レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年11月22日
- 登録日時
- 2023/12/05 13:06
- 更新日時
- 2026/02/10 14:14
- 管理番号
- 2024-030
- 質問
-
解決
金沢文庫(称名寺)本『諸尊図像集』(『大正新脩大蔵経図像部』第12巻収録)に
掲載されている馬頭観音について、手元が鮮明に写っているものを探している。
探しているのは次の7図である。
■『大正新脩大蔵経』図像部画像データベース
https://dzkimgs.l.u-tokyo.ac.jp/SATi/images.php [参照 2023-12-07]
※ページ上部の検索ボックスに「馬頭」と入力して検索
〇検索結果 5ページ目
・「863頁[あ]馬頭觀音 明王形」(以降、図像1とする)
〇検索結果 6ページ目
・「864頁[あ]法成寺馬頭觀音 明王形」(図像2とする)
・「866頁[あ]馬頭觀音 明王形」(図像3とする)
・「867頁[あ]馬頭観音 明王形」(図像4とする)
・「868頁[あ]馬頭觀音 明王形」(図像5とする)
・「869頁[あ]馬頭觀音 明王形」(図像6とする)
・「870頁[あ]馬頭觀音 明王形」(図像7とする)
『大正新脩大蔵経図像部』の冊子、およびデータベースで確認できる図像は
写りが不鮮明で、手元を拡大しても印の形を確認することができないため、
他の掲載資料、または写真を提供している機関を紹介してほしい。
なお、資料をあたる際は北大路魯山人氏の旧蔵書から発見された
『諸尊図像集』の複製も併せて調べてほしい。
- 回答
-
図像1、3、4、7については次に掲載がございました。
■図書
・栗田直次郎ほか『馬と石造馬頭観音』(神奈川新聞社, 2000)
・神奈川県立金沢文庫『ほとけのずかん』(神奈川県立金沢文庫, 2011)
■雑誌記事・論文
・片山寛明「在外の馬文化資料調査報告--セントルイス市美術館所蔵の馬頭観音像について」
(『馬の博物館研究紀要』(5), 1992, P.33-42)
・瀬谷貴之「旧北大路魯山人本『諸尊図像集』明王部について-称名寺本『諸尊図像集』との関係を中心に-」
(『金沢文庫研究』(345・346), 2021, P.20-30(本文), P.1-12(口絵))
■Web
・「第1004回長野県教育委員会定例会資料」(長野県ウェブサイト)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku/goannai/kaigiroku/h27/teireikai/1004kai.html [参照 2023-12-07]
「議第9号 長野県宝について」
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku/goannai/kaigiroku/h27/teireikai/documents/1004-9.pdf [参照 2023-12-07]
また、所蔵元の神奈川県立金沢文庫では「学術研究、教育普及等を目的とした利用のため」であれば、
文化財等の写真を提供しているとのことです。ウェブサイトの案内をご参照のうえ、ご自身でお問い合わせください。
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kanazawabunko/bunko/notice/usematerial.html [参照 2023-12-07]
併せてお尋ねの北大路魯山人氏の旧蔵書から発見された『諸尊図像集』の複製ですが、
回答プロセス記載の理由から、そもそも馬頭観音の図像を含まない資料と思われます。
回答は以上です。
詳細については回答プロセスをご参照ください。
- 回答プロセス
-
調べ方については次を参照。
■国立国会図書館リサーチ・ナビ
・「美術作品(日本)の図版を探す」
https://rnavi.ndl.go.jp/jp/guides/theme_honbun_101099.html [参照 2023-12-07]
・「文化財を調べる」
https://rnavi.ndl.go.jp/jp/guides/heritage.html [参照 2023-12-07]
上記で紹介されている資料を確認するほか、
下記の検索でヒットした資料を確認。
■Web
(1)キーワードで検索(ky:諸尊図像集、馬頭観音、称名寺など)
・本学ディスカバリーサービス「DOGS Plus」
・国立国会図書館オンライン
・国立国会図書館サーチ
・国立国会図書館デジタルコレクション
・Googleブックス
・Google Scholar
・Google
※図像の画像を用いてGoogleレンズでの検索も併せておこなった。
(2)馬頭観音7図について
下記論文によると、馬頭観音7図は「観音部」に収録がある模様。
・浜田隆「金沢文庫「諸尊図像集」について」(『金沢文庫研究』13(9), 1967, P.1-4)
p.1 「本図像集に収録されている図像は、第二巻と思われる観音部には、…馬頭七図、…」
以上を踏まえて調査を行ったところ、
下記資料にて図像の掲載を確認。
■図書
・栗田直次郎ほか『馬と石造馬頭観音』(神奈川新聞社, 2000)
当館に所蔵は無いが、Googleブックス上で本文の一部が確認できた。
https://onl.bz/4JQCJAn [参照 2023-12-07]
P.125
図像3(モノクロ)あり。印の形も確認できた。
・神奈川県立金沢文庫『ほとけのずかん』(神奈川県立金沢文庫, 2011)
当館に所蔵は無いが、Web上のオークションサイトの出品ページに
アップされた画像から内容の一部が確認できた。
背表紙に図像4(カラー)あり。
画像からは判別できないが、実際の冊子を確認すれば、
おそらく印の形も確認できると思われる。
※補足
出品ページにアップされた目次画像を確認したところ、
P.10-13に「観音部」に含まれる図像がカラー掲載されているのが判明。
図像4以外の図像が掲載されている可能性が高いことも併せてお伝えした。
■雑誌記事・論文
・片山寛明「在外の馬文化資料調査報告--セントルイス市美術館所蔵の馬頭観音像について」
(『馬の博物館研究紀要』(5), 1992, P.33-42)
※国立国会図書館デジタルコレクションで公開(図書館・個人送信限定)
https://dl.ndl.go.jp/pid/4425107/1/23 [参照 2023-12-07]
P.37-39
図像1、3、4、7(モノクロ)の掲載を確認。
『大正新脩大蔵経図像部』よりは写りが鮮明で、
拡大すると印の形が確認できた。
