レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年06月05日
- 登録日時
- 2018/12/28 13:19
- 更新日時
- 2019/03/14 14:41
- 管理番号
- 埼熊-2018-056
- 質問
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解決
西郷隆盛の辞世の句や名言が知りたい。
- 回答
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辞世の句は、下記の2点の資料に掲載があった。
『日本人の遺書 1858-1997』(合田一道著 藤原書店 2010)
p95「死を覚悟した西郷軍の総帥、西郷隆盛は岩崎谷の洞窟のなかで辞世となる七言絶句を詠んだ。
百戦無功半歳間 百戦功なし半歳の間
首邱幸得返家山 首邱幸いにして家山に返るを得たり
笑儂向死如仙客 笑って儂は死に向う仙客の如し
尽日洞中棋響閑 尽日洞中に棋響きて閑なり
だが近年、これは西郷のものではないとする説も出ている。」
『辞世 時代を駆けた110人のことば』(経営技術研究会編著 ぎょうせい 1999)
p173「隆盛は安政五年(一八五八)十一月十六日に、安政の大獄に追われる僧月照と心中しているが、自分だけ蘇生して助かっている。(三十一歳)隆盛辞世の句『ふたつなき道にこの身を捨小船波たたばとて風ふかばとて』」
名言については、下記の西郷の言葉をまとめた資料があった。
『西郷南洲遺訓講話』 (西郷隆盛著 頭山満講話 至言社 1999)
『西郷隆盛は死せず 敬の巻 西郷南洲遺訓解説』(木俣秋水著 大和書房 1977)
- 回答プロセス
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1 NDC分類〈280〉の棚にあたる。
『日本人の遺書 1858-1997』(回答資料)
『辞世 時代を駆けた110人のことば』(回答資料)
2 自館目録を〈西郷隆盛〉で検索する。
『西郷隆盛の人生訓』(童門冬二著 PHP研究所 1996)
p174-200 「6章 人生の真理・西郷語録」
戊辰戦争後に反政府側にたった庄内藩が、西郷より寛大な処分に感謝し、西郷の元を訪ねて彼の口から出た言葉を、藩士たちが綴って取りまとめた「西郷南洲遺訓」という本がある。これを現代風にアレンジして紹介している。
p189「よく『道』を行うというが、この『道』を行うことの究極の目的は、天を敬うことだ。公平で、自分も他人と同じように愛している。自分を愛する気持ちで、他人を愛しているのだ。そのことをよくわきまえるべきであろう」という言葉を西郷の語録の中で一番有名なものとして紹介している。
4 『西郷隆盛の人生訓』(童門冬二著 PHP研究所 1996)の記述より、自館目録を〈西郷南洲遺訓〉で検索する。
『西郷南洲遺訓講話』(回答資料)
p1-48は「西郷南洲遺訓」で、これ以降は筆者の解説になっている。
この資料は、大正14年に刊行された『大西郷遺訓』の新装版。
『西郷隆盛は死せず 敬の巻 西郷南洲遺訓解説』(回答資料)
西郷南洲遺訓の原文と筆者の解説が交互に掲載されている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝記 (280 9版)
- 参考資料
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- 『日本人の遺書 1858-1997』(合田一道著 藤原書店 2010) , ISBN 9784894347403
- 『辞世 時代を駆けた110人のことば』(経営技術研究会編著 ぎょうせい 1999) , ISBN 432405746X
- 『西郷南洲遺訓講話』 (西郷隆盛著 頭山満講話 至言社 1999) , ISBN 4831508829
- 『西郷隆盛は死せず 敬の巻 西郷南洲遺訓解説』(木俣秋水著 大和書房 1977)
- キーワード
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- 西郷 隆盛(サイゴウ タカモリ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000249525