp/pid/13200883 (国立国会図書館デジタルコレクション(参照2026.1.27)) -
辻善之助[校訂]. 異國日記(七). 立教大学史学会, 1929. 史苑 2巻3号
https://doi.org/10.14992/00000550 ((立教大学学術リポジトリ(参照2026.1.27)) -
小堀桂一郎譯注. ルートヴィヒ・リースの方法――「ポルトガル人日本追放始末」. 1978. 比較文化研究 (16)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1755151 (国立国会図書館デジタルコレクション(参照2026.1.27))
-
辻善之助編. 大日本年表. 大日本出版, 1942.
- キーワード
-
- 徳川家康
- ポルトガル
- オランダ
- 外交
- 照会先
-
- なし
- 寄与者
-
- なし
- 備考
- なし
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 教員
- 登録番号
- 1000380713