・瀬谷貴之「旧北大路魯山人本『諸尊図像集』明王部について-称名寺本『諸尊図像集』との関係を中心に-」
(『金沢文庫研究』(345・346), 2021, P.3-10(口絵), P.20-30(本文))
p.10
口絵の図25に図像3、4(カラー)の掲載を確認。
やや不鮮明だが、ルーペ等で拡大すれば印の形が確認できると思われる。
■Web
・「第1004回長野県教育委員会定例会資料」(長野県ウェブサイト)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku/goannai/kaigiroku/h27/teireikai/1004kai.html [参照 2023-12-07]
「議第9号 長野県宝について」
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku/goannai/kaigiroku/h27/teireikai/documents/1004-9.pdf [参照 2023-12-07]
24コマ目
図像3(モノクロ)が「ア 諸尊図像集 金沢文庫保管 鎌倉時代」として掲載され、印の形が確認できる。
(3)北大路魯山人旧蔵書から発見された複製本について
・瀬谷貴之「旧北大路魯山人本『諸尊図像集』明王部について-称名寺本『諸尊図像集』との関係を中心に-」
(『金沢文庫研究』(345・346), 2021, P.3-10(口絵), P.20-30(本文))
本文によると、この複製本の内容は天部と明王部にあたり、
お探しの馬頭観音を含む観音部ではない模様。
※補足
下記資料にて図像の確認が可能。
・浜田隆「金沢文庫「諸尊図像集」について」(『金沢文庫研究』13(9), 1967, P.1-4)
口絵に一部の図像の掲載あり。
また、過去に金沢文庫の特別展で展示されており、当時の図録が出版されている。
・神奈川県立金沢文庫『東アジア仏教への扉 : 開館90周年記念 : 特別展』(神奈川県立金沢文庫, 2020)
当館に所蔵がないため内容は未確認。近隣の所蔵館と併せてご紹介した。
以上の調査結果を利用者へひとまずお伝えしたところ、
追加調査等のご希望がなかったため調査終了とした。
- 事前調査事項
-
北大路魯山人の旧蔵書から複製が発見されたことは下記記事で知ったとのこと。
■朝日新聞デジタル
松沢奈々子「国宝「称名寺聖教」の欠落部分、魯山人旧蔵品から発見」(2020年12月2日 11時00分)
https://www.asahi.com/articles/ASND16X1WND1ULOB002.html [参照 2023-12-07]
- NDC
-
- 仏像 (718 10版)
- 仏会 (186 10版)
- 民間信仰.迷信[俗信] (387 10版)
- 参考資料
-
-
『大正新脩大蔵経』図像部画像データベース.
https://dzkimgs.l.u-tokyo.ac.jp/SATi/images.php [参照 2023-12-07] -
“美術作品(日本)の図版を探す”. リサーチ・ナビ.
https://rnavi.ndl.go.jp/jp/guides/theme_honbun_101099.html [参照 2023-12-07] -
“文化財を調べる”. リサーチ・ナビ.
https://rnavi.ndl.go.jp/jp/guides/heritage.html [参照 2023-12-07] -
栗田 直次郎 著 , 片山 寛明 著 , 馬の博物館 企画 編集. 馬と石造馬頭観音. 馬の博物館, 2000. (うまはくブックレット : No.1)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I0311135551 [参照 2023-12-07] (NCID:BA46472974) -
神奈川県立金沢文庫編集. ほとけのずかん. 神奈川県立金沢文庫, 2011.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1130000798343070592 [参照 2023-12-07] (NCID:BB08801401) -
浜田隆. 金沢文庫本「諸尊図像集」について. 1967. 金沢文庫研究 13(9) p. 1-4
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I875739 [参照 2023-12-07] (NCID:AN00044750) -
瀬谷貴之. 旧北大路魯山人本『諸尊図像集』明王部について : 称名寺本『諸尊図像集』との関係を中心に. 2021. 金沢文庫研究 345・346 p. 20-30
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I031406034 [参照 2023-12-07] (P.1-12に口絵 NCID:AN00044750) -
片山寛明. 在外の馬文化資料調査報告--セントルイス市美術館所蔵の馬頭観音像について. 1992. 馬の博物館研究紀要 (5) p. 33-42, ISSN 0914-5583
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000061016-d4425107 [参照 2023-12-07] (NCID:AN10007783) -
第1004回長野県教育委員会定例会資料. 長野県ウェブサイト
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku/goannai/kaigiroku/h27/teireikai/1004kai.html [参照 2023-12-07] - 松沢奈々子. “国宝「称名寺聖教」の欠落部分、魯山人旧蔵品から発見”. 朝日新聞デジタル. 2020-12-02. https://www.asahi.com/articles/ASND16X1WND1ULOB002.html [参照 2023-12-07]
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『大正新脩大蔵経』図像部画像データベース.
- キーワード
-
- 諸尊図像集
- 大正新脩大蔵経
- 馬頭観音
- 北大路魯山人
- 図像
- 仏像
- 馬頭明王
- 大力持明王
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 仏像
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000342999