レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/02/19
- 登録日時
- 2020/04/01 00:30
- 更新日時
- 2020/04/01 00:30
- 管理番号
- 6001043271
- 質問
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解決
歌舞伎役者・二代目中村霞仙の初舞台はいつ、どこの舞台だったのか調べたい。
- 回答
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以下の資料に二代目中村霞仙の初舞台について記述があります。
・『歌舞伎人名事典』(野島寿三郎/編 日外アソシエーツ 2002.6)p.415
「明治37年10月に大阪角座に中村紫香と名乗り子役で初舞台を踏む。」
・『歌舞伎年表 第8巻 明治32年~明治40年』(伊原敏郎/著 岩波書店 1973)p.164
明治37年5月19日に大阪の角座で行われた「桐一葉」および「征露の首途」の舞台に関する記述の最後に「霞仙の養子、紫香、十一歳にて初舞台。」とあります。『歌舞伎人名事典』の記述とは違っています。
なお、「初舞台索引」(p.387-388)があり、「中村紫香」は上記の「p164の下段」に記載がある旨記載されています。「中村霞仙」は索引に名前がありませんでした。
また、以下の資料で明治37年5月19日から角座で行われた舞台および10月に角座で行われた舞台の配役などが確認できました。どちらにも「中村紫香」の名前がありました。
・『近代歌舞伎年表 大阪篇 第4巻 明治三十六年~明治四十一年』(国立劇場近代歌舞伎年表編纂室/編
八木書店 東京 1989)
p.181-182に同年5月に角座で行われた「桐一葉」および「征露の首途」の各幕に出る役名と役者名が記載されています。「征露の首途」の上の巻に「藤井末吉」として「中村紫香」の名前があります。(p.182)
p.217-218には、同年10月に角座で行われた「三河風土記」および「松緑恋秋月」の各幕に出る役名と役者名が記載されています。「三河風土記」の六幕目に「倅七太郎」として「中村紫香」の名前があります。(p.217)
〔事例作成日:2020年2月19日〕
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 歌舞伎 (774 10版)
- 参考資料
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- 歌舞伎人名事典 新訂増補 野島/寿三郎∥編 日外アソシエーツ 2002.6
- 歌舞伎年表 第8巻 伊原/敏郎∥著 岩波書店 1973
- 近代歌舞伎年表 大阪篇 第4巻 国立劇場近代歌舞伎年表編纂室∥編 八木書店 1989
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 大阪,人物・団体
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000279940