レファレンス事例詳細

1.ＮＤＬサーチで「時間　時刻　歴史」をキーワードに検索→『時の科学』という本がヒット。
2.当館では『時の科学』を所蔵していないため、この本と同じ件名「時刻」の本を自館OPACで探すと、NDC449の書架の本がヒット。書架に直接見に行く。
3.『「時」の国際バトル』織田一朗／著　2002.6　文春新書　ISBN:4-16-660252-7（請求記号449.1/ｵﾀ　資料コード：1013999030）この本は古代日本の時についての記述は無く直接参考にはならなかったが、p.42～「赤穂浪士の待ち合わせ方法」の章の参考文献『時計の社会史』、『日本の時刻制度』は参考になりそう。
4.3.『「時」の国際バトル』の近くにあった『暦に見る日本人の知恵』岡田芳朗／著　2008.3　日本放送出版協会　ISBN:978-4-14-088247-4（請求記号：449/ｵｶﾀ　資料コード：1015199365）p.35～「日本における暦の変遷」の中に、『魏志倭人伝』には、自然暦で農耕を営んでいるという記述があり、推古十二（六〇四）年に、「正月戊戌朔、始めて暦日を用ゆ」（『政事要略』所引の『儒伝』による）といった記述がある。
5.角山榮著『時計の社会史』中公新書715（請求記号：535.2/ﾂ　資料コード：1011592233）は、江戸時代以降の時計について書かれているためこの質問には不適合。
6.橋本万平著『日本の時刻制度』増補版1981.6　塙書房（請求記号：449.1/ﾊ　資料コード：1011438858）第二章　江戸時代以前の時刻制度　p.32
「一般に、我国で最初に時刻制度ができたのは、同書（引用注：「日本書紀」）の第三十八代天智天皇の十年（六七一）に、
夏四月丁卯朔辛卯、漏刻を新台に置き、始めて候時を打ち、鐘鼓を動し、始めて漏刻を用う。
とある文によって、この時であるとし（以下略）」といった記述がある。
7.6.『日本の時刻制度』の近くにあった『日本・中国・朝鮮古代の時刻制度』斉藤国治／著　1995.4　雄山閣出版（請求記号：449.1/ｻ　資料コード：1012393094）第４章・第５章で古代の時刻について記述あり。　
8.4.の『時計の社会史』の近くにあった『時計百科事典』精密工業新聞社／編　1983.7　精密工業新聞社（請求記号：535.2/ﾄ　資料コード：1011397450）p.9～「日本の古代の時刻制度」に、5.と同じような記述有。

「暦に見る日本人の知恵」 岡田　芳朗∥著　日本放送出版協会 2008.3
「暦のからくり」 岡田芳朗∥著　はまの出版 1999.2
「暦入門」　渡辺敏夫∥著　雄山閣出版 1994.4
「おもしろくてためになる暦の雑学事典 」　吉岡安之∥著　日本実業出版社
1999.12
「暦 」　広瀬 秀雄∥著　 東京堂出版 1993.9
「古代中世暦 和暦・ユリウス暦月日対照表」日外アソシエーツ編集部∥編　 2006.9
自然暦（月の満ち欠けや日時計）や農業暦などから１年のめぐりや時間を把握していたのではないかとの記述が何点かありました。利用者がおっしゃるには、500年代や600年代はそんな曖昧な時間管理ではなかったのではないかとのことです。