レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年10月10日
- 登録日時
- 2024/01/05 16:37
- 更新日時
- 2024/01/12 23:06
- 管理番号
- 県立長野-23-148
- 質問
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解決
「伊藤新道の開通」という記事を探している。『長野毎日新聞』の1956年10月1日頃と思われる。伊藤正一氏が私財をなげうち、大町から北アルプス三俣蓮華小屋への登山道を切り開いたという内容。
また、同じ内容で、「雲の平に踏み込む 絶景眺め子供にも容易」という記事も探している。こちらは新聞名も日付もわからない。
- 回答
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<伊藤新道の開通>
当該記事は『長野毎日新聞』ではなく、『毎日新聞』長野南信版の記事で、昭和31年(1956年)10月3日第5面に掲載されたもの。長野版としての題字が「長野毎日」となっている。
『毎日新聞』データベースである「毎索」には、この時期の長野版は収録期間外。マイクロフィルムでの利用となる。
<雲の平に踏み込む 絶景眺め子供にも容易>
『中部日本新聞』昭和31年10月4日 朝刊 第5面 に「北ア最奥 三俣蓮華岳へ一日コース-10年の歳月と自費を投じて開発-」「『雲の平』に踏込む 絶景眺め子供にも容易」の見出しで問い合わせの記事があった。
新道の略図と、「完成したワリモ沢出合の橋」のキャプションで、沢に架かる橋の写真も掲載されている。
なお、『中部日本新聞』は『中日新聞』の前身にあたる。当該記事は長野県の地域面で、中日新聞のデータベースの当県分の収録期間外。当館では、2か月分を合冊製本していた時期で、記事内容はすべて複写できるが、「長野中日」という地域面の題字が複写できない。記事の欄外にある新聞名、日付、面の記載は複写可能。
- 回答プロセス
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<伊藤新道の開通>
1 『長野毎日新聞』について、長野県内の所蔵を調べるが、この紙名の新聞を所蔵する図書館はない。
2 web内を「伊藤新道」「開通」「私財」で検索すると、「YAMA HACK」という登山WEBメディアの「登山者の流れを変えた、幻の古道「伊藤新道」の昔と今」がヒットする[最終確認2024.1.6]。記事中に、問い合わせの新聞と同じものがあった。新聞名も題字である「長野毎日」のみで、欄外の新聞名、日付、面部分は見えない。題字下に長野支局の住所がある。また、他に飯田市長選挙の記事があり、その内容から10月2日以降の記事と推察された。
3 長野支局の住所「長野市県町593の5」を1956年の長野市の住宅地図で確認すると、毎日新聞長野支局とわかる。
4 毎日新聞の長野版で1956年10月2日以降を調べる。
<雲の平に踏み込む 絶景眺め子供にも容易>
1 1956年10月の『朝日新聞』『読売新聞』『毎日新聞』の長野版、『大糸タイムス』などを探すこととする。『大糸タイムス』の当該期間は所蔵していないので、市立大町図書館へ照会する。
2 1の新聞群で確認できなかったため、『中日新聞』を調べた。当館が所蔵する当該時期の『中日新聞』は、『中部日本新聞』だったが、ここに当該記事の掲載があった。
- 事前調査事項
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信濃毎日新聞社に問い合わせたが、両記事とも該当はないとのこと。
- NDC
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- 日本 (071 10版)
- 戸外レクリエーション (786 10版)
- 日本 (291 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 伊藤新道
- 伊藤正一
- 三俣蓮華岳
- 雲の平
- 北アルプス
- 登山道
- 照会先
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- 市立大町図書館[最終確認2024.1.7]
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物 地名
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000344